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毎週の様に金を持って店の前に行けば楼主と小太りの男が揉めていた
その男はナナシを買うつもりだったらしいが
男はワノ国でも金を腐る程持っており将軍に仕える武士であったが女の扱いが雑だと他の遊郭を次々と出禁になっている男だった
「おい、楼主」
「旦那!すまねェな⋯ちと揉めてる最中で⋯」
「お前がこの女を買ってる奴か?って⋯どこかで見た顔だと思えばカイドウさんの腰巾着じゃねェか!」
ページワンがカイドウの部下で飛び六胞だと知った男はナナシの様な新造に肩入れするページワンを嘲笑った
「飛び六胞ともあろう方がこんな新造の遊女に肩入れとはな!そうか!アンタもこの女で遊びてェのか?!そうだよな!経験が浅いのも若いのも壊し甲斐があるもんなァ!こう言っちゃなんだが⋯これであのオモチャを譲ってはくれねェか?」
金を差し出す男の腕を捻り上げ
キレたオレが男の顔が認識出来なくなるまで殴り続けていると⋯
『主さん、止めておくんなんし!』
と自分の客が揉めてると聞いたナナシは男の命の危機に店の外へと飛び出しページワンに抱きついた
男は必死に立ち上がり逃げて行ったのを確認して
ナナシと共に店へ入り殴った時に出来た傷を懸命に手当してくれる
『わっちを守ってくれたんでありんしょう?⋯ありがとうござりんす』
包帯を巻いた拳の上に自分の手を優しく重ねたナナシを見ているとオレは自分が何を考えているのか分からなくなった
「オレは暫く来れねェ」
遊女なんてどこにでも居る⋯
もっと上の太夫を買おうと思えば金もある⋯
初めてだったからか⋯?
別に今までにも好きでもねェ女の初めてにも当たった事はある⋯
じゃあ何故⋯⋯?
『そうでござりんすか⋯寂しゅうなりんす』
オレは自分の気持ちを整理する為にもナナシに会わないと決め店を去ったが金だけは決まって毎週持って行った