King
your name
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何日か寝ずにあの時の事を考えていた彼女は
カイドウさんに呼ばれるがどこか上の空で
そんなナナシにまだオレも到着していない事から
何を考えている?と聞かれ包み隠さず話をしたらしい
『あの時どうしてあんなに悪魔の実の力が使えたのか分からなくて⋯本当にあの数の艦隊を私一人で⋯?』
するとカイドウさんは大笑いし
「そりゃ、お前にも守りてェ奴が出来たんだろう。人は自分の事よりも大切な誰かが傷つけられると知りゃあ、火事場の馬鹿力って奴が働くもんだ」と言われたのだと⋯⋯
そしてその言葉にナナシが頬を染めていると遅れたオレが現れたのだと言う。
『あの時はキング様をただお守りしたかった。私如きが烏滸がましいのは重々承知ですがキング様が大切な人だと気づいたんです⋯//』
と言いその場から逃げようと羽を出し飛び立つも
オレに足首を捕まれ結局その場に留まる事となるナナシ
「言い逃げとは失礼じゃないのか?それにオレから逃げようなどとは⋯オレも甘くみられたものだな」
と笑えば彼女の想像した返しとは違った様で大きな翡翠色の瞳は右往左往している
「オレの気持ちは無視か?まァいい、一回しか言わん。よく聞け⋯オレはお前と同じ様にナナシを守りたいと思っている。それはオレにとってナナシが"大切な守りたい奴"だからだ。オレはお前が気付くずっと前からそう想っていた」
その言葉に『嘘⋯?』とただ呆然と立ち尽くす彼女に
「嘘などつかん」と唇を攫いさっさと歩き出す。
「早くしないと置いて行くぞ」
するとオレの後を急いで追って来る彼女に
オレはバレない様、仮面を深く被り直し笑うのだった⋯──