夢より現れしは紅き退魔の剣
腕の中でだらしない表情で眠るエクを適当に地面へ放って寝かせると、レルクは身体を大きく伸ばしてから一気に脱力し、軽く手を叩いて合図を送った。
『攻略が難しい子もめんどうだけど…こうも簡単に攻略できちゃうのもなーんか実感がないと言うか…レイ、ミハ!この子を運ぶの手伝って』
合図を送られ、両方の茂みからはお供として連れて来て貰っていた麗姫と魅芭紗が姿を現したが、きゃっきゃと手を取り合って喜んでいた
「きゃー!レルクお姉様の魅惑の術!!」
「どんな男でもメロメロに出来ちゃう術!!」
『妖しくて美しくて本当に素敵…!!』
『はいはい、褒めてくれるのはすごーく良いんだけどお手伝いはちゃんとしてね? そこの少年くんを礼拝堂に連れて行って。一応はお話に使うだ~いじなお客様 なんだから』
『は~い♡』
レルクに言われた通り運ぼうとお互いに分かれて両腕を抱えて片方ずつある羽を同時に使って飛び始めた。 二人が移動したのを確認した後レルクも飛び去った
しばらくは森の上を移動し、仄かな明かりが灯されている礼拝堂前へと到着したが、双子に運ばせるには少々ばかりキツかったらしく到着と同時に座り込んで激しく息切れをしていた
「つ…つか……疲れまし、たわ」
「なんで…こんな…アホっ面の…くせに重いの…?!」
『レイミハともお疲れ様~♡この子ならある程度まで好きにして良いから。ね?』
『レルクお姉様…!!』
労う様に二人の前で膝を付いて、二人の頭や頬を撫でてやってから立ち上がり、乱雑にエクの襟首を掴んで部屋の中へと入って行った。
細い廊下にある最奥へ到着し、丁度部屋に居たセフィリアへ第一の目的が達成した事を告げた。
『ただいま~セフィ♡見て見てこの情けない表情(笑)思ってたよりもかーんたんに攻略できちゃって~』
『お疲れ様レルク』
『おつかれさーん』
『おかえり』
おかえり。と声を掛けてくれる二人の前を完全スルーで通り過ぎ、さっきまでの出来事を話し始めてしまった。
『オレら…完全スルーされとるな~』
『うん、何となくは解ってたけど』
『で、本当に攻略が簡単で~…あ、リース いたんだったら剣姫ちゃんの所におつかいさせておいて頼んだわよ?』
(扱いざっついなー…)『はいはい、分かっとるって』
適当に返事をしてから呪文を唱えると、青白い光に包まれるようにして彼の目の前に三羽の蝙蝠が召喚された。
『よしよ~し、セシリアにキッシュにリサ。今夜もまた行って来て欲しい所あるんやけど頼むで? 前に見掛けたやろうけど、紅い髪のお嬢さんを必ず連れて来てな~?ほら、行っといで!』
腕の上に乗ってこちらを見て指示を待つ三羽に御幻を連れて来て欲しいと説明し、大きく手を広げると同時に三羽は割れている窓の隙間から飛び去って行った。
彼女達を見送った後。近くで眺めていた氷綺に声を掛けた
『いってらっしゃ~い …さて、氷綺。めんどい事起こるやろうから先に部屋に戻った方が良いで』
『??よく分かんないけど面倒な事も怖い事も嫌だし…リースの言うとおりにするね。きっと私がいても役にたたないとおもうから』
ゆっくりとした口調で返し、こくりと大きく一回頷くと氷綺は促されるままに部屋を出て行こうとした際双子とすれ違ったが、彼女達も関心が無いらしく氷綺が出て行く事も気にせず、成功を褒めて欲しいと言わんばかりに一直線にセフィリアの元へと駆け寄った。
『攻略が難しい子もめんどうだけど…こうも簡単に攻略できちゃうのもなーんか実感がないと言うか…レイ、ミハ!この子を運ぶの手伝って』
合図を送られ、両方の茂みからはお供として連れて来て貰っていた麗姫と魅芭紗が姿を現したが、きゃっきゃと手を取り合って喜んでいた
「きゃー!レルクお姉様の魅惑の術!!」
「どんな男でもメロメロに出来ちゃう術!!」
『妖しくて美しくて本当に素敵…!!』
『はいはい、褒めてくれるのはすごーく良いんだけどお手伝いはちゃんとしてね? そこの少年くんを礼拝堂に連れて行って。一応はお話に使うだ~いじなお客様 なんだから』
『は~い♡』
レルクに言われた通り運ぼうとお互いに分かれて両腕を抱えて片方ずつある羽を同時に使って飛び始めた。 二人が移動したのを確認した後レルクも飛び去った
しばらくは森の上を移動し、仄かな明かりが灯されている礼拝堂前へと到着したが、双子に運ばせるには少々ばかりキツかったらしく到着と同時に座り込んで激しく息切れをしていた
「つ…つか……疲れまし、たわ」
「なんで…こんな…アホっ面の…くせに重いの…?!」
『レイミハともお疲れ様~♡この子ならある程度まで好きにして良いから。ね?』
『レルクお姉様…!!』
労う様に二人の前で膝を付いて、二人の頭や頬を撫でてやってから立ち上がり、乱雑にエクの襟首を掴んで部屋の中へと入って行った。
細い廊下にある最奥へ到着し、丁度部屋に居たセフィリアへ第一の目的が達成した事を告げた。
『ただいま~セフィ♡見て見てこの情けない表情(笑)思ってたよりもかーんたんに攻略できちゃって~』
『お疲れ様レルク』
『おつかれさーん』
『おかえり』
おかえり。と声を掛けてくれる二人の前を完全スルーで通り過ぎ、さっきまでの出来事を話し始めてしまった。
『オレら…完全スルーされとるな~』
『うん、何となくは解ってたけど』
『で、本当に攻略が簡単で~…あ、リース いたんだったら剣姫ちゃんの所におつかいさせておいて頼んだわよ?』
(扱いざっついなー…)『はいはい、分かっとるって』
適当に返事をしてから呪文を唱えると、青白い光に包まれるようにして彼の目の前に三羽の蝙蝠が召喚された。
『よしよ~し、セシリアにキッシュにリサ。今夜もまた行って来て欲しい所あるんやけど頼むで? 前に見掛けたやろうけど、紅い髪のお嬢さんを必ず連れて来てな~?ほら、行っといで!』
腕の上に乗ってこちらを見て指示を待つ三羽に御幻を連れて来て欲しいと説明し、大きく手を広げると同時に三羽は割れている窓の隙間から飛び去って行った。
彼女達を見送った後。近くで眺めていた氷綺に声を掛けた
『いってらっしゃ~い …さて、氷綺。めんどい事起こるやろうから先に部屋に戻った方が良いで』
『??よく分かんないけど面倒な事も怖い事も嫌だし…リースの言うとおりにするね。きっと私がいても役にたたないとおもうから』
ゆっくりとした口調で返し、こくりと大きく一回頷くと氷綺は促されるままに部屋を出て行こうとした際双子とすれ違ったが、彼女達も関心が無いらしく氷綺が出て行く事も気にせず、成功を褒めて欲しいと言わんばかりに一直線にセフィリアの元へと駆け寄った。