Sabo
your name
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「ヴァナタ一体何故、あんな海のど真ん中に居たの?それに何処から来たっチャブル?!」
その問いかけに私は母の事を思い出した
「母は?!私の国は戦争に巻き込まれて⋯それで母と一緒に⋯!!」
そう言うと目の前の二人は顔を見合わせ気まづそうに答えた
「ヴァナタの母親は⋯助けた時には一足遅かったわ」
その言葉に絶望していると祖国について聞かれ
私は自分が何処の何者だったのかを話した
すると青年は更にバツの悪そうな顔をし私に言った
「その国なら戦争に負けて⋯生存者は0、もう今はその国は⋯⋯」
その言葉に私は声も出せずただボロボロと大粒の涙を流しその場に崩れ落ちる事しか出来なかった。
そしてその日から私はこの革命軍と呼ばれる組織に
お世話になり容態が回復するまで誰かがいつも側に居てくれた
「オレの名前はサボ!お前は?」
『私、ナナシ⋯』
そして彼は私に兄弟の話を聞かせてくれて同じ歳だと言う事が分かると何故だか少し安心した
「大丈夫だ、オレ達がなんとかする!」
その言葉がどれ程心強かっただろう。
こうして私は来る日も来る日も革命軍の誰かと時間を共に過ごし、コアラちゃんからは護身術と称し簡単な魚人空手を習ったり、イワンコフさんからは料理を習ったりして夜はイナズマさんに貰った世界地図や様々な本を読んだりした。
そしてそんなある日の夜。
御手洗に部屋を出た私の耳に皆の声が聞こえ
悪いとは思ったが少し覗いてみる事にした⋯
「ナナシを革命軍に入れるってのはどうだ?!」
「賛成!!ナナシちゃん可愛いし優しいし!!」
「だが、その優しさは時に命取りになる⋯元々は王女だったんだ。戦いには向いてないだろう」
「こればかりはハックの言う事に賛成だ。彼女を危険に晒して守れる自信がない」
「ヴァナタ達!!何はともあれ、まずはあの子の体が回復するのが先よ!!」
私の事を話していて驚いたが皆が私の事を真剣に思ってくれる事が申し訳なくなるも嬉しい気持ちになって
その日は眠りについた⋯