― An EvilPurify Ⅰ― 退魔師物語

リオンが目を覚ますと、いつの間にか先程までいた泉のほとりで倒れていた。
隣にいたローゼも状況が理解出来ていないらしく、彼女も辺りを見回している

「戻って来た…みたいだね…」
(うん)
見る限り変わった様子など無い。あれほど木々が大量に薙ぎ倒されたり等被害は大きかった筈だったが、何も無かったかのように平然としている。唯一変わった事と言えばいつのまにか夜になっていると言う事だけだろうか
支部も近いので迎えも呼べば直ぐだろうがそんな気も今は起らない

 現世に戻って来た実感が全く無く、さっきまでの戦闘で負った怪我と二人に対する空虚だけは未だに残っている。

 

 ただ茫然と夜の空を眺めていると近くにあるBlue Rose支部からの鐘が時間を告げた。


     ―END―
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