― An EvilPurify Ⅱ― 姫が為。捧げし互いの正義
エトワル達の脱出を確認し、ジュウザは目の前に立たせていた側近へ声を掛ける。
「それじゃあ…彼と同様に戦えない支部長はここにいても足手まといでしょうから逃げさせて貰うわ ヴァラファール」
「かしこまりました」
構えていた武器を即座に片付け、素早い動きで軽々と彼女をお姫様抱っこの要領で持ち上げた
「それじゃあね。特にセド。刀が無いと何も出来ない足手まといなのだから早く逃げた方が良いのじゃないかしら?」
「Σう、うるせぇ!!俺だって…刀が無くても戦える支部長だと言う事を…!」
ジュウザからの辛辣な言葉に、つい吠えた瞬間。ソヴァージュはその場から一気に飛び上がり、セドめがけて一気に鋏を振り下ろした。 その途中で言葉を切ったセドは、攻撃が寸前で護身用に持っていたハンドガンを撃った事で少し威力は弱まった事で多少服が切れる具合で済んだ。
「か、刀が無くったって俺は大丈夫なんだからさっさと行きやがれぇ!」(空元気)
「支部長支部長…空元気丸見え。良いから俺の後ろにいてくださいねー?一人なら護衛した事あるけど二人はなぁ…」
キャンキャン吠えるセドを後ろに下がらせ、目線でヴァラファールに合図を送り、小さく頷いた後。彼はジュウザを連れて会議室から無事に脱出した
「緑組に白組は脱出完了。だな 俺達もこのまま逃げ出してやりたいー…所ですが、黒支部長にその気は無いみたいですし、これ以上怪我人増やされる訳には行かないんで退魔師としてあいてになりますよー」
背中に差していた長い柄を手に持ったまま地面に振り下ろすと、三日月形の内側に刃が付いた大きな鎌を取り出した。
『誰が相手でも良い…私の目的は一人でも多くを抹殺する事だから』
「それを聞いたらより一層責任重大だなぁ…俺…良いですか?黒支部長さん、まずは俺が先陣でー「オレ様が相手だぁぁあ!!」Σえ?!ちょっと!あぁぁあ!!!」
作戦を説明しようとしたのだがそれよりも先にヒガンが正面から走って大きく振りかぶった勢いのままで刀を振り下ろすが、彼女は鋏に変形させている方とは反対の右手を獣の頭の様な形へと変形させて簡単に刀を受け止めた。
それ以上斬り込もうと力を込めてもビクともせず、必死になるあまりに自身の首元めがけて鋏が構えられている事も気付かず、貫かれそうになった寸前の所でフォルカスが咄嗟に斬りかかったので、その手は防御に使われたが、邪魔だと言わんばかりに刀を受け止めていた方の手が一気に薙ぎ払われ、刀から手が離れてしまった彼は強い勢いのままに壁に叩きつけられた。
咳き込みながらよろよろと立ち上がったが、今の隙に。とヒガンに向けて先程の刀が投げられた。
「っでぇ…てめぇ…よくも!」
『まずは貴方から…!』
「!お逃げくださいっ!!」
「?!やべっ!!」
「おい!伏せてろよっ?!!」
咄嗟に体勢を受け身にして言われたとおり伏せると、セドが銃を撃って刀の軌道を変えるよりも先に、何処からか刀身の長い剣が投げられ、鋼と鉄同士がぶつかる甲高い金属音と共に刀と剣は床に落下した。
「それじゃあ…彼と同様に戦えない支部長はここにいても足手まといでしょうから逃げさせて貰うわ ヴァラファール」
「かしこまりました」
構えていた武器を即座に片付け、素早い動きで軽々と彼女をお姫様抱っこの要領で持ち上げた
「それじゃあね。特にセド。刀が無いと何も出来ない足手まといなのだから早く逃げた方が良いのじゃないかしら?」
「Σう、うるせぇ!!俺だって…刀が無くても戦える支部長だと言う事を…!」
ジュウザからの辛辣な言葉に、つい吠えた瞬間。ソヴァージュはその場から一気に飛び上がり、セドめがけて一気に鋏を振り下ろした。 その途中で言葉を切ったセドは、攻撃が寸前で護身用に持っていたハンドガンを撃った事で少し威力は弱まった事で多少服が切れる具合で済んだ。
「か、刀が無くったって俺は大丈夫なんだからさっさと行きやがれぇ!」(空元気)
「支部長支部長…空元気丸見え。良いから俺の後ろにいてくださいねー?一人なら護衛した事あるけど二人はなぁ…」
キャンキャン吠えるセドを後ろに下がらせ、目線でヴァラファールに合図を送り、小さく頷いた後。彼はジュウザを連れて会議室から無事に脱出した
「緑組に白組は脱出完了。だな 俺達もこのまま逃げ出してやりたいー…所ですが、黒支部長にその気は無いみたいですし、これ以上怪我人増やされる訳には行かないんで退魔師としてあいてになりますよー」
背中に差していた長い柄を手に持ったまま地面に振り下ろすと、三日月形の内側に刃が付いた大きな鎌を取り出した。
『誰が相手でも良い…私の目的は一人でも多くを抹殺する事だから』
「それを聞いたらより一層責任重大だなぁ…俺…良いですか?黒支部長さん、まずは俺が先陣でー「オレ様が相手だぁぁあ!!」Σえ?!ちょっと!あぁぁあ!!!」
作戦を説明しようとしたのだがそれよりも先にヒガンが正面から走って大きく振りかぶった勢いのままで刀を振り下ろすが、彼女は鋏に変形させている方とは反対の右手を獣の頭の様な形へと変形させて簡単に刀を受け止めた。
それ以上斬り込もうと力を込めてもビクともせず、必死になるあまりに自身の首元めがけて鋏が構えられている事も気付かず、貫かれそうになった寸前の所でフォルカスが咄嗟に斬りかかったので、その手は防御に使われたが、邪魔だと言わんばかりに刀を受け止めていた方の手が一気に薙ぎ払われ、刀から手が離れてしまった彼は強い勢いのままに壁に叩きつけられた。
咳き込みながらよろよろと立ち上がったが、今の隙に。とヒガンに向けて先程の刀が投げられた。
「っでぇ…てめぇ…よくも!」
『まずは貴方から…!』
「!お逃げくださいっ!!」
「?!やべっ!!」
「おい!伏せてろよっ?!!」
咄嗟に体勢を受け身にして言われたとおり伏せると、セドが銃を撃って刀の軌道を変えるよりも先に、何処からか刀身の長い剣が投げられ、鋼と鉄同士がぶつかる甲高い金属音と共に刀と剣は床に落下した。