Sanj(学パロ)
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溢れる涙を止めるのに夢中で誰かが居たなんて全然気づかなかった。
でもこの声の主を私はよく知っている⋯
『っ、⋯サンジ?どうして⋯?』
「好きな子が居たから追いかけるのに理由なんているのかい?」
なんて笑ってる
『でも!さっき告白されて⋯』
「あぁ。あの子には悪いけど断ったよ。俺は女の子は好きだが本当に好きな子は一人だけだから」
『え?』
「全部ナミさん達に聞いたんだ。俺のせいでナナシちゃんを傷つけて怒らせた。話しも聞いてもらえなくても当たり前な事をした俺に追いかける権利があるのかって考えてたら中々言い出せなくて」
『何言ってるの⋯?』
ゆっくりと近いて来るサンジが私の目の前に立った
「笑っちまうかもしれないが俺は本当に好きな人を前にするとヘタレみたいだ。いつも言ってるみたいにナナシちゃんに好きとも伝えられないし手を握るのも緊張しちまう。」
サンジの少し震える大きな手が私の手を握る
「嫌われたくないから臆病になってナナシちゃんの気持ちも気づかないフリしてた。」
私の身長に合わすように屈んで髪を優しく耳にかけてくれる
「でも、大切だからちゃんと大事にしたかったんだ。ナナシちゃん⋯⋯こんな俺だけどもう一度ナナシちゃんの隣に居る権利を俺にくれないかな?」
私の目を真っ直ぐ見つめるサンジ
『でも私⋯大っ嫌いなんて⋯⋯』
「女の嘘を許すのが男さ」
「サンジはズルいよ⋯//」
夕日で赤く染る教室に映るふたつの影と重なる唇
「帰ろうか、俺の
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