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爆豪勝己
キスをされた。勝己くんじゃない人に。その現実を受け止められないで唇を擦り続ける。あんなお願い聞くんじゃなかった。少しだけ話がしたいと言われてついて行ったのが間違いだった。
「うー……!」
誰もいない中庭の隅にしゃがみこんで涙を拭う。拭いきれない涙が溢れて地面にシミを作る。嫌だ。気持ち悪い。勝己くんのキスしかいらない。でも勝己くんはもう他の人にキスされた私なんかとはしたくないかも。
「おいやめろ茜」
唇をこすっていた腕を掴まれて止められた。見上げると悔しそうな顔をした勝己くんが。
「か……つきく……」
名前を最後まで呼ぶことは出来なかった。その大きな手で私の口は抑えられて、大好きな赤い瞳が目の前にある。それから唇に触れる柔らかい感触。勝己くんのいつもの噛み付くようなキスと違って優しいキス。思わずまた涙が溢れてしまう。
「悪ぃ……守れんかった」
「勝己くんは悪くないよ……でも……ぎゅってしてほしい」
「んなもんし殺したるわ」
その日から1週間くらい勝己くんはこれまで以上に一緒にいてくれたし甘やかしてくれた。これまでも良くしてもらってたけど嫌なことなんて忘れちゃいそうなくらい幸せな時間だった。
瀬呂範太
キスをされた。範太くんじゃない人に。みんなへの挨拶もそこそこに走って寮の部屋に戻った。これでもかというくらい口をゆすいだけど気持ち悪さは無くならない。あの知らない人の感触が消えない。気持ち悪い。吐き気までしてきた気がする。
「茜?いる?」
ドアをノックされた後範太くんの声が聞こえた。その瞬間、範太くんに嫌われる可能性が頭を駆け抜けた。隠さないと。まだバレてないはず。
「範太くん!どうしたの?」
普段通りを装いながらドアを開けると心配そうな顔をした範太くんが。
「こっちのセリフだよ。唇赤くなってるけどどうしたの?」
「えっと……これはその……」
言い訳が思いつかなくて言い淀んでいると範太くんがしゃがんでくれて目線が合う。範太くんに嘘はつきたくないけど嫌われたくもなくてどうしようと内心焦っているとめに涙が浮かんできた。泣きたくないのに。こんなんじゃ言うしかないじゃんと腹を括る。
「キス……された……。好きじゃないのに……まだ感触残っててそれで……嫌わないで範太くん……」
「もう……ほらおいで」
ドアを閉めて腕を広げた範太くんの旨に飛び込む。目尻に溜まった涙が範太くんのシャツに染みていく。
「大丈夫。嫌うわけねぇから。それより消毒させてくんね?」
なんだろうと上を向くと降ってきた唇を受け止める。いつもより長いキスに酸素を求めて薄く口を開く。その時を待っていたかの様に範太くんの舌が入ってきた。
「んぁ」
びっくりして声が漏れても範太くんが止まることはなかった。いつもより激しい舌についていけなくて力が抜けていく。足に力を込めてられなくなった所で腰を支えられながらようやく範太くんの唇は離れていった。
「ごめん。加減出来なかった」
「大丈夫。びっくりしたけど範太くんならいいもん……」
「もーそんなかわいいこと言ってると襲っちゃうよ?」
「範太くんならいいけど……今はもっと消毒してほしい」
「はいはいお姫様の仰せのままに」
その日はいつもよりたくさんキスをしてくれたしずっと一緒にいてくれて嫌なことなんて忘れてしまった。
キスをされた。勝己くんじゃない人に。その現実を受け止められないで唇を擦り続ける。あんなお願い聞くんじゃなかった。少しだけ話がしたいと言われてついて行ったのが間違いだった。
「うー……!」
誰もいない中庭の隅にしゃがみこんで涙を拭う。拭いきれない涙が溢れて地面にシミを作る。嫌だ。気持ち悪い。勝己くんのキスしかいらない。でも勝己くんはもう他の人にキスされた私なんかとはしたくないかも。
「おいやめろ茜」
唇をこすっていた腕を掴まれて止められた。見上げると悔しそうな顔をした勝己くんが。
「か……つきく……」
名前を最後まで呼ぶことは出来なかった。その大きな手で私の口は抑えられて、大好きな赤い瞳が目の前にある。それから唇に触れる柔らかい感触。勝己くんのいつもの噛み付くようなキスと違って優しいキス。思わずまた涙が溢れてしまう。
「悪ぃ……守れんかった」
「勝己くんは悪くないよ……でも……ぎゅってしてほしい」
「んなもんし殺したるわ」
その日から1週間くらい勝己くんはこれまで以上に一緒にいてくれたし甘やかしてくれた。これまでも良くしてもらってたけど嫌なことなんて忘れちゃいそうなくらい幸せな時間だった。
瀬呂範太
キスをされた。範太くんじゃない人に。みんなへの挨拶もそこそこに走って寮の部屋に戻った。これでもかというくらい口をゆすいだけど気持ち悪さは無くならない。あの知らない人の感触が消えない。気持ち悪い。吐き気までしてきた気がする。
「茜?いる?」
ドアをノックされた後範太くんの声が聞こえた。その瞬間、範太くんに嫌われる可能性が頭を駆け抜けた。隠さないと。まだバレてないはず。
「範太くん!どうしたの?」
普段通りを装いながらドアを開けると心配そうな顔をした範太くんが。
「こっちのセリフだよ。唇赤くなってるけどどうしたの?」
「えっと……これはその……」
言い訳が思いつかなくて言い淀んでいると範太くんがしゃがんでくれて目線が合う。範太くんに嘘はつきたくないけど嫌われたくもなくてどうしようと内心焦っているとめに涙が浮かんできた。泣きたくないのに。こんなんじゃ言うしかないじゃんと腹を括る。
「キス……された……。好きじゃないのに……まだ感触残っててそれで……嫌わないで範太くん……」
「もう……ほらおいで」
ドアを閉めて腕を広げた範太くんの旨に飛び込む。目尻に溜まった涙が範太くんのシャツに染みていく。
「大丈夫。嫌うわけねぇから。それより消毒させてくんね?」
なんだろうと上を向くと降ってきた唇を受け止める。いつもより長いキスに酸素を求めて薄く口を開く。その時を待っていたかの様に範太くんの舌が入ってきた。
「んぁ」
びっくりして声が漏れても範太くんが止まることはなかった。いつもより激しい舌についていけなくて力が抜けていく。足に力を込めてられなくなった所で腰を支えられながらようやく範太くんの唇は離れていった。
「ごめん。加減出来なかった」
「大丈夫。びっくりしたけど範太くんならいいもん……」
「もーそんなかわいいこと言ってると襲っちゃうよ?」
「範太くんならいいけど……今はもっと消毒してほしい」
「はいはいお姫様の仰せのままに」
その日はいつもよりたくさんキスをしてくれたしずっと一緒にいてくれて嫌なことなんて忘れてしまった。