― An EvilPurify Ⅰ― 退魔師物語

「悪しき存在の魔物よ時の薔薇に抱かれ眠れ…なーんってな…一度で良いからこう言うセリフ言ってみたかったんだけどダメだな…さてと、被害状況を報告して合流するかな」
手にしていた剣を鞘に納め、懐から小型の通信機を取り出して街の被害状況等を報告し、避難した相方の元へと向かった。
「浄化完了したぜ~そっちはどうなんだ?カイン 皆の怪我とかは平気だったか?」
「あらお帰り、リックこっちは平気。一応出来る限りの応急処置はしておいたから後は支部に任せておけば良いと思うわ」

幸い大けがをした人は居なかったらしく早急に避難させたことと応急処置をしていた事があったので市民の被害は少ない様だったが代わりに建物の被害の方が大きかったが、その部分はさっき連絡しておいた支部に任せておけば良い事だ。
回収及び後始末系を行ってくれる部隊の到着を待って居ると避難していた人々にお礼を言われた。
「さっきはありがとう…急に魔物が襲って来た時はもうダメかと思ったけど…貴方達は一体…」
 そう言われると二人は懐から金の懐中時計を皆にへと見せた。それを見て避難していた周りの皆が驚きだした

「最近この街に住み始めたRose“T”truthful Blue Rose支部野外活動部隊隊長をしている退魔師のリック=フレイア」
「同じくRose“T”truthful仙鈴支部野外活動部隊副隊長のカイン=メリアル」
「アンタ達退魔師だったのか!どうりで強い筈だなぁ…ありがとうよ!」
「若いのに凄いのね。退魔師さんって…確かこの近くに住んで居るのよね?何かあれば頼んでも良いかしら? ここって他の街とは違って防壁のシステムが無いから身を守る術が無いの…」

「勿論ですよ♪依頼料はお安くしておきますので魔物の浄化とあればお任せください!あ、コレ名刺です」
(支部からの支給金だけで生活して行けないって思ってるな…そりゃあ報告書書かないで置いといたから支給金激減したけど…)
自作らしい名刺を避難していた皆に配り終えると満足そうに清々しい笑みで一旦別れを告げた。 丁度回収班などが来てくれたので彼らの仕事はこれで終わりだった。
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