― An EvilPurify Ⅰ― 退魔師物語
見境なく暴れだしたためか回避しているものの、壊された壁などのせいで瓦礫も多くなっている。
「やばいですよリオンさん!このまま逃げっぱなしじゃ相手にもなりませんけどっ…動き止められませんか!!?」
「君もなかなか無茶を言うようになったねっ!……リック君は確か銃を持って居たね?尻尾を一時的に抑えるから君はあのシャンデリアを落としてくれるかい?」
「あのオレ…銃の才能皆無なんですけど…」
不安げに声を掛けるリックの頭を軽く撫でると、荒れ狂うトレイタの尻尾めがけてローゼの棺桶を投げつけ、その先に繋がっている鎖で抑えつける。
そのおかげで一時的にだが動きが治まった。その隙に早く撃てと声を掛けられたので、照準が合わないままだったが慌ただしく撃った。 銃弾は角を掠り、そして言っていたシャンデリアの腕木を撃ち抜き、トレイタへ直撃させた。
直撃した事で胴体の上に落ち、身動きが取れない状態となった。
尚もその場から逃げようと弱々しくもがく姿にマリアネットが駆け寄る。 その姿を淡々と見つめながら、リオンはリックに指示を出す。
『トレイタ壊れちゃう…トレイタはマリーのお人形…また直さなきゃならない』
「リック君…君はその蛇さんを…」
「あ、はい!」
ようやくこれで終わりだと言う安堵感もあったが、改めて剣を握りしめると、出来る限り高く飛んで、真っ直ぐに脳天へと剣を突き立てる。 鋭い悲鳴をあげてもがき続けたかと思うと、地面に吸い込まれるようにして消えていき、リオンも一気にマリアネットの心臓めがけて一気に剣を突き立てた。
静かに剣を抜くと真っ白なドレスが赤く染まり、傷口からは血が止めどなく溢れ出すと、静かにその場へ倒れた。
倒れたマリアネットを見つめながら、ようやく一息つく。
「終わった…んですか?」
「おそらく…ね。 ほらリック君、彼女を迎えに行ってあげたら?」
「か、彼女じゃなくて普通の関係ですって!」
顔を少し赤らめて取り繕ったリックだったが、剣をしまって走って行こうとした際にやけに視界が霞んだ様に見えた時、急に咳き込んでしまったかと思うと口から吐血した。
「やばいですよリオンさん!このまま逃げっぱなしじゃ相手にもなりませんけどっ…動き止められませんか!!?」
「君もなかなか無茶を言うようになったねっ!……リック君は確か銃を持って居たね?尻尾を一時的に抑えるから君はあのシャンデリアを落としてくれるかい?」
「あのオレ…銃の才能皆無なんですけど…」
不安げに声を掛けるリックの頭を軽く撫でると、荒れ狂うトレイタの尻尾めがけてローゼの棺桶を投げつけ、その先に繋がっている鎖で抑えつける。
そのおかげで一時的にだが動きが治まった。その隙に早く撃てと声を掛けられたので、照準が合わないままだったが慌ただしく撃った。 銃弾は角を掠り、そして言っていたシャンデリアの腕木を撃ち抜き、トレイタへ直撃させた。
直撃した事で胴体の上に落ち、身動きが取れない状態となった。
尚もその場から逃げようと弱々しくもがく姿にマリアネットが駆け寄る。 その姿を淡々と見つめながら、リオンはリックに指示を出す。
『トレイタ壊れちゃう…トレイタはマリーのお人形…また直さなきゃならない』
「リック君…君はその蛇さんを…」
「あ、はい!」
ようやくこれで終わりだと言う安堵感もあったが、改めて剣を握りしめると、出来る限り高く飛んで、真っ直ぐに脳天へと剣を突き立てる。 鋭い悲鳴をあげてもがき続けたかと思うと、地面に吸い込まれるようにして消えていき、リオンも一気にマリアネットの心臓めがけて一気に剣を突き立てた。
静かに剣を抜くと真っ白なドレスが赤く染まり、傷口からは血が止めどなく溢れ出すと、静かにその場へ倒れた。
倒れたマリアネットを見つめながら、ようやく一息つく。
「終わった…んですか?」
「おそらく…ね。 ほらリック君、彼女を迎えに行ってあげたら?」
「か、彼女じゃなくて普通の関係ですって!」
顔を少し赤らめて取り繕ったリックだったが、剣をしまって走って行こうとした際にやけに視界が霞んだ様に見えた時、急に咳き込んでしまったかと思うと口から吐血した。