Lucci
your name
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『今日より皆様の給仕係として配属されましたナナシです。どうぞ宜しくお願い致します』
「おう!ナナシ、久しぶりじゃのう!」
給仕係の真新しいシワひとつない制服に包まれた女が挨拶すると知り合いなのかカクは親しげに名前を呼ぶ
だが、誰が知り合いであろうと興味の無いオレは
こんな事のためにわざわざ時間を削ったと思うと
勿体ないと感じ自室へと戻りつい先日帰還した任務の報告書の続きを書くために自室へと戻った。
そして女が現れ一週間が経った頃オレはある事に気づく
「窓枠に埃一つ無いな」
よく見ればいつも服や靴下を脱ぎっぱなしにしている
スパンダムの物は無い所か来ている服にはシワ一つなく見られずカーテンからは柔軟剤と思わしき香りが漂いどの窓も綺麗に景色が見えるほど丁寧に拭かれている。
女がやったのかと尋ねようと思い姿を探していると
給湯室から話し声が聞こえて来た
「だが本当に良かったのか?CP-8を辞めて給仕係とは⋯」
『いいんです。自分でこの仕事を選んだんですから⋯それにこの冗談ではとても⋯』
話し声の正体は彼女と初日に親しげに話していたカクで二人の親密さに疑問があったが彼女が元CP-8だと聞いて人当たりのいいこの男ならば⋯と妙に納得した
「おい、この掃除や洗濯はお前がやったのか」
『る、ルッチさん!?』
「ルッチ、お前ではなく名前で呼んだらどうじゃ?」
「いいから質問に答えろ」
『は、はい⋯私がやっておりますが⋯お気に召されませんでしたか?』
恐る恐る震える声で聞いてくる彼女にオレはその仕事ぶりを評価した。
「いや、この調子で頼む」
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