― An EvilPurify Ⅱ― 姫が為。捧げし互いの正義
室内は特に目立った家具も無く、窓際にテーブルや椅子があるだけで奥の方は蒼色の厚いカーテンで仕切られていた。
「えっと…少しここでお待ちくださいね。お茶を用意して来ますし…それに、紹介したいと言っていたものの用意もしてきますので///」
『はい、ありがとうございますクロア嬢。こ、ここでお待ちしていますね?』
(紹介したい…!?と言う事はやはりワタシは逃げられないと言う事なのですかっ!!?)
案内された椅子に腰かけ、パタパタとその場から足早に去って行くクロアの背に軽く手を振って見送ったが、一度扉を閉じられた瞬間。ミコトは即座に頭を抱えた。
(マリー…嗚呼マリー…もしかしたら本当にワタシはそちらへ戻れなくなるかもしれませんがいついかなる時もワタシは貴女一筋ですよ…絶対に揺らぎません)
『ああもう…本当にどうしたら良いと言うのでしょうか…』
「み、ミコトさーん。お待たせしました!!」
『Σっ!!?い、いいえー!楽しみに待たせて頂いていました~!』(全てを諦めた)
全ての覚悟を決めた様に満面の笑みと変にトーンの上がった声でそう呼びかけると、奥にあった蒼のカーテンが引かれ、その先から黒いウサギ耳に水色のタフタ(ジャケット)とピンク色のスカート。肩に掛かっていた髪は縦に巻かれ、縦に巻かれていた後ろの髪は二つに分かれて毛先のみ巻いた髪型へと変わっていた。
手元にはティーセットが用意されてはいるが、飛び跳ねたり回ったりして見せるので危なっかしい。
「ひゃっわう~♪どうですか!?どうですか?ミコトさん!!とある国にいらっしゃる“シェリル=エージェント”と言う方の衣装なんですよ!!手に入れるの苦労しちゃいましたよ~本部の市街地まで買いに行きましたし、それにどうせなら。とその方の口調。仕草も真似てみたのですよ!!」
『Σ!!!?』(絶句)
「と言う事ですので…ひゃわうぅ~ミコトさーん♪」(Theタックル)
『Σく、ク…クロア嬢っ!!?///』
クロアの衣装とさっきまでと全く違う言動に呆然としていたが、テーブルの上にティーセットを置くと、着ている服の勢いのままに彼へとタックルにも似た勢いで飛びついたが、その勢いで二人はそのまま後ろに椅子ごと転げてしまった。
幸い椅子の背もたれがクッションになったおかげで二人とも大した怪我は無かった。 困った様に眉根を寄せて視線を逸らすミコトとは違って、現況がまだ理解出来ていないらしいクロアは多少照れたように微笑んだが、それを見たミコトは少し寂しそうな眼をしていた。
「え、えへへ~///ついつい勢いで抱きついちゃいました…ゴメンナサイ///」
『い、いえ…構いませんよ。ふっくくく、積極的な貴女も悪くはありませんねぇ…ですが新しい衣装のクロア嬢も見て見たいので…一度退いて頂けると嬉しいのですが…』
「……Σ!!あっ!ああぁああっ!!す、すみませんっ!私ったらまたつい…」
ようやく自分たちの今の体勢に気が付き、慌てて身体を退かして立ち上がると、彼もようやく立ち上がって衣服を直して立ち上がったが、その際に手袋の一部が捲れて甲に書かれている魔法陣の一部が露わとなっていた。
「えっと…少しここでお待ちくださいね。お茶を用意して来ますし…それに、紹介したいと言っていたものの用意もしてきますので///」
『はい、ありがとうございますクロア嬢。こ、ここでお待ちしていますね?』
(紹介したい…!?と言う事はやはりワタシは逃げられないと言う事なのですかっ!!?)
案内された椅子に腰かけ、パタパタとその場から足早に去って行くクロアの背に軽く手を振って見送ったが、一度扉を閉じられた瞬間。ミコトは即座に頭を抱えた。
(マリー…嗚呼マリー…もしかしたら本当にワタシはそちらへ戻れなくなるかもしれませんがいついかなる時もワタシは貴女一筋ですよ…絶対に揺らぎません)
『ああもう…本当にどうしたら良いと言うのでしょうか…』
「み、ミコトさーん。お待たせしました!!」
『Σっ!!?い、いいえー!楽しみに待たせて頂いていました~!』(全てを諦めた)
全ての覚悟を決めた様に満面の笑みと変にトーンの上がった声でそう呼びかけると、奥にあった蒼のカーテンが引かれ、その先から黒いウサギ耳に水色のタフタ(ジャケット)とピンク色のスカート。肩に掛かっていた髪は縦に巻かれ、縦に巻かれていた後ろの髪は二つに分かれて毛先のみ巻いた髪型へと変わっていた。
手元にはティーセットが用意されてはいるが、飛び跳ねたり回ったりして見せるので危なっかしい。
「ひゃっわう~♪どうですか!?どうですか?ミコトさん!!とある国にいらっしゃる“シェリル=エージェント”と言う方の衣装なんですよ!!手に入れるの苦労しちゃいましたよ~本部の市街地まで買いに行きましたし、それにどうせなら。とその方の口調。仕草も真似てみたのですよ!!」
『Σ!!!?』(絶句)
「と言う事ですので…ひゃわうぅ~ミコトさーん♪」(Theタックル)
『Σく、ク…クロア嬢っ!!?///』
クロアの衣装とさっきまでと全く違う言動に呆然としていたが、テーブルの上にティーセットを置くと、着ている服の勢いのままに彼へとタックルにも似た勢いで飛びついたが、その勢いで二人はそのまま後ろに椅子ごと転げてしまった。
幸い椅子の背もたれがクッションになったおかげで二人とも大した怪我は無かった。 困った様に眉根を寄せて視線を逸らすミコトとは違って、現況がまだ理解出来ていないらしいクロアは多少照れたように微笑んだが、それを見たミコトは少し寂しそうな眼をしていた。
「え、えへへ~///ついつい勢いで抱きついちゃいました…ゴメンナサイ///」
『い、いえ…構いませんよ。ふっくくく、積極的な貴女も悪くはありませんねぇ…ですが新しい衣装のクロア嬢も見て見たいので…一度退いて頂けると嬉しいのですが…』
「……Σ!!あっ!ああぁああっ!!す、すみませんっ!私ったらまたつい…」
ようやく自分たちの今の体勢に気が付き、慌てて身体を退かして立ち上がると、彼もようやく立ち上がって衣服を直して立ち上がったが、その際に手袋の一部が捲れて甲に書かれている魔法陣の一部が露わとなっていた。