Rosinante 現パロ
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二人きりになった部屋でオレは何か話さねばと思うもつい緊張して黙り込んでしまう⋯
「あ、あの⋯」
すると同じタイミングで彼女も口を開く
『あの⋯怪我をされたとお聞きましたが⋯もし具合が悪いのであれば無理せず仰って下さいね?』
「いや!だ、大丈夫ですよ!ほら!この通り!もう元気良過ぎて困っ⋯!?」
オレは腕をぶんぶんと回して元気の良さをアピールしようとしたが振り回した腕が湯呑みに当たりお茶を零しスーツを濡らす
『大変!大丈夫ですか?!』
オレに駆け寄り声をかけてくれ胡蝶蘭の刺繍が入ったハンカチで優しく拭いてくれる
「本当すいません⋯オレよくドジるんです⋯」
そんなオレに彼女はまるで女神の様に『気にしないで下さい⋯でもお怪我が無くて良かったです』と優しく微笑んだ
そしてその微笑みを見たオレには一つ疑問が浮かんだ
「あの一つ質問しても⋯?//」
『えぇ、何でしょうか?』
「何故このお見合いを受けたんですか?」
すると彼女は少し間を置いた後、伏せ目がちに言った
『私ではご不満でしょうか⋯?』
「いや!ナナシさんみたいな綺麗な人ならオレ何かとお見合いしなくても言い寄ってくる男なんて沢山いると思って⋯」
そう言うと『そんな⋯お世辞でも嬉しいです//』と頬を染めた後、彼女は今回の経緯を話した。
彼女の家で久しぶりに休みになったつるさんとナナシさんの両親と食事をしていた時、23歳になりそろそろ結婚を考えても良いんじゃないかと両親に提案されて返事を濁しているとそう言えば⋯と彼女にお見合いの話が来ていると話すつるさんに両親の方が両親が乗り気になり、父は刑事であれば娘を嫁がせても安心だと話し母もロシナンテの写真を見て誠実そうな人だから会ってみるだけでも良いんじゃない?と言われ盛り上がる両親の熱を冷ますのに気が引けたナナシさんは今回のお見合いを承諾したと話す
『ごめんなさい⋯こんな理由で軽々しく来てしまって⋯ロシナンテさんの方こそ素敵な女性が居るのでは⋯?』