爆豪勝己
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しっかり測った強力粉に薄力粉。それから少しのオリーブオイルに塩と砂糖。全部ボウルに入れたらしっかり混ぜる。ひとかたまりになってきたら台の上でこねる。トッピングは何がいいかななんて誰もいない共有スペースで考えた。今は深夜2時。時々、夜中に目が覚めてはお腹がすいてしまって何かしら食べていた。太るのは分かってるけどこの秘密の時間もちょっとした楽しみになって止められない。今日はピザが食べたくて仕方がなかった。寝る前にみんなと見たピザの番組が良くなかった。でもピザなんてそうあるものでもないし作るかと安直に考えてしまって今に至る。いつもだったら既にあるものを食べるだけなのに。するとエレベーターがついた音が聞こえてきた。こんな時間に誰だろうと振り向くとそこには爆豪くんが。
「あれ?爆豪くん珍しいね。どうしたの?」
「……水。おめぇなにしとんだ」
「ピザ作ってる」
「はぁ?」
いやそうだよね深夜にクラスメイトが黙々とピザ1人で作ってるとか軽くホラーだよなぁ。なんて思いながら生地が滑らかになるようにこね続ける。それから生地を丸めてラップに包む。これから30分は寝かせないといけないからその間にトッピングの準備を。冷蔵庫の中を漁りながらチーズやソーセージを出していると横から手が伸びてきた。
「これ、追加」
「……激辛ソース?もしかして爆豪くんも食べる?」
「んなもん見せられて食わねぇわけねぇだろ。よこせ」
「ふふっ!なら共犯だ!内緒にしてね」
それから爆豪くんと一緒にトッピングにするものを切ったりして準備をする。一段落してもまだ寝かせる時間が必要。爆豪くんと2人きりなんて初めてな気がする。そう思うとなんだか緊張してきた。共有スペースのソファに腰掛けると近くに爆豪くんも座った。いつもキレてるイメージのある爆豪くんと話しているとは思えないくらい穏やかに時間が過ぎていく。なんて考えていると今失礼なこと考えただろと睨まれた。鋭い。
「そういえば爆豪くん料理上手だったよね?そんな上手くできないかもピザ」
「あ?普通だわ。つか人の作ったもんに文句言うわけねぇだろ」
「クソ飯って言ってファミレス追い出されたって話を聞いたことが……?」
「うっせぇ!」
叫んだ爆豪くんにしーと指を口の前に持って行って静かにしてもらう。夜中だからね。チラとスマホを見て充分時間が経ったことを確認する。台所に戻ると後ろから爆豪くんが着いてきた。なんだか可愛くて笑いがこぼれる。後ろから何笑っとんだと聞かれたけど可愛いなんて言ったら離れてしまいそうで言えなかった。なんでもないよーなんていいながら丸めた生地を小さく分けていく。オーブンの余熱も忘れないように。
「小さくねぇかそれ」
「二口くらいで食べれるサイズにしようと思って。そしたらおやつに出来るでしょ?」
「はっピザがおやつとかデブでしかねぇな」
「はーいそんなこという爆豪くんにはあげませーん」
「嘘だわよこせ」
「めっちゃ食べたいじゃん」
軽口を叩き合いながら小さく分けた生地を丸く広げていく。それからピザソースやチーズにソーセージ、爆豪くんのには激辛ソースがたくさんだったりそれぞれ好きにトッピングしていった。鉄板の上に並べてオーブンの中に入れる。あとは焼くだけだ。
「楽しみだねぇ美味しいといいなぁ」
「作ったことなかったんか」
「今!初めて作りました!だから上手くできてないかもって言ったの」
「へー」
まるで興味がありませんとありあり伝わってくる。別に私みたいなモブに興味もつとは思ってもないけどさ。少しずつ膨らんで焼けていくオーブンの中のピザを眺める。出来たら明日学校に持っていこう。ヒーロー基礎学の後に食べればいいななんて考えているとオーブンが焼けたことを知らせていた。これは味見……これは味見……と自分を思い込ませながら1つ手に取る。爆豪くんも黙ったまま1つ手に取っていた。
「んー!もちもちにできた!」
「……悪くねぇな」
「はぁこんな時間にピザ食べるなんて……!なんて罪の味……!」
「何言っとんだ」
それから残りの半分を爆豪くんに分けてその日はそのまま解散した。なんだか不思議な夜だったな。私だけ秘密の時間だったけど楽しかった。そんなことを思いながら部屋に戻って眠りについた。
「えー!ばくごー何食ってんだよー!俺にもくれ!」
後ろから聞こえた上鳴くんの騒がしい声になんとなく目を向ける。そこには昨日作ったピザを持って口を開けている爆豪くんが。上鳴くんの顔をいつもみたいに爆破するのかな。可哀想になんて思っていると爆豪くんと目が合った。にやっと悪い笑顔を見せられる。
「ぜってぇやらねぇ1つもな」
「みみっちぃ!」
「うっせぇアホ面!!」
ぜってぇやらねぇと言った爆豪くんの顔が忘れられない。明らかにこっちを見ていた。あれ爆豪くんってあんなにかっこよかったっけ……?
