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「あっ兄ちゃん!」
「お?お前何してんの?もしかしてお前のクラスが今日来るサポート科?」
「せーかーい!」
「瀬呂シスじゃん!相変わらずかわいいねお久しぶりー!」
「わー上鳴先輩!お久しぶりです!瀬呂シスってなんです?」
「瀬呂のシスター略して瀬呂シス!」
「分かりにくいですね!」
「瀬呂〜!お前の妹すげーはっきり言うんだけど!?」
「実際分かりにくいしなー」
「ひどっ!2人とも辛辣っ!」
「おっ!瀬呂妹じゃねーか!久しぶりだな!ほら!ばくごー!瀬呂妹だぞ!」
「うっせ見りゃわかるわ!」
「あっお久しぶりです切島先輩!爆豪先輩!」
雄英に入学して私は瀬呂範太、兄ちゃんと同じ学校にまた通えることになった。でもヒーローを目指してる兄ちゃんと違って私はサポート科に入学した。私の個性もテープ。だけど兄ちゃんとは違ってあんなに自由に使えない。強度が兄ちゃんの個性よりあるけど限度が違いすぎる。とまぁ昔は兄ちゃんみたいにヒーロー目指すなんてブラコンを爆発させていたけど今では違う。お父さんがヒーローを支えるヒーローだって知ってから。私はお父さんの仕事に興味を持ち始めた。それが、サポートアイテムやヒーロースーツの製作。ヒーローになりたいのに兄ちゃんみたいに個性が使えないと泣いていた私にお父さんが教えてくれた。いろんな個性のヒーローに合わせて要望に応える仕事。お父さんをしっかり見てから気づいたその難しさ。それから勉強に勉強を重ねて今では雄英のサポート科に所属している。
「それで?今日お前が俺の弄ってくれんの?」
「兄ちゃんのはいつも触ってたから別の人にお願いしたくて来たの」
「ん?誰それ」
「えーっとね…………」
色とりどりな先輩達をチラと見回す。今思ったけど頼んでいいのかな。そう思って兄ちゃんを見上げるとほら言いなとでも言うように顎をしゃくる。軽く深呼吸して目的の人の目を見た。赤い瞳が鮮明に映る。
「爆豪先輩!今日担当させてもらえませんか!」
いきおいよく頭を下げてお願いをする。正直兄ちゃんのお友達の中で1番怖い。でも1番強いことも知ってる。個性だってすごくヒーロー向きで話を聞く限りそれだけじゃなくて。すごくストイックにヒーローを本気で目指してると知った。そんな人のサポートアイテムを私も見てみたい。それだけじゃない。爆破の個性なんて劣化が激しいだろう。実際によく工房に足を運んでいる姿を見かける。そして工房でサポート科の先輩がよくボヤいてるのも知ってる「あんなの無理」だなんて。
「えー!俺じゃねーの?こんな怖えー奴より俺のが優しーよ?」
「優しさ、で言うのならそうかもしれませんね」
「あ゛?」
「どーどー落ち着けばくごー」
切島先輩が顔に青筋を浮かべてキレてる爆豪先輩を宥めている。ほらそういう所だよ爆豪先輩。私のクラスメイトからは何故か人気だけど。私は切島先輩がいいと思う。優しいし!でも切島先輩はサポートアイテム要らないし……残念。スーツは凝ってるみたいだけどそれよりも爆豪先輩の方が気になる。ってそうじゃなくて!
「でも……私は爆豪先輩のを作りたい」
「……んで俺んのだ」
「…………私なら作れるから」
キッと爆豪先輩を睨みつける。私は本気だ。それを伝えたい。爆豪先輩の要望書を見たことがある。その時思ったんだ。私なら絶対叶えさせるって。それから時々見させてもらっているとどんどん減る要望たち。変わらない先輩の嘆き。それなら私が奪ってやる。指名されればいいんだから。
「私は、貴方たちみたいなみんなのヒーローにはなれない」
「……っ」
「瀬呂シス……」
「やめてくれ上鳴」
「でも私は、ヒーローのヒーローになれるし、絶対になる。これくらいできて当然よ」
まっすぐ。赤い瞳を見つめる。
「ハッよく言うわ」
「おいかっちゃん!?」
そう言われて慌てて俯く。顔に熱が集まったのを感じる。しまった。勢いで啖呵を切っちゃった。それどころか睨みつけるし大口叩くしもう印象は最悪。上鳴先輩や切島先輩と違ってそこまで話してない爆豪先輩に。どうしようと俯いていると視界に上履きが映る。
「やらせてやるよ。あとで要望書持ってきたる。本気で出来んなら指名するから本気でやれ。そうじゃねェならコロス。わーったか」
驚いて顔を上げると不敵に笑う爆豪先輩が。嘘……と口から言葉が溢れ落ちる。嘘じゃねェわと答える声が聞こえる。本当に?私にやらせてくれるの?
