― An EvilPurify Ⅰ― 退魔師物語
勇ましく斬り込んだものの、蛇の頭上に乗って居た少女に二人とも気付れてしまい、尻尾の先で簡単に吹き飛ばされてしまった。何とか受け身の体制で防いだものの腕や背中が酷く傷んだ 何とか立ち上がり、リックは蛇の注意を自分に向け、その隙にカインには目的の彼女の避難をして貰っておいた。当たり前だが彼の相手になる筈も無く、避けるだけで手が一杯で洞察力を発揮する暇など無い
「さ、今のうちにこちらへ!ここから真っ直ぐに行けば大丈夫ですから!」
「で、でも貴女方は!?」
「隙を見て撤退するつもりです!ですから急いで!」
とんっと軽く背中を押して、彼女に早く逃げる様に促して早くリックの護衛に回ろうとした時、手からは剣が離れ、地面に尻尾で押さえつけられている彼の姿があった。今にも食べられそうだったので急いでショットガンを用意して撃とうとした時、頭上に居た少女が初めて口を開いた。
『ダメ。トレイタ マリーはもっと遊びたい』
そう言われ、丸呑みされる寸前の所で助かり尻尾からも解放され、慌てて剣を拾ってカインの元へ合流した。
「悪りぃ…不覚とっちまった…」
「無事だったならそれでいいわ。それより…いつが逃げ時かしら?勿論今じゃないわよね」
「おう、まあな…逃げるにしても…相手はお遊びをご希望だぜ?」
『遊ぶ…新しい玩具と。さっき手に入れた新しい玩具』
地面に居る彼らには彼女「マリアネット」の言葉など聞こえて居なかったが、常に差していた傘を一旦閉じると蛇の上から降りて上空に傘の先を掲げると、異様な魔法陣が描かれた。
『おいでアドニス。遊びましょう…可愛い可愛いマリーの新しいお人形さん』
負傷しつつも身構える二人の目の前に上空に描かれた魔法陣の中から鷲の翼と上半身、そしてライオンの下半身を持った俗に言う「グリフォン」が姿を現した。
顔には目元の部分だけ鉄仮面の様な物が付けられている。
『これがマリーの玩具。最近退魔師はマリーと遊んでくれない。見かけない。玩具としても得られない。だからようやく見つけたから…沢山遊んでその後マリーの玩具にする
だからトレイタは先に帰ってて』
グリフォンと入れ替わる様にして目の前に居た角の生えた蛇は召喚されていた魔法陣の中へと消えていき、見送った後にこちらを向いた彼女は相変わらずの無機質な瞳のまま無邪気にニコリと微笑むと、隣で嘶くグリフォン(アドニス)へと命令した。
「さ、今のうちにこちらへ!ここから真っ直ぐに行けば大丈夫ですから!」
「で、でも貴女方は!?」
「隙を見て撤退するつもりです!ですから急いで!」
とんっと軽く背中を押して、彼女に早く逃げる様に促して早くリックの護衛に回ろうとした時、手からは剣が離れ、地面に尻尾で押さえつけられている彼の姿があった。今にも食べられそうだったので急いでショットガンを用意して撃とうとした時、頭上に居た少女が初めて口を開いた。
『ダメ。トレイタ マリーはもっと遊びたい』
そう言われ、丸呑みされる寸前の所で助かり尻尾からも解放され、慌てて剣を拾ってカインの元へ合流した。
「悪りぃ…不覚とっちまった…」
「無事だったならそれでいいわ。それより…いつが逃げ時かしら?勿論今じゃないわよね」
「おう、まあな…逃げるにしても…相手はお遊びをご希望だぜ?」
『遊ぶ…新しい玩具と。さっき手に入れた新しい玩具』
地面に居る彼らには彼女「マリアネット」の言葉など聞こえて居なかったが、常に差していた傘を一旦閉じると蛇の上から降りて上空に傘の先を掲げると、異様な魔法陣が描かれた。
『おいでアドニス。遊びましょう…可愛い可愛いマリーの新しいお人形さん』
負傷しつつも身構える二人の目の前に上空に描かれた魔法陣の中から鷲の翼と上半身、そしてライオンの下半身を持った俗に言う「グリフォン」が姿を現した。
顔には目元の部分だけ鉄仮面の様な物が付けられている。
『これがマリーの玩具。最近退魔師はマリーと遊んでくれない。見かけない。玩具としても得られない。だからようやく見つけたから…沢山遊んでその後マリーの玩具にする
だからトレイタは先に帰ってて』
グリフォンと入れ替わる様にして目の前に居た角の生えた蛇は召喚されていた魔法陣の中へと消えていき、見送った後にこちらを向いた彼女は相変わらずの無機質な瞳のまま無邪気にニコリと微笑むと、隣で嘶くグリフォン(アドニス)へと命令した。