― An EvilPurify Ⅱ― 姫が為。捧げし互いの正義
「?…なんか視線感じるな…なんだ?」
「お前なんかに向けられる視線なんて暗殺部隊として斬られる前の犯罪者の怯えた視線と市民からの声「やだ、あの支部長さんって上から下まで赤くて目付きも悪い放浪癖のある辻斬りだわ」(裏声)とか言われて恐れられてバカにされる視線だけだろ?」
「んな訳あるか!!俺だって支部長なんだぞ?!尊敬とかの視線だってあるに決まっているだろ?」
「ないない、絶対ない。」
きゃんきゃんと吠える支部長に対し、簡単にあしらっているのは黒い髪に金色の眼をした青年「フォルカス=セーク」。ヴァラファールと同様に支部長とは長い付き合いだが、彼の場合は従う気も無いのか弄った時に見せる反応を楽しんでいた。
その様子を終始眺め、小馬鹿にする様に口元が緩みそうになるのを堪えながら、クロアの隣に座るいつもと様子が違うヒガンへ声を掛けた。
「今日は、随分と大人しいのねヒガン。それに…犬の姿が無いわ?」
「うるせぇ。今は何も話す気なんてねぇんだよ」
「あらあら…いつもの反抗する覇気も無いなんて珍しい。いっそ…向こうにいるエトワルにでも読んで貰いましょうか?」
くすくす。と笑いながら彼女が向かい側の席に座っていた深緑色のコートにショートパンツとレース付ニーソ。手元には熊のぬいぐるみを置いた深緑の少し短い髪にクマのヘアピン。眠そうに青と紫のオッドアイを擦っている少年「エトワル=コールディードロップ」。へ視線を送ると、気怠そうに睨み返されてしまった。
「なんか用?ジュウザ。」
「ええ、ちょっとこのヒガンちゃんの中…覗いて欲しくて 情報共有は支部長に必要でしょう?」
「断る。俺はたかがそんな者の程度にわざわざ触れて相手の心と脳内を覗く気は無い。」
フンッ。と笑う様に返し、ジュウザの申し出を断るその姿は見た目が少年ともあってギャップが激しい。
「あら…それは残念。折角面白い物が見れると思ったのに」
「エト…ワルさん?なんだか見た目と雰囲気が…」
「アレが通常よ。彼、ちょっとした事情で幼くなってしまっただけで本当は貴女より年上なのよ?触れるだけで心と記憶が読めるなんて不便ね…」
さり気無く嘲笑するように語ると、ムッとした様に眉根を寄せて不機嫌そうにするエトワルだったが、反論しようとした時に彼の背後からそっとお皿に乗ったいくつかのお菓子が差し出された。
「はい、どうぞ~エトワル様。リュミちゃん特製☆手作りお菓子ですよ~?」
張り詰めた空気を変えるのんびりとした口調の女性は銀朱色の長い髪をあえて前に出し、毛先を青いリボンで括り、髪の左右にはベヴェルクトと同じ毛先のみ黒い耳の様な髪と焦げ茶色の髪をした彼女はGreen Rose支部長側近でありベヴェルクトの姉である「リュミエール=バニア」
弟と同じく支部長愛が強く、懐には常に小道具とカメラが常備されているので、しぶしぶお菓子を食べ始めるエトワルに向け嬉しそうに微笑みながら空いた手で懐から出したカメラを構え、(連写モード)でシャッターを押した。
「お前なんかに向けられる視線なんて暗殺部隊として斬られる前の犯罪者の怯えた視線と市民からの声「やだ、あの支部長さんって上から下まで赤くて目付きも悪い放浪癖のある辻斬りだわ」(裏声)とか言われて恐れられてバカにされる視線だけだろ?」
「んな訳あるか!!俺だって支部長なんだぞ?!尊敬とかの視線だってあるに決まっているだろ?」
「ないない、絶対ない。」
きゃんきゃんと吠える支部長に対し、簡単にあしらっているのは黒い髪に金色の眼をした青年「フォルカス=セーク」。ヴァラファールと同様に支部長とは長い付き合いだが、彼の場合は従う気も無いのか弄った時に見せる反応を楽しんでいた。
その様子を終始眺め、小馬鹿にする様に口元が緩みそうになるのを堪えながら、クロアの隣に座るいつもと様子が違うヒガンへ声を掛けた。
「今日は、随分と大人しいのねヒガン。それに…犬の姿が無いわ?」
「うるせぇ。今は何も話す気なんてねぇんだよ」
「あらあら…いつもの反抗する覇気も無いなんて珍しい。いっそ…向こうにいるエトワルにでも読んで貰いましょうか?」
くすくす。と笑いながら彼女が向かい側の席に座っていた深緑色のコートにショートパンツとレース付ニーソ。手元には熊のぬいぐるみを置いた深緑の少し短い髪にクマのヘアピン。眠そうに青と紫のオッドアイを擦っている少年「エトワル=コールディードロップ」。へ視線を送ると、気怠そうに睨み返されてしまった。
「なんか用?ジュウザ。」
「ええ、ちょっとこのヒガンちゃんの中…覗いて欲しくて 情報共有は支部長に必要でしょう?」
「断る。俺はたかがそんな者の程度にわざわざ触れて相手の心と脳内を覗く気は無い。」
フンッ。と笑う様に返し、ジュウザの申し出を断るその姿は見た目が少年ともあってギャップが激しい。
「あら…それは残念。折角面白い物が見れると思ったのに」
「エト…ワルさん?なんだか見た目と雰囲気が…」
「アレが通常よ。彼、ちょっとした事情で幼くなってしまっただけで本当は貴女より年上なのよ?触れるだけで心と記憶が読めるなんて不便ね…」
さり気無く嘲笑するように語ると、ムッとした様に眉根を寄せて不機嫌そうにするエトワルだったが、反論しようとした時に彼の背後からそっとお皿に乗ったいくつかのお菓子が差し出された。
「はい、どうぞ~エトワル様。リュミちゃん特製☆手作りお菓子ですよ~?」
張り詰めた空気を変えるのんびりとした口調の女性は銀朱色の長い髪をあえて前に出し、毛先を青いリボンで括り、髪の左右にはベヴェルクトと同じ毛先のみ黒い耳の様な髪と焦げ茶色の髪をした彼女はGreen Rose支部長側近でありベヴェルクトの姉である「リュミエール=バニア」
弟と同じく支部長愛が強く、懐には常に小道具とカメラが常備されているので、しぶしぶお菓子を食べ始めるエトワルに向け嬉しそうに微笑みながら空いた手で懐から出したカメラを構え、(連写モード)でシャッターを押した。