― An EvilPurify Ⅰ― 退魔師物語
彼に案内されてようやく辿り着いたのは深い森の奥だった。要するにこの辺りで別れたらしい 狼煙等を上げてくれたら一番楽だが、それはそれでリスクも多いので仕方ないが…三人で宛てなく彷徨い歩いて居るとようやく森を抜けたと思ったが、先にあったのは崖で眼下には隣街が小さく見える。
参ったなー…と言いたげに頭を掻きながら二人で辺りを見回すが人も魔物の気配も見つかりそうにない。
「なーあカイン、そっちはどうだ?前に言ってたメリアルアイは使えないのか?」
「悪いけどメリアルアイは依頼人の懐の最高金額から相手に支障が出ない程度の最低金額を算出するぐらいしか出来ないわ」
「それを出来たら退魔師としての目で見てくれないか?被害大きいのって見たくないし」
「嘘よ。だから今探してー…ん?リックあそこ、微かに反応が見えたわ えっとー…依頼人さんはここで待っててくれます?直ぐに終わらせますから」
そう言って彼らは軽々と崖を飛び降り、森の奥へと姿を消して行った。 着地の際にちゃんと受け身を取ったおかげで怪我も無く無事に着地し、先程微かに反応見えた場所へと走って行った。
森を抜けて廃墟が立ち並ぶ場へ着た瞬間、目の前で小型の魔物に襲撃を受けている検証隊を見つけ、即座にカインの銃によってそれらを浄化した。
「大分襲撃されてたみたいだったけど大丈夫ッスかい?」
「おお貴方方は野外部隊班の…そうですかイグレージャは無事に到着できたのですね」
「ええ、今にも泣きそうな顔で来てましたよ~ さて、エスコートはしますので早く戻りましょうか?隊長方が無事って事を早く教えてあげないと~♪」
ある意味カインの言葉に下心が混じって居るなんて事はその場に居るリック以外の人物は知る筈も無い。部下の無事や掛けられた甘い言葉に安心したように彼らはカインを先頭にリックを最後尾に護衛させて森の奥へと戻ろうとした時に二人が不意に足を止めてさっきの廃墟の方を見つめた。その時依頼人が言っていた言葉を思いだした。「事も無い様な大きな人型をした魔物が現れた」と…頬から嫌な汗が流れるのを感じながら検証隊に撤退するように命じ、二人はその場に残った。
参ったなー…と言いたげに頭を掻きながら二人で辺りを見回すが人も魔物の気配も見つかりそうにない。
「なーあカイン、そっちはどうだ?前に言ってたメリアルアイは使えないのか?」
「悪いけどメリアルアイは依頼人の懐の最高金額から相手に支障が出ない程度の最低金額を算出するぐらいしか出来ないわ」
「それを出来たら退魔師としての目で見てくれないか?被害大きいのって見たくないし」
「嘘よ。だから今探してー…ん?リックあそこ、微かに反応が見えたわ えっとー…依頼人さんはここで待っててくれます?直ぐに終わらせますから」
そう言って彼らは軽々と崖を飛び降り、森の奥へと姿を消して行った。 着地の際にちゃんと受け身を取ったおかげで怪我も無く無事に着地し、先程微かに反応見えた場所へと走って行った。
森を抜けて廃墟が立ち並ぶ場へ着た瞬間、目の前で小型の魔物に襲撃を受けている検証隊を見つけ、即座にカインの銃によってそれらを浄化した。
「大分襲撃されてたみたいだったけど大丈夫ッスかい?」
「おお貴方方は野外部隊班の…そうですかイグレージャは無事に到着できたのですね」
「ええ、今にも泣きそうな顔で来てましたよ~ さて、エスコートはしますので早く戻りましょうか?隊長方が無事って事を早く教えてあげないと~♪」
ある意味カインの言葉に下心が混じって居るなんて事はその場に居るリック以外の人物は知る筈も無い。部下の無事や掛けられた甘い言葉に安心したように彼らはカインを先頭にリックを最後尾に護衛させて森の奥へと戻ろうとした時に二人が不意に足を止めてさっきの廃墟の方を見つめた。その時依頼人が言っていた言葉を思いだした。「事も無い様な大きな人型をした魔物が現れた」と…頬から嫌な汗が流れるのを感じながら検証隊に撤退するように命じ、二人はその場に残った。