Lucci
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数分後、作業していると控えめに叩かれる扉にオレは返事を返すとゆっくりと扉は開きナナシがティーカップを持って入って来る。
『頼まれた紅茶をお持ちしました⋯⋯//』
「テーブルの上に頼む」
ベットの上に着替えや面をちらかしたままで机で作業するオレは別に喉も乾いて居なかった為適当に置いてもらいティーカップを置いた瞬間、そそくさと出て行こうとするナナシを逃がすまいと抱き寄せた
そして彼女の左耳の方から一つづつ確認した
「二点、確認する⋯まず右耳が聞こえていないと言うのは本当か?」
すると『何故それをルッチさんが?』と驚く彼女が否定しない所を見ると真実だろう⋯
「それに⋯CP-8に居た時からオレに憧れていたとは事実か?」
何も言わない彼女の顔を覗けばこれでもかと言わんばかりに顔を紅潮させるナナシ。
だがそんな彼女の小さな唇が今度はオレの目を真っ直ぐ見て開かれた
『私からもいいですか?あの⋯あの日のキスはただのルッチさんの気まぐれですか?//』
「気まぐれだと⋯?何も聞いていなかったのか?何度も言わせるな。オレはお前に惚れている。だからキスしたんだ」
紅潮した彼女の顔を見ているとナナシもオレを思っているのは一目瞭然だろう。
「帰って来たばかりだかオレはすぐレフェリーに向けマリージョアへと発たなければならない。だがコレをナナシに贈る⋯半年間鉱物島に居た時に見つけたものだ。」
そう言って彼女の聴こえない右耳にパパラチアサファイアのピアスを着ける。
そしてもう一度抱き締めた
「オレを受け入れる気があるのなら、このピアスを肌身離さず付けていろ」
『こんな綺麗な宝石⋯私には⋯!』
勿体ないと言おうとした彼女の唇を塞いだ
「どうやらオレは自分でも気づかなかったが独占欲が強い様だ⋯オレの留守中でもお前に変な虫が付かずに済む」
そう言い残しオレは彼女を手放し次の任務地であるマリージョアに向かった
ナナシの気持ちを知ってからこんなに一日が長かったかと思うが実際はたかが一週間程度⋯
そしてナナシの元へと艦隊で帰りついた時
埠頭にはずっと会いたかった影がオレの帰りを待っていた
「まぁナナシったら、貴方の帰りを待ってるなんてやっぱり健気な良い子ね」
「あんなに嬉しそうな顔して⋯おっと、それはルッチも同じ様じゃな」
ナナシの姿が視界に入ってからステューシーやカクの声は届かず、世界にはオレと彼女の二人しか居ない様な気がした。
そして艦隊を降りたオレの元へ駆け寄るナナシの耳に光るピアスを見てオレは満足気にナナシを抱き締める
『ルッチさん、皆見てますよ⋯?//』
その言葉に胸の中に居る彼女の顎を持ち上げ
「お前はオレの物だ、見せつけてやればいい」と
周りのCP0の仲間達に見せつける様に熱い口ずけを交わしたのだった⋯⋯────
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