― An EvilPurify Ⅰ― 退魔師物語
彼ら二人の言葉の理由までは分からなかったが、深く考えて居る余裕などなかったのでそれでもリオンは二人を救助しようと向かい、寸前の所まで辿り着いたので手をお互いに腕を伸ばしたが、その瞬間に先程よりも大きな瓦礫が落下し、直撃する寸前の所でローゼが引き戻した事で瓦礫が掠った程度で済んだがそのせいで、二人が唯一見えていた退路も消え去った。
「リック…くん…カインちゃん…?」
突然すぎる事で呆然としたままの彼の腕を掴んで急いで逃げろと指示をする。
「っ放せローゼ!まだ彼らが…無事に帰らせると約束しっ(良いから行くの!)」
破壊された入り口の方へと蹴り飛ばされ、ようやく逃げる事を決心する。
何度も振り返り、何度も足が止まりそうになるのを抑えて走った。残っていた歪みの中へ飛び込み、現世の方へと戻って行った。
瓦礫の中で残された二人は少し窮屈だったが互いに背中合わせにしながら話し合った。
「良いの?リックはあの時一緒に戻っていれば助かったかもしれないのに…」
「気にすんなって、どっち道オレもこんなんじゃ手遅れだしさ…あーあ、リオンさんやヴァレンチノさんには悪いなー…せっかく色々と助けて貰ったのにさ」
「そうねー…もっと色々と知りたかったんだけど… あ、今だから言うんだけど初めてリックと組んだ時結構バカにしてたかも
こんなんが私の?的なね。でも今は良いパートナーだったかなーって思ってるけど」
「お、おう…そうなのか?オレはー…その…真面目そうな子って…今はカインと同意見だけどさ…///」
俯くリックに対して肩を震わせて笑うと、懐から二丁のハンドガンを取り出して一丁を彼に手渡し、互いに向き合うと静かにコクッと頷き合い、互いの右胸に向けて銃口を向けあった。
「せめて散る時は退魔師のままの方が良いと思ってね…魔物なんかになって散るより綺麗でしょ? ねえリック」
「まあな。ここまで進行が進んでたら助かる筈も無いもんな…誰かに浄化されるよりは良いな なあカイン」
「「ありがとう」」
同時に引き金が引かれると銃声が一面に響き、地面は二人の血液によって赤く染まっていき二人はその上に倒れた。
だが、二人の表情は穏やかに微笑んでいた。
「リック…くん…カインちゃん…?」
突然すぎる事で呆然としたままの彼の腕を掴んで急いで逃げろと指示をする。
「っ放せローゼ!まだ彼らが…無事に帰らせると約束しっ(良いから行くの!)」
破壊された入り口の方へと蹴り飛ばされ、ようやく逃げる事を決心する。
何度も振り返り、何度も足が止まりそうになるのを抑えて走った。残っていた歪みの中へ飛び込み、現世の方へと戻って行った。
瓦礫の中で残された二人は少し窮屈だったが互いに背中合わせにしながら話し合った。
「良いの?リックはあの時一緒に戻っていれば助かったかもしれないのに…」
「気にすんなって、どっち道オレもこんなんじゃ手遅れだしさ…あーあ、リオンさんやヴァレンチノさんには悪いなー…せっかく色々と助けて貰ったのにさ」
「そうねー…もっと色々と知りたかったんだけど… あ、今だから言うんだけど初めてリックと組んだ時結構バカにしてたかも
こんなんが私の?的なね。でも今は良いパートナーだったかなーって思ってるけど」
「お、おう…そうなのか?オレはー…その…真面目そうな子って…今はカインと同意見だけどさ…///」
俯くリックに対して肩を震わせて笑うと、懐から二丁のハンドガンを取り出して一丁を彼に手渡し、互いに向き合うと静かにコクッと頷き合い、互いの右胸に向けて銃口を向けあった。
「せめて散る時は退魔師のままの方が良いと思ってね…魔物なんかになって散るより綺麗でしょ? ねえリック」
「まあな。ここまで進行が進んでたら助かる筈も無いもんな…誰かに浄化されるよりは良いな なあカイン」
「「ありがとう」」
同時に引き金が引かれると銃声が一面に響き、地面は二人の血液によって赤く染まっていき二人はその上に倒れた。
だが、二人の表情は穏やかに微笑んでいた。