Crocodile
your name
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どうやら国王が亡くなる少し前にその娘はその能力を発揮し出したそうで彼女が塔に触れる度ボロボロになっていったのだと言う
それは物だけに限らず人でさえも⋯⋯
その話を聞いたオレは面白いと思い店主に金を払いダズと共に城へと向かった
「かなり頑丈そうですね」
ダズの言う通り扉の外側からぎっちりと固く掛けられた南京錠
それを砂へと変えずんずんと先を進めばその娘は塔の頂上の部屋の窓際に座っていた
桜色の長いウェーブがかった髪に杜若色の光を宿さない大きな瞳、外に出ていない事を物語る様な青白い肌に、か細過ぎる体。その腕には重そうな海楼石の錠⋯
「おい、囚われの姫とはお前だな」
『誰⋯?見た事の無い方⋯貴方はここの島民では無いのですか?』
その声はまるで楽器の様に心地好い声だった。
「触れる物を皆壊しちまうってのは本当か?」
すると女は頷き悲しげな瞳で俯いた⋯
オレはあまり人や物を見て「綺麗だ」等と思う性分では無いが話が話なだけあり興味本位で彼女に近づく
「得体の知れない女だ。あんまり近づくとアンタも⋯」
そう言うダズにオレは手をヒラヒラと挙げれば溜息をつき柱に寄りかかる
『私に近づかないで⋯うっかり触れれば貴方も⋯』
怯えた表情でそう言うがそんな事はまるで聞こえてないかのように目の前のお姫様に近づいていく。
そして女の前にあるテーブルを触り砂化させて見せた
「オレも触れる物を壊せるんだ、特別な力は何もお前だけじゃないんだぜ、お姫様」
オレの言葉に驚きの表情を見せ口をパクパクと魚の様に動かした
「クハハハハ、この海にはお前の様な能力者はゴマンと溢れてんだ⋯お前はどんな悪魔の実を食った?」
すると娘は驚き言葉を詰まらせながらも答える