Reiju
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私とレイジュ様⋯いや、レイジュは幼馴染だ。
私の父はジャッチ様の元で働く科学者で
母はこのジェルマ王国の城で長らくお抱えのコックとして働き城の給仕塔で生まれた私はレイジュと同じ歳。
だから小さな頃は四兄弟より先に生まれたレイジュと
よく遊んだしよく二人で悪戯をして叱られたものだ。
その後、イチジ、ニジ、サンジ、ヨンジが生まれ
私は段々と給仕係として城に使える様になる
『レイジュ様!おやつのお時間です!』
「もう!ナナシったら!そんな風に呼ばないでって言ったでしょ?!私と貴方はいつまでも親友なんだから前みたく"レイジュ"って呼んでよ!!」
だけどそれでは示しがつかないと他の大人達に叱られ
レイジュと私は二人きりの時だけそう呼ぶ約束をした。
そしてレイジュ以外の四人とも歳が近い事から
よく揶揄われたり暇だと嘆くと遊び相手として駆り出されたりしてそれはそれで楽しい毎日を過ごしていたある日の事⋯⋯。
『サンジ⋯様?』
私は病気で別塔で養療されているソラ様の元に
薬を運ぶ仕事を任され五人の母であるソラ様の元へ向かおうと城の中を進む途中、ジャッチ様に泣きながら腕を引かれるサンジ様を見て何故か心がザワついた。
「まぁ!今日はナナシがお薬を持って来てくれたのね?こんなに大きくなって!!」
『⋯⋯⋯』
ソラ様に薬を渡し話しかけられても上の空の私に
ソラ様の付き人から背中を押され我に返る。
『!?ごめんなさい!!あ、ありがとうございます⋯?』
だけど優しいソラ様は叱る事無く私に笑いかけ
「こっちにおいで」と側に寄ると私を抱き締め優しく頭を撫でてくれた。
「何か悩みがあるのね?無理にとは言わないけれど⋯一人で塞ぎ込んでしまうのはよくないわ?何かあったらいつでもいらっしゃい」
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