― An EvilPurify Ⅰ― 退魔師物語
いつ位の話かは分からない もしかしたら遠い遠い昔 あるいはとっても近い未来、そこでは魔物が住む世界があった。
その世界はオレたちが居る世界の裏側にあると言い伝えられ、それを繋ぐ扉があると言われていた。
それでも人々は恐れる事無く平和に暮らしていた…だけどある時、この世と裏側を繋ぐ扉を誰かが開き、魔物はこの世に現れた。
魔物は全てを壊し、人々を喰らい、お互いを競い合う事で力を増幅させていった。
奴らに自我は無い。
唯一あるのは自身を強めるための生存本能だとか…それをまとめる存が上に居るらしいが…オレもそこまでは分からない 唯一分かるのは、繋ぐ扉を開け放ったと言う第一危険因子と本部からも記載されている存在は知っているけど…
そんな奴らを倒すべく立ち上がったのが、オレたちの先祖に当たる退魔師の人々だ。
そこから辿って行くとその人たちの血を引くのがオレたち退魔師。
普通の人ではアイツらに太刀打ちすら出来ないと言う事もあり、この血を引く者は周りや親からも重宝されてある一定の年齢になるまで自身の家で育ち、その後養成学校にへと入学する事が決められている。
その学校を卒業した後は「Rose‶T"truthful」(薔薇が彩る時の真実)と呼ばれる組織に入隊される事が決められていて、それぞれの地域に存在する支部に派遣されそこに属する事になる。
その時に支部長から二人一組として自身のパートナーが選ばれ、そうして初めて任務に行く事が出来る
オレたちは今、とある小さな町に野外部隊としてそこに住んでいる。あの時は新人だったから支部長には反対されたけど…世話をしてくれた部隊長総括と本部の英雄二人の後押しもあって何とか承諾はもらえたけど…任務に行って帰ればちゃんと報告書を書くように!って念押しされてたんだけどなー… 最近(面倒で)提出すらしていない。そのせいで本部からの支給金も乏しくなってしまって居る…と言っても、組織の証の懐中時計か派遣部隊用に刻まれた武器の印を見せたら何処でも絶対優遇待遇なんだけどさ…何かそれは嫌なんだよな…
まあ、長くなったけどここから先がオレたちの物語を始まらせて貰うぜ
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