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そしてナナシの顔を見ること無く半年が過ぎた頃
「おいおい、ぺーたんお前最近血の気が多いんじゃねェの?」
「まだ若いんだもの、うちで遊んでくかい?」
「ぺーたんにナニ進めてんだ!それにササキ!ぺーたんが強ェからってケンカ売ってんのかァ?!」
「うるせェガキだな」
「なんだとてめェ!!おい!ぺーたんも何か言ってやれよ!って⋯⋯⋯あれ?ぺーたん?」
オレはいつもの痴話喧嘩に嫌気がさし
気づけば店へと足を進めていた
「妓夫、楼主は居るか?」
「はい、ただ今!」
そう言って奥から出てきた楼主は掌を擦り店から出て来た
「ページワンの旦那!今週分の支払いかい?」
オレが頷き金を出そうとした時
『主さん⋯っ!ページワン様!!』
店の中から何振り構わず飛び出して来たナナシ
「どうした⋯?」
『それはわっちの台詞でありんす!お金だけ払っていくなんて!!』
楼主はナナシが自分にえらく客がつかない事を不審に思い問いただされ話してしまったと謝罪してきた
『わっちは毎日ページワン様に会いとうござりんした⋯』
泣きながらナナシに言われてオレは気づいた
そうだ⋯
あの日ナナシを初めて見たあと日からオレは惹かれていたんだ
気まぐれで金を運んだわけでもない
誰かに触らせたくなくてオレだけのモノにしたくて
恐れていたのはナナシの気持ちをはっきりと聞く事
客としてならこの関係は壊れる事は無いと安心していた
海賊だと知っても幻滅される事無く金さえ払えばいつでも会える。そう思っていた⋯
「ナナシ⋯オレが百獣海賊団で飛び六胞でもお前は変わらずオレを好きでいてくれるのか?」
腕の中で胸に顔を埋めるナナシに問いかければ
『例えページワン様が何であろうとも私の中のページワン様は優しいままでありんす⋯例えこのワノ国を敵に回してもわっちは主さんのそばに居とうござりんす』
その言葉を聞いてオレは腹を括った
「楼主、今日はやっぱり身請けの話がしたい」