Cracker
your name
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
それからオレの姉妹であるカスタードやエンゼルにも気に入られオレの城に現れる二人はナナシをショッピングに連れ出したりお茶会に誘ったりする様になった
そしてオレ自身も彼女がキャンドルを真剣に作っている所を見ては妥協しない姿勢にどこか自分と同じ職人気質を感じメイドとしても気が利くナナシを認め心惹かれ始めたのだと思う⋯
そしてプリンの式が決まりオレはオレなりに妹の晴れ舞台を祝ってやりたいと思い祭壇や飾り柱を作成したりしていた時だった
『クラッカー様!!』
「おう、ナナシ!どうした?今日は非番じゃ⋯」
非番のナナシは私服の淡い紫色のふんわりしたワンピースを着て大きなバスケットを抱えてやって来た
『ふふ、差し入れ持って来ました!』
にっこりと笑いながら立つナナシにオレは部下達に声をかけ休憩時間を取る事にし、オレはビスケットの角材の上に腰掛けた
『クラッカー様の好きな苺ジャムを挟んだビスケットと紅茶を持って来たんですよ』
笑いながら用意した紙コップに紅茶を淹れてくれる
「お前は食わないのか?」
『ご一緒してもいいのですが⋯?』
その返答にオレは隣に座れと言わんばかりに角材を叩くと紙コップに自分の分のお茶を淹れオレの横に腰掛けた
「今週はいよいよプリンの結婚式だ」
『そうですね、プリン様のウエディングドレス姿⋯綺麗なんだろうなぁ』
その言葉にプリンの幼少期を思い出す。
「あいつはガキの頃から泣いてばかりだった⋯せめて新郎のヴィンスモークが良い男であって欲しい」
そう独り言のように漏らすと『プリン様は優しく愛らしい方ですからきっと幸せになりますよ』と言われその時のナナシはすごく穏やかで柔らかい