Doflamingo
your name
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広い屋敷に沿うように作られた広い部屋
部屋の大きな窓から見える庭の庭園が美しい
落ち着かず目をキョロキョロさせる女の名はナナシ。
彼女は産まれながらにして裕福な方ではない。
むしろ逆とも言えるような生活を送って来た
両親はまだ記憶も覚束無いほど幼い時に別れ
父親に引き取られたが女が出来たようで祖母の元で育ち、その祖母も16の時に亡くなってしまった
祖母の僅かな年金では食べ盛りの子供の腹を満たす事は出来ず森の中に自生する木の実や花の蜜などをお菓子として生きてきた少々野性味の強い幼少期を過ごした
祖母を亡くしてからは唯一残してくれた家でアルバイトに明け暮れ必死に生活して来た
"結婚したい""子供は最低2人は欲しい!""どこにいるの!?未来の旦那様!!""愛しのマイプリンス〜!"が口癖だが1人が寂しい彼女が"家族"恋しさに出る言葉であった
ある日ナナシはモネという友人にいつもの如く理想郷の話しをして居ると"「そんなに言うなら私が知ってる
こんな屋敷で生活してる人はどんな人だろうか?
頭の中で着せ替え人形の様に想像しきっと黒い髪に眼鏡をかけお高いスーツを纏い腕にはごつい時計をしている等と妄想に耽っていた
2人ほどの声がしたかと思えばドアが開き入ってくる背の高い男
想像とは真逆の金髪でサングラス、ラフすぎる服を着ていた。
緊張したがまずは挨拶と思い立ち上がって宜しくお願いしますと言えば彼は優しく笑ってかしこまらなくても良いと言ってくれた。
「フフフ、そんなにかしこまらなくて良い。名前は?」
『ナナシです!』
緊張は全然解れず自分の声のボリュームは壊れたのかと思うほど大きめの声で自己紹介すると彼は苦笑いして
「俺はドンキホーテ ドフラミンゴ」と名乗った
無言の時間が嫌で私はこの縁談話が決まった日から何を話すかをリストアップして書いた紙をバックから引っ張り出す
『あ!あのっ!趣味は?』
「面白ェビジネスを考えること」
『年齢は?!』
「41」
『ご家族は?!』
「実の弟が1人」
『じゃあ!「フフフ!おいおいこりゃ面接か何かなのかァ?」
好きな食べ物は?と聞こうとした時ドフラミンゴから面接かと笑われナナシは恥ずかしさのあまり体温が上昇していく
「お前•••ナナシ、歳はいくつだ?」
『•••27です•••』
「なんで見合いをしに来た?適齢期で焦ってるからか?それとも玉の輿か?•••見た所選り好みしなければ早く結婚出来そうだが?」
『は、はい!元彼は居たんですけどお金の催促や暴力とか•••男運があんまり良くなくて!ハハハ!』
作り笑いで何とかその場の雰囲気を盛り上げようとするナナシ。
「俺もクズだったらどうする?」
『え?クズなんですか?•••私の憧れは平穏で暖かくてそんなに贅沢出来なくても家族仲良く健康で最低子供は2人居て休日は私と子供達でお菓子を作ってそれから4人で手を繋いでスーパーに行ったりして食卓を囲んで•••そんな普通の幸せを1回でも良いから味わってみたいんです』
過去は寂しかった。
街に出れば親子で仲良く"今日の晩御飯はママの作ったハンバーグが食べたい!""パパ!肩車して"と幸せな家族の風景。
『ドフラミンゴさんは理想の家庭がありますか?』