― An EvilPurify Ⅱ― 姫が為。捧げし互いの正義
剣が投げられた方向へ視線を向けると、ここにいるはずの無い 改造の施されている白い軍服に黒髪の短い髪の女性「コクレイ=ラングドリーヌ」が(若干息を切らしながら)ドヤ顔で会議室の扉前に立ち、大きく息を吸った。
「Rose“T”truthful Blue Rose支部長側近兼特攻部隊隊長 コクレイ=ラングドリーヌ!デルタ支部長の命をうけドレスィド支部長に加担しに来ましたっ!!」
「青犬!?なんでここに」
「あの人が側近ならさっきの黒い人は?って話ですけど…今はそんな事言ってる場合じゃ無いですねっ!!」
大鎌で斬り込んだまま鍔競り合いが続いていたが、フォルカスが一気に力を込めた事でソヴァージュが力負けして前のめりに倒れたが、その寸前でもう片方の手で地面に手を付き、少し溜めてから一気に蹴り上げられ、直ぐに大鎌で防いだものの、反動で後ろに数歩後退した。
「俺のはそんな瞬間的なのに対応しにくいってのに…あの子の身体能力はどうなってるんですかね?」
横目でセドに視線を向けなら声を掛けると、少し離れた所でヒガンと助っ人に来たコクレイとの意見が合わずにいきなり言い合いを始めてしまっていた。
「だからオレ様が斬るって言ってるだろ!!青犬はさっさと帰りやがれ!」
「命を受けて来たってのに支部長に怪我でもされたら俺の身だって危ないんですからね?!だから、ここは俺に任せて下がってて下さいって!」
「おい、黒いの」
「「どっちのだ!?」のですか!?」
「あーえっと…黒で白いほう」
「?」
「?」
セドの粗雑な呼び方に多少むくれつつお互いに自分の着ているものを確認してからコクレイはとりあえず手を挙げてみた。
「俺…あ、私っすか?」
「おう、そっちそっち。ヒガンの護衛がどうとか言ってたけどお前は言われた通り援護に回れ。元犬に比べて制御できてないし」
「ハッ。なんだ分ってるじゃねぇか!じゃあとっとといくぜぇえ!!」
「Σえぇぇ?!!も、もし俺の左遷が決まったら責任とってもらいますからねっ?!!」
弾き飛ばされていた刀を拾い上げ、大きく振りかぶったままソヴァージュのいる方へ正面から走り、その両側から大鎌を振り上げたフォルカス。突きの形で鼻をすすりながら駆けるコクレイの三人が彼女へと向かった。
『何人集まったって私にはこんなものっ…!!』
キッと強く睨みつけるような視線で彼らの動きを確認し、先に動いていた二人に対し右手を一気に薙ぎ払いコクレイ、ヒガンの攻撃を弾き飛ばし、少し遅れて斬りかかったフォルカスの大鎌を左手で受け止められ、そのまま一気に振り下ろされた事で持ち手が手から離れ、強い勢いのまま遠くへと放り投げられてしまった。
「おいおい嘘だろ…」
身を守れる物が何も無くなり、冷や汗が頬を伝い始めた時。背後からセドから伏せるように命令を出され、咄嗟にその場に伏せると二発の銃声が室内に鳴り響いた。
「Rose“T”truthful Blue Rose支部長側近兼特攻部隊隊長 コクレイ=ラングドリーヌ!デルタ支部長の命をうけドレスィド支部長に加担しに来ましたっ!!」
「青犬!?なんでここに」
「あの人が側近ならさっきの黒い人は?って話ですけど…今はそんな事言ってる場合じゃ無いですねっ!!」
大鎌で斬り込んだまま鍔競り合いが続いていたが、フォルカスが一気に力を込めた事でソヴァージュが力負けして前のめりに倒れたが、その寸前でもう片方の手で地面に手を付き、少し溜めてから一気に蹴り上げられ、直ぐに大鎌で防いだものの、反動で後ろに数歩後退した。
「俺のはそんな瞬間的なのに対応しにくいってのに…あの子の身体能力はどうなってるんですかね?」
横目でセドに視線を向けなら声を掛けると、少し離れた所でヒガンと助っ人に来たコクレイとの意見が合わずにいきなり言い合いを始めてしまっていた。
「だからオレ様が斬るって言ってるだろ!!青犬はさっさと帰りやがれ!」
「命を受けて来たってのに支部長に怪我でもされたら俺の身だって危ないんですからね?!だから、ここは俺に任せて下がってて下さいって!」
「おい、黒いの」
「「どっちのだ!?」のですか!?」
「あーえっと…黒で白いほう」
「?」
「?」
セドの粗雑な呼び方に多少むくれつつお互いに自分の着ているものを確認してからコクレイはとりあえず手を挙げてみた。
「俺…あ、私っすか?」
「おう、そっちそっち。ヒガンの護衛がどうとか言ってたけどお前は言われた通り援護に回れ。元犬に比べて制御できてないし」
「ハッ。なんだ分ってるじゃねぇか!じゃあとっとといくぜぇえ!!」
「Σえぇぇ?!!も、もし俺の左遷が決まったら責任とってもらいますからねっ?!!」
弾き飛ばされていた刀を拾い上げ、大きく振りかぶったままソヴァージュのいる方へ正面から走り、その両側から大鎌を振り上げたフォルカス。突きの形で鼻をすすりながら駆けるコクレイの三人が彼女へと向かった。
『何人集まったって私にはこんなものっ…!!』
キッと強く睨みつけるような視線で彼らの動きを確認し、先に動いていた二人に対し右手を一気に薙ぎ払いコクレイ、ヒガンの攻撃を弾き飛ばし、少し遅れて斬りかかったフォルカスの大鎌を左手で受け止められ、そのまま一気に振り下ろされた事で持ち手が手から離れ、強い勢いのまま遠くへと放り投げられてしまった。
「おいおい嘘だろ…」
身を守れる物が何も無くなり、冷や汗が頬を伝い始めた時。背後からセドから伏せるように命令を出され、咄嗟にその場に伏せると二発の銃声が室内に鳴り響いた。
