― An EvilPurify Ⅰ― 退魔師物語
必要そうな家具が揃って居ない部屋。ベッドに帽子掛けに机に窓とカーテン以外に家具と呼べるものは他に見当たらない生活感のない部屋に治療を終えたカインが運ばれる。大分楽になったのか息も整い安らかそうな寝顔を浮かべている 彼女をベッドへ寝かせるとリックに近くに居てあげる様に促す
「自分は外の整理に行って来るからリック君はここに居てあげた方が良いよ 目覚めた時…誰も居ないこんな部屋だと驚くだろうからね」
「ありがとうございますリオンさん!…でもこの部屋だけ…なんでこんなに…」
「…どうも家具を揃えるのが苦手でね…特に使わないから要らないかと思っていたらこうなったんだよ」
そんなものなのかな?と首を傾げていたが、深くは気にしない様にしていた。
時計もこの部屋には無いのでどのくらい時間が経ったかは分からないが、カインがようやく目を覚ましてくれた。
「う、うーん…あれ?ここ何処…?」
「!起きたんだなカイン!えっとーここは多分リオンさんの部屋かな?…それより腕は!?どっか痛い所とか無いのか?」
「え?特にないけどー…強いて言うならちょっとまだ眠いだけ…かな?でもリックってそんなに心配性だった?」
「だって…カインの腕…(オレ的に)目を背けたくなるほど変色してとっても毒が回ってるように見えたから…それで…」
あの大抵の怪我ならめんどくさがって放置するリックがここまで言葉を詰まらせたり心配するとなると相当ひどい状態だったと言う事が何となく理解出来た。
謝る代わりにリックの額に手を当てて笑いかけて居る時に街の整備などを終わらせた二人が様子を見に帰って来てしまった。二人の様子を見て邪魔はするわけには行かないなと言う事で席を外されてしまった。
「Σち、違いますってチノさんにリオンさん!!」
「はっはっはっはっは まあゆっくりしておけ若気の至りぐらい良いではないか」
「それじゃあ自分らは向こうに居るから何かあれば呼んでくれたらいいからね?」
慌ててリックが取り繕うも、(何かを勘違いされたまま)隣の部屋へと帰られてしまった。
「自分は外の整理に行って来るからリック君はここに居てあげた方が良いよ 目覚めた時…誰も居ないこんな部屋だと驚くだろうからね」
「ありがとうございますリオンさん!…でもこの部屋だけ…なんでこんなに…」
「…どうも家具を揃えるのが苦手でね…特に使わないから要らないかと思っていたらこうなったんだよ」
そんなものなのかな?と首を傾げていたが、深くは気にしない様にしていた。
時計もこの部屋には無いのでどのくらい時間が経ったかは分からないが、カインがようやく目を覚ましてくれた。
「う、うーん…あれ?ここ何処…?」
「!起きたんだなカイン!えっとーここは多分リオンさんの部屋かな?…それより腕は!?どっか痛い所とか無いのか?」
「え?特にないけどー…強いて言うならちょっとまだ眠いだけ…かな?でもリックってそんなに心配性だった?」
「だって…カインの腕…(オレ的に)目を背けたくなるほど変色してとっても毒が回ってるように見えたから…それで…」
あの大抵の怪我ならめんどくさがって放置するリックがここまで言葉を詰まらせたり心配するとなると相当ひどい状態だったと言う事が何となく理解出来た。
謝る代わりにリックの額に手を当てて笑いかけて居る時に街の整備などを終わらせた二人が様子を見に帰って来てしまった。二人の様子を見て邪魔はするわけには行かないなと言う事で席を外されてしまった。
「Σち、違いますってチノさんにリオンさん!!」
「はっはっはっはっは まあゆっくりしておけ若気の至りぐらい良いではないか」
「それじゃあ自分らは向こうに居るから何かあれば呼んでくれたらいいからね?」
慌ててリックが取り繕うも、(何かを勘違いされたまま)隣の部屋へと帰られてしまった。