Hawkins
your name
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「次はお前の話を聞かせろ。何故あの時海に居たんだ?」
すると彼女は『私の話なんて面白くないですよ?』と言いながらもオレと会った経緯を話してくれた。
『私は魚人島からビックマムの居る万国へお菓子を運び帰る途中だったんです⋯』
彼女の居る魚人島はビックマムの縄張りとなっていて
ビックマムに魚人島を守ってもらう代わりにお菓子を献上しているのだと言う。
そしてその帰り際、たまたま海に落ちたオレを見つけ助けてくれたと言う
『万国へ行くのは少し怖いけど行くとビックマムの娘さんのプラリネとプリムの姉妹が居て、私は何度もお菓子を運び彼女達と親友になれたんです!そして一つ下だけど同じ人魚という事もあって30歳になれば陸で何をしたいかと話すのが毎回凄く楽しみなんですよ』
「だがやっぱり危ないだろ?それにもし歩ける様になれば⋯ナナシは何がしてみたいんだ?」
『私はショッピングがしてみたいんです!それに確かに万国へ行くのは危険ですが最近ではアラディンさんに魚人空手を教わり始めたんですよ?』
『えい!』と拳を出しながら笑う彼女
「あまり頼りにならないな」そう言おうとした所で
疲労がどっと押し寄せてまた意識を手放した
『え?ホーキンスさん!?⋯⋯なんだ、寝ちゃったのか』
彼女は少し高い岩場で座ったまま眠るホーキンスに
自身の着ていた黒いパーカーを掛けやり海へ落ちぬ様
彼を見守り続けるもいつの間にかホーキンスの眠る足元の岩場で目を閉じた⋯
翌朝⋯⋯─────
「ん?⋯オレは眠ってしまったのか⋯?これは⋯」
翌朝、目が覚めたオレは彼女の着ていたパーカーが着せられていた事に気づき彼女を探した
「おい、ナナシ。何処にいる?」
すると恥ずかしそうに岩場の影からオレを見る影に気づいた
『お、起きたのですね⋯//』
「すまない、また世話になった」と礼を言いパーカーを返す
すると今度こそ魚人島へ帰ると言った彼女に
オレはまた会いたいと思い彼女にビブルカードを渡した
「これを持っていろ。そうすればまたいつでも会える」
『この紙はなんですか?』
「ビブルカードだ。この紙がオレの居場所へと導く」
『ビブルカード⋯!名前は聞いた事ありましたが本物は初めて見ました!!凄い⋯』
見るもの全てが新鮮な彼女はビブルカードにも目を輝かせ朝日が昇ったばかりの海へと消えて行った
「ホーキンス船長!!昨夜から風に晒されっぱなしで⋯って彼女は?」
「魚人島へ帰った⋯それより何故この島なんだ?」
「あぁ、それは彼女が⋯」
溺れたホーキンスを船まで送り届けた彼女はホーキンスを仲間達に引き渡した。
そして海へ帰ろうとするナナシに
せめて船長が起きた時、礼くらいいわせてくれと
ホーキンスが意識を取り戻すのを待って欲しいと告げる。
すると彼等が海賊だと知り船の周りを泳ぎ回り
人目に付かない所で手当した方がいいのでは?と適当な無人島を見つけて来てくれたと言う⋯
「そうか⋯オレが思うより世話になったんだな」