Kinemon
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「ただの使用人が調子に乗んじゃねェ!」
「カイドウ様にタテつこうってんなら容赦しねェぞ?」
『ぐっ、うっ⋯ぅ』
「お主⋯⋯ナナシか?!」
『錦⋯えもん⋯様?─────』
トキ様のお言葉は本当だった⋯
私は昔ワノ国九里大名おでん様のおでん城にて侍女をしていました
私と錦様の出会いは⋯⋯⋯⋯─────
今より34年前のワノ国九里
当時17歳だった私は親も無く食べる物も家も全てを失って生きる為に身体を売っていたある日⋯
「若い女が昼間っから何と言う格好を!?//」
『旦那⋯私を買ってよ』
「な、な、な、なんと?!//お主大体歳は⋯?!」
『17』
桃色のパサついた長い髪を指先に絡めては愛想無く言った少女の琥珀色の瞳には光を感じれない
「いかん!そんな若い娘と⋯⋯!」
『そう言わずにさ⋯私もう五日は食べてないんだ』
錦えもんの腕に絡みついた少女はガリガリに痩せ細り女としての魅力が感じられない程骨ばった硬い身体付きだった
「食えぬなら城に来い!侍女なら寝る所も食う所も困らぬであろう!拙者の名は錦えもん!九里大名の家臣で候!!お主名は何と申す?」
『⋯⋯ナナシ⋯⋯』
すると錦えもんはナナシの折れてしまいそうな腕を取り言った
「我が主君おでん様の元に着くといい⋯優しくて心の広いお方だ。きっと城に置いてくれる⋯⋯⋯だがその前に拙者と共におでん様を探してはくれぬか?また勝手に城を抜け出された様でな」
頭を掻き苦笑いしながらナナシにそう言った錦えもん
二人はおでんを探し城へ戻りナナシはおでん城で侍女として住み込む事となった⋯
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