夢より現れしは紅き退魔の剣
一同が城内へ帰宅し、一つ一つ丁寧に手入れが施されている美術品が飾られたエントランスを通り、大広間へ到着すると、天井ではシャンデリアが部屋を照らし、細やかな模様が施されている絨毯。中央に設置されている大きな真っ白いテーブルクロスが掛けられた長テーブルには花が飾られ、奥の方では三人が色々と会話しつつ用箋バサミで挟んだ紙にペンでチェックを入れて美品のチェックをしていた
一人は黄緑系の長い髪を毛先のみ巻き、頭には黒いウサギの耳に青い眼。水色の長袖のシャツにピンク色のスカートの少女シェリル=エージェント」
紙にチェックをしているのは茶銀系の長い髪を後ろで三つ編みにし、灰色の目。額には赤い鉢巻を付け、白いシャツに蒼いジャケットと黒いゴシックパンツの青年は「レーン=ネクスト」
レーンに肩車をして貰いながら黒い耳付きの帽子をしっかりと深く被り、前髪を目元まで覆う様に隠しているので他者からは目は見えない。 黒のゆったりとしたローブに首元は白いレース。身長に不釣り合いな衣装のせいか袖も袖も少し引きずってしまっているこの幼い少年は「リーク=コンスレード」
まだエク達が来ている事に気付いていないらしかったが、シーラが声を掛けると、声に少し驚いた様だったが直ぐに笑顔を向けて片手を軽く上げて合図を送っていると、肩に乗せて貰っていたリークが先に飛び降りてこちらに駆け寄って来てくれた。
「ヒヒッ。みんなおかえりー!!」
「ただいま~リー君 シェリルやレーンと一緒にお手伝いかい?」
「うんー!あのね。ラガー達がりょこーでおでかけ中だから、オレっちたちで色々見てたー」
長いローブの袖をパタつかせながら色々と説明してくれるリークの視線に合う様に膝を付いてシーラが話を聞いていると、チェックを終わらせた二人もこちらに来てくれた。
「モーニングコールお疲れさん、シーラ 水晶さんにサンもお疲れ様 あ、後エクも」
「Σ何でオレはおまけ扱いなんだよ!!」
「毎朝モーニングコールして貰っている奴が文句言うな!」
「俺だから言うんだよ!!」
力強く文句を言いきった相変わらずの好き勝手な言い分に溜め息を付いていると、(特に)サンの帰宅を待ち侘びていたシェリルは、タックルにも似た勢いで彼女の首元へと思いっきり抱きついた。
「ひゃっわぅうう♪サンお帰り~!!」
「Σむぐっ?!」
「サン~サン~♡いつ帰って来てくれるかな~?って待ってたんだよ♪」
「う、うん。ただいま…」
しっかりとしがみ付いて頭をすりすりしてくるシェリルの頭へ軽く手を乗せると、満足そうに微笑んだ。
その様子を眺めて声を出して笑っていたエクだったが、ようやく本来の目的を思い出したらしく あっ。と口を大きく開けた。
一人は黄緑系の長い髪を毛先のみ巻き、頭には黒いウサギの耳に青い眼。水色の長袖のシャツにピンク色のスカートの少女シェリル=エージェント」
紙にチェックをしているのは茶銀系の長い髪を後ろで三つ編みにし、灰色の目。額には赤い鉢巻を付け、白いシャツに蒼いジャケットと黒いゴシックパンツの青年は「レーン=ネクスト」
レーンに肩車をして貰いながら黒い耳付きの帽子をしっかりと深く被り、前髪を目元まで覆う様に隠しているので他者からは目は見えない。 黒のゆったりとしたローブに首元は白いレース。身長に不釣り合いな衣装のせいか袖も袖も少し引きずってしまっているこの幼い少年は「リーク=コンスレード」
まだエク達が来ている事に気付いていないらしかったが、シーラが声を掛けると、声に少し驚いた様だったが直ぐに笑顔を向けて片手を軽く上げて合図を送っていると、肩に乗せて貰っていたリークが先に飛び降りてこちらに駆け寄って来てくれた。
「ヒヒッ。みんなおかえりー!!」
「ただいま~リー君 シェリルやレーンと一緒にお手伝いかい?」
「うんー!あのね。ラガー達がりょこーでおでかけ中だから、オレっちたちで色々見てたー」
長いローブの袖をパタつかせながら色々と説明してくれるリークの視線に合う様に膝を付いてシーラが話を聞いていると、チェックを終わらせた二人もこちらに来てくれた。
「モーニングコールお疲れさん、シーラ 水晶さんにサンもお疲れ様 あ、後エクも」
「Σ何でオレはおまけ扱いなんだよ!!」
「毎朝モーニングコールして貰っている奴が文句言うな!」
「俺だから言うんだよ!!」
力強く文句を言いきった相変わらずの好き勝手な言い分に溜め息を付いていると、(特に)サンの帰宅を待ち侘びていたシェリルは、タックルにも似た勢いで彼女の首元へと思いっきり抱きついた。
「ひゃっわぅうう♪サンお帰り~!!」
「Σむぐっ?!」
「サン~サン~♡いつ帰って来てくれるかな~?って待ってたんだよ♪」
「う、うん。ただいま…」
しっかりとしがみ付いて頭をすりすりしてくるシェリルの頭へ軽く手を乗せると、満足そうに微笑んだ。
その様子を眺めて声を出して笑っていたエクだったが、ようやく本来の目的を思い出したらしく あっ。と口を大きく開けた。