Sabo
your name
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王女と呼ぶには豪勢では無い城に住み
島民と同じ様な食事を食べ少しボロいワンピースを着ているが私はこの国がとても大好きだった。
父は国民を思いやり世界政府に天上金を支払わず
国民の潤いや声に耳を傾けそんな国民もまた
父を敬い皆で助け合いながら細々と暮らす国であった
だが、そんな私達の平穏は戦争の業火によって焼き消されてしまう⋯⋯
「国王様!これでは我々の国が無くなってしまう!」
「妻や子供を守る為!国王を守る為、オレ達は戦うぞ!!」
「「「「おー!」」」」
戦争を仕掛けて来た相手は政府加盟国という事もあり
私と母は父から安全な島まで逃げる様にと小舟を用意され
武器を手に取り雄叫びを上げる国民の男達を背に
私と母は広い海へと出た。
だが私も母もまともな航海等した事はなく
偉大なる航路の様々な天候についていくことが出来ず
私達のしがみつく小舟は高波に攫われてしまった⋯⋯───
「おっ?!目ェ覚めたのか?!」
『ここは⋯?貴方は⋯?』
海に居た筈の私が次に目を覚ました時は知らない部屋の天井がぼんやりと見え知らない青年が私を覗き込んでいた
そしてその青年は私の話は聞こえてないかの様に
どこかへ行ってしまい私は心細くなり体を起こした
「ヒーハー!!ちょ、ちょっと!!ダメじゃない!!ヴァナタはもう暫く寝てなきゃ!」
騒がしくなったかと思った次の瞬間、
私の視界いっぱいいっぱいに広がる顔を見て
声も出ないほど驚いたあの日は決して忘れないだろう
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