Cracker
your name
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あの日オレの機嫌が良かったのか何なのか⋯
それはイマイチ良く分からねェが確かにあの日、あの時オレの中で何かが変わった⋯⋯─────
あれは三年前のある日の事だった。
ママのナワバリである島に顔を出す為、オレと姉貴のアマンドと共に万国を発った。
予定通り事は進み船では何とも美味いビスケットを食い、後は島に戻るだけだったその時⋯
「はぁ⋯お腹空いた」
久しぶりの外出で気分も食欲も高揚したママはいつもに増してお菓子を食べ計算してあった筈の船内の食料をほぼ空にしてしまった
「クラッカー、このままではママの食い患いが始まっては困る。直ちに近場の島に船を停泊させるわ」
煙草の煙を燻らせながら言いに来た姉貴に相槌を討ちながらもオレの手が止まる事は無かった
「クラッカー様、お着きになりました!」
着いた最寄りの島は海から見ても真っ白に染まっていて寒さで鼻先や耳が痛くなった
「クソッ、寒ィな」
ビスケットの鎧を纏適当な岸に船を付け食い物の匂いを嗅ぎつけたママは走って船から飛び出した
その後ろを姉貴と二人で置いながらそこら中に灯されたキャンドルが目につく
「何かやってんのか?すげェ数の蝋燭だな」
消えたママの後を追いながら姉貴と共に進めばママの豪快な笑い声が聞こえ小さな村が見えた。
「これおれにくれるのかい?ハーハハママママ!!村の連中はいい奴ばかりで気に入ったよ!」
腹を空かしたママは大量の食事とお菓子を手に入れた様で上機嫌、村人も「今日は年に一度の祭りの日だから」と快く食事を用意してくれた様で一安心した