King
your name
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「なんだ⋯?あれは⋯⋯」
燃え盛る船から一羽の神秘的な鳥が羽ばたき
その鳥は朱色の体にエメラルドグリーンの模様が
美しい今まで見た事もない姿をしていた。
「ふん、コレは面白いな⋯カイドウさんに見せよう」
光月おでんとの戦いで療養中のカイドウさんだが
きっとこの生き物を見れば喜ぶに違いないとオレは
珍しい鳥目掛けて翼を羽ばたかせ逃げようとした所を
あっという間に捕らえた。
そして自分の船に戻った時オレは目を疑った
鳥の姿が消えて行き現れたのはさっきの柘榴色の髪の少女だった。
閉じかけた瞳は翡翠色でまるでさっきの鳥の様に美しかった
「さっき食わされた悪魔の実の能力か⋯」
何にしろ面白い物を手に入れたのは変わりないと
オレはワノ国へ舞い戻る事にしその間も少女は疲れたのか
こっちが心配になるほど何日も眠っていた⋯⋯──
「おい、起きろ」
『あと少しだけ⋯』
「ダメだ。起きろ」
『う〜ん⋯⋯⋯はっ!?貴方誰ですか!?ここは?!あの海賊は?!』
やっと目を覚ました少女は驚いている。
「オレの名はキング。ここは百獣海賊団の船の上でさっきの海賊団ならオレが崩壊させた⋯以上で質問の回答は終わりだ。次はオレの質問に応えろ」
何処から来たのか、名前や歳は?さっきの能力は悪魔の実の力なのか、食った悪魔の実は?何故あの海賊団に居た?オレの淡々と続く尋問に一つずつ答えていく少女
『私の名前はナナシ⋯年は17歳でマイン島に住んで居たのですがさっきの海賊と隣国の同盟が攻め入り戦争に⋯⋯両親を亡くし逃げていた所あの海賊団に捕まり"人間屋"という場所に売られると⋯あの鳥の力はきっとあの時船で食べさせられた物の力だとは思いますが名前までは分かりません⋯』
怯えながら恐る恐る話す少女の事にオレは図鑑を手渡した
「それは悪魔の実図鑑。その中からお前の食べた実を思い出して探してみろ」
『貴方も私を人間屋という所に売るおつもりですか?』
「あの力を見てそんな勿体無い事はしない。それに⋯オレの言う事を聞いている限り殺しもしないし乱暴な真似はしないと約束する」
そう言い残しオレはナナシに一つ部屋を与えワノ国を目指した