「あれ?爆豪くん珍しいね。どうしたの?」
「……水。おめぇなにしとんだ」
「ピザ作ってる」
「はぁ?」
いやそうだよね深夜にクラスメイトが黙々とピザ1人で作ってるとか軽くホラーだよなぁ。なんて思いながら生地が滑らかになるようにこね続ける。それから生地を丸めてラップに包む。これから30分は寝かせないといけないからその間にトッピングの準備を。冷蔵庫の中を漁りながらチーズやソーセージを出していると横から手が伸びてきた。
「これ、追加」
「……激辛ソース?もしかして爆豪くんも食べる?」
「んなもん見せられて食わねぇわけねぇだろ。よこせ」
「ふふっ!なら共犯だ!内緒にしてね」
それから爆豪くんと一緒にトッピングにするものを切ったりして準備をする。一段落してもまだ寝かせる時間が必要。爆豪くんと2人きりなんて初めてな気がする。そう思うとなんだか緊張してきた。共有スペースのソファに腰掛けると近くに爆豪くんも座った。いつもキレてるイメージのある爆豪くんと話しているとは思えないくらい穏やかに時間が過ぎていく。なんて考えていると今失礼なこと考えただろと睨まれた。鋭い。
「そういえば爆豪くん料理上手だったよね?そんな上手くできないかもピザ」
「あ?普通だわ。つか人の作ったもんに文句言うわけねぇだろ」
「クソ飯って言ってファミレス追い出されたって話を聞いたことが……?」
「うっせぇ!」
叫んだ爆豪くんにしーと指を口の前に持って行って静かにしてもらう。夜中だからね。チラとスマホを見て充分時間が経ったことを確認する。台所に戻ると後ろから爆豪くんが着いてきた。なんだか可愛くて笑いがこぼれる。後ろから何笑っとんだと聞かれたけど可愛いなんて言ったら離れてしまいそうで言えなかった。なんでもないよーなんていいながら丸めた生地を小さく分けていく。オーブンの余熱も忘れないように。
「小さくねぇかそれ」
「二口くらいで食べれるサイズにしようと思って。そしたらおやつに出来るでしょ?」
「はっピザがおやつとかデブでしかねぇな」
「はーいそんなこという爆豪くんにはあげませーん」
「嘘だわよこせ」
「めっちゃ食べたいじゃん」
軽口を叩き合いながら小さく分けた生地を丸く広げていく。それからピザソースやチーズにソーセージ、爆豪くんのには激辛ソースがたくさんだったりそれぞれ好きにトッピングしていった。鉄板の上に並べてオーブンの中に入れる。あとは焼くだけだ。
「楽しみだねぇ美味しいといいなぁ」
「作ったことなかったんか」
「今!初めて作りました!だから上手くできてないかもって言ったの」
「へー」
まるで興味がありませんとありあり伝わってくる。別に私みたいなモブに興味もつとは思ってもないけどさ。少しずつ膨らんで焼けていくオーブンの中のピザを眺める。出来たら明日学校に持っていこう。ヒーロー基礎学の後に食べればいいななんて考えているとオーブンが焼けたことを知らせていた。これは味見……これは味見……と自分を思い込ませながら1つ手に取る。爆豪くんも黙ったまま1つ手に取っていた。
「んー!もちもちにできた!」
「……悪くねぇな」
「はぁこんな時間にピザ食べるなんて……!なんて罪の味……!」
「何言っとんだ」
それから残りの半分を爆豪くんに分けてその日はそのまま解散した。なんだか不思議な夜だったな。私だけ秘密の時間だったけど楽しかった。そんなことを思いながら部屋に戻って眠りについた。
「えー!ばくごー何食ってんだよー!俺にもくれ!」
後ろから聞こえた上鳴くんの騒がしい声になんとなく目を向ける。そこには昨日作ったピザを持って口を開けている爆豪くんが。上鳴くんの顔をいつもみたいに爆破するのかな。可哀想になんて思っていると爆豪くんと目が合った。にやっと悪い笑顔を見せられる。
「ぜってぇやらねぇ1つもな」
「みみっちぃ!」
「うっせぇアホ面!!」
ぜってぇやらねぇと言った爆豪くんの顔が忘れられない。明らかにこっちを見ていた。あれ爆豪くんってあんなにかっこよかったっけ……?
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