Low ⚠︎R15⚠︎
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気付いた時にはどこかも分からない牢屋の中に居た
『なに?ここ⋯?』
「誰か出してーっ!」
「お願い家に帰らせて!」
あちこちから知らない声がしてふと周りを見渡せば
前の牢に一人、隣にも人が居るようだった
しかし前の女の人はぐったりしている
『あの⋯大丈夫ですか?』
話しかけてみるとその女性はこちらに気づき
牢に手をかけ、凄い勢いで柵を揺さぶり半狂乱で懸命に何かを伝えようとしているが呂律も回ってなく何を言っているかよく分からない⋯
「〜!○✳ぃ@●っ!」
薄暗い通路を誰かが通る音がして目を凝らせば、あの時店で見た男が居た。
「お!やっと気がついたのかお嬢ちゃん?」
ニヤリと笑う顔が怖くて気持ち悪い。
『ここから出しなさいよ!大体ここ何処なのよ!?』
男は下衆い笑みを浮かべ前の牢に居た女性の髪を掴み言った
「お前は今日から死ぬまでここで働くんだよ!この女を見ろ!シャハハハ!情けないだろう?薬漬けにされてもう自我も残っちゃいねェ!他の奴らもアンタみたいに攫って来たもんばっかりだ!みーんなここで飼い殺しだよ!!精々死ぬまで働きやがれ!シャハハハハ!」
『ふざけんじゃないわよ!アンタ達だいたい何者なの?!』
「"JOKER"’と言えば分かるか?ここはJOKERの店だ、誰も俺達には逆らえねェ、逆らえば殺すまでだ!」
『JOKER?!』
JOKERとはキャプテンが追っている男。
そうか⋯だからキャプテンはあんな店に居たのか⋯
「お前、トラファルガーローん所の奴だろ?」
『!?⋯何でそれを⋯⋯』
「上からの命令だ、最初からお前は狙われてたんだよ!!」
狙われてた事も気づかなかった。
戦闘と言っても私は弱い⋯キャプテンの足を引っ張ってばかりだ⋯
男の高笑いを聞きながら私は自分の弱さが情けなくなり涙が溢れた。
こんな光の入らない地下牢では時間が分からない。
声が枯れるまで叫び恐怖で涙が流れ疲れ果てた私はいつの間にか眠っていた様だった⋯
『⋯
このまま誰にも気づかれず皆出港してしまったら⋯?
私は本当にここで死ぬまで働かされるのだろうか?
最悪の事態が頭を駆け巡りそれだけは嫌だと思い、枯れた声で叫び柵を力任せに揺らしてみてもビクともしない
『もうダメだ⋯』
そう思った時、聞き馴染みのある声がした。