― An EvilPurify Ⅰ― 退魔師物語
椅子に向かい合う様に座りながら、新しく入れたお茶で休憩をする。(勘違いは未だ続いたままで)
「あの二人も若いもんだな…」
「ええ、若いですねー」
「…リオン、貴様はあの二人の事をどう思う?」
「唐突ですね。真面目そうに見えて何処か抜けているリック君をカインちゃんが支える…現役だった頃の自分達に似ている…そう言いたいんですか?」
「あながち間違いではない。幼き頃…私が指導して居た頃の貴様らによく似ている。そう思っただけだ 何にせよ…色々な理由で彼らを放っておけないのは確かだ」
「母上が気に掛けるとは意外ですね 退魔師としての使命だけに生きる冷徹な人だと思って居たのですが?」
「ふっ…相変わらず取り澄ました笑顔で言ってくれる…初めはその身を組織の為に…逃げる事を許さず戦場で生きろと言ったが…知らぬ間にパートナー失い組織を脱退してまでマリアネットを追うと言った貴様を私は激しく激しく叱咤してしまったな…」
「今すぐ組織に戻れ。貴様一人ではどうにかできる筈も無いと…今でもその言葉は残って居ますよ。今更考えれば一人移住して挑むのは間違いだとも思うときがありましたが…
それ故に身近に同じ境遇の子が居るとなるとどうにかしてあげたいとは思いますが、今は材料が足り無いのが悔やまれますね さっき来てたシルドラに頼んでおきましたが…いつになるのやら…」
お互いにふぅっと息を吐き合うと長い話で少し冷めてしまった紅茶を飲み干す。
隣の部屋では寝ころんでいるカインへリックがある事を提案していた。
「と言う訳だからさ、リオンさんを仲間に連れて行きたいな~って思うんだけどさ」
「まあ確かに強いし、優しいし、リックより容姿も良くって頼りがいはリック以上にあるけどー…そう簡単に了承してくれると思う?」
「Σなんかオレの事けなし過ぎだろ!だって表情見てたらずっと寂しそうだったし…オレら越しに別の者を見ている様にも見えたしさ…それに、もしかしたらマリアネットだって浄化出来るかもしれないだろ!痣も無くなるだろうし!だからさ!誘ってみようぜ!ダメでも良いからさ!」
玉砕覚悟で誘おうとするリックに負け、彼女も仕方無さそうに一緒に隣の部屋へとお邪魔させて貰った。
「あの二人も若いもんだな…」
「ええ、若いですねー」
「…リオン、貴様はあの二人の事をどう思う?」
「唐突ですね。真面目そうに見えて何処か抜けているリック君をカインちゃんが支える…現役だった頃の自分達に似ている…そう言いたいんですか?」
「あながち間違いではない。幼き頃…私が指導して居た頃の貴様らによく似ている。そう思っただけだ 何にせよ…色々な理由で彼らを放っておけないのは確かだ」
「母上が気に掛けるとは意外ですね 退魔師としての使命だけに生きる冷徹な人だと思って居たのですが?」
「ふっ…相変わらず取り澄ました笑顔で言ってくれる…初めはその身を組織の為に…逃げる事を許さず戦場で生きろと言ったが…知らぬ間にパートナー失い組織を脱退してまでマリアネットを追うと言った貴様を私は激しく激しく叱咤してしまったな…」
「今すぐ組織に戻れ。貴様一人ではどうにかできる筈も無いと…今でもその言葉は残って居ますよ。今更考えれば一人移住して挑むのは間違いだとも思うときがありましたが…
それ故に身近に同じ境遇の子が居るとなるとどうにかしてあげたいとは思いますが、今は材料が足り無いのが悔やまれますね さっき来てたシルドラに頼んでおきましたが…いつになるのやら…」
お互いにふぅっと息を吐き合うと長い話で少し冷めてしまった紅茶を飲み干す。
隣の部屋では寝ころんでいるカインへリックがある事を提案していた。
「と言う訳だからさ、リオンさんを仲間に連れて行きたいな~って思うんだけどさ」
「まあ確かに強いし、優しいし、リックより容姿も良くって頼りがいはリック以上にあるけどー…そう簡単に了承してくれると思う?」
「Σなんかオレの事けなし過ぎだろ!だって表情見てたらずっと寂しそうだったし…オレら越しに別の者を見ている様にも見えたしさ…それに、もしかしたらマリアネットだって浄化出来るかもしれないだろ!痣も無くなるだろうし!だからさ!誘ってみようぜ!ダメでも良いからさ!」
玉砕覚悟で誘おうとするリックに負け、彼女も仕方無さそうに一緒に隣の部屋へとお邪魔させて貰った。