「やっっったーーー!ありがとうございます爆豪先輩!!男に二言はないですからね!!!」
「るっせェ!言わんわ!」
「よかったなぁ!やらせてもらえて!かっこよかったぞ!」
「切島先輩ー!ありがとうございます!」
「いやかっちゃん怖すぎでしょ……瀬呂シス可哀想……OKしたからまだいいけど」
「るっせアホ面!出来ねェやつに頼む方がどっちも危ねェだろアホ」
「いやーまさか爆豪に頼むとはね……切島辺りかと思ってた」
「切島先輩サポートアイテム要らないし……ってか兄ちゃん!」
キッと今度こそ怒って兄ちゃんを睨みつける。それだけで何となく分かったのか気まずそうな顔をしながらわざとらしく首を傾げてきた。
「ん?なに?」
「私もうヒーローなりたいって思ってないからね?その選択を後悔もしてない。私はサポート科に来れて、本当に良かったと思ってるから。兄ちゃんが辛そうな顔しないで」
「ごめん……分かってんだけどさ。忘れられねーのよ」
「ん?どうしたんだ?」
「私、昔兄ちゃんと一緒にヒーローなるって泣いちゃってたので……そのせいですね」
「妹思いじゃん瀬呂く〜ん!」
「あーもううるさい上鳴」
「妹思いはいいと思うぞ!俺は!」
「はいはいわかったからもう」
「ふはっ!兄ちゃん楽しそうでよかった。ならわたし戻るからまた後で!爆豪先輩よろしくお願いします!」
「……おー」
やっと触りたかったアイテムに触れる楽しさと難しいことに挑戦できる嬉しさからスキップしそうになりながら私はクラスメイトの元に戻った。
「はぁあやっぱ瀬呂シスかわいいなー今度ご飯誘っていーい?お兄ちゃん♡」
「気持ち悪いからやめて」
「辛辣っ!」
「つーかばくごーにしちゃ珍しいな。実力みてねーだろ」
「あ゛?るっせ別にいーだろ」
「なぁ爆豪」
「んだよしょうゆ顔。文句あっか」
「いや……俺の妹だからな?」
「バカにしてんのかてめェは!知っとるわ!」
「まだやらねーからなって言いてーだけ」
「は?何言っとんだお前」
「なーんでもー。ほらさっさと準備すっぞー」
「お?お前何してんの?もしかしてお前のクラスが今日来るサポート科?」
「せーかーい!」
「瀬呂シスじゃん!相変わらずかわいいねお久しぶりー!」
「わー上鳴先輩!お久しぶりです!瀬呂シスってなんです?」
「瀬呂のシスター略して瀬呂シス!」
「分かりにくいですね!」
「瀬呂〜!お前の妹すげーはっきり言うんだけど!?」
「実際分かりにくいしなー」
「ひどっ!2人とも辛辣っ!」
「おっ!瀬呂妹じゃねーか!久しぶりだな!ほら!ばくごー!瀬呂妹だぞ!」
「うっせ見りゃわかるわ!」
「あっお久しぶりです切島先輩!爆豪先輩!」
雄英に入学して私は瀬呂範太、兄ちゃんと同じ学校にまた通えることになった。でもヒーローを目指してる兄ちゃんと違って私はサポート科に入学した。私の個性もテープ。だけど兄ちゃんとは違ってあんなに自由に使えない。強度が兄ちゃんの個性よりあるけど限度が違いすぎる。とまぁ昔は兄ちゃんみたいにヒーロー目指すなんてブラコンを爆発させていたけど今では違う。お父さんがヒーローを支えるヒーローだって知ってから。私はお父さんの仕事に興味を持ち始めた。それが、サポートアイテムやヒーロースーツの製作。ヒーローになりたいのに兄ちゃんみたいに個性が使えないと泣いていた私にお父さんが教えてくれた。いろんな個性のヒーローに合わせて要望に応える仕事。お父さんをしっかり見てから気づいたその難しさ。それから勉強に勉強を重ねて今では雄英のサポート科に所属している。
「それで?今日お前が俺の弄ってくれんの?」
「兄ちゃんのはいつも触ってたから別の人にお願いしたくて来たの」
「ん?誰それ」
「えーっとね…………」
色とりどりな先輩達をチラと見回す。今思ったけど頼んでいいのかな。そう思って兄ちゃんを見上げるとほら言いなとでも言うように顎をしゃくる。軽く深呼吸して目的の人の目を見た。赤い瞳が鮮明に映る。
「爆豪先輩!今日担当させてもらえませんか!」
いきおいよく頭を下げてお願いをする。正直兄ちゃんのお友達の中で1番怖い。でも1番強いことも知ってる。個性だってすごくヒーロー向きで話を聞く限りそれだけじゃなくて。すごくストイックにヒーローを本気で目指してると知った。そんな人のサポートアイテムを私も見てみたい。それだけじゃない。爆破の個性なんて劣化が激しいだろう。実際によく工房に足を運んでいる姿を見かける。そして工房でサポート科の先輩がよくボヤいてるのも知ってる「あんなの無理」だなんて。
「えー!俺じゃねーの?こんな怖えー奴より俺のが優しーよ?」
「優しさ、で言うのならそうかもしれませんね」
「あ゛?」
「どーどー落ち着けばくごー」
切島先輩が顔に青筋を浮かべてキレてる爆豪先輩を宥めている。ほらそういう所だよ爆豪先輩。私のクラスメイトからは何故か人気だけど。私は切島先輩がいいと思う。優しいし!でも切島先輩はサポートアイテム要らないし……残念。スーツは凝ってるみたいだけどそれよりも爆豪先輩の方が気になる。ってそうじゃなくて!
「でも……私は爆豪先輩のを作りたい」
「……んで俺んのだ」
「…………私なら作れるから」
キッと爆豪先輩を睨みつける。私は本気だ。それを伝えたい。爆豪先輩の要望書を見たことがある。その時思ったんだ。私なら絶対叶えさせるって。それから時々見させてもらっているとどんどん減る要望たち。変わらない先輩の嘆き。それなら私が奪ってやる。指名されればいいんだから。
「私は、貴方たちみたいなみんなのヒーローにはなれない」
「……っ」
「瀬呂シス……」
「やめてくれ上鳴」
「でも私は、ヒーローのヒーローになれるし、絶対になる。これくらいできて当然よ」
まっすぐ。赤い瞳を見つめる。
「ハッよく言うわ」
「おいかっちゃん!?」
そう言われて慌てて俯く。顔に熱が集まったのを感じる。しまった。勢いで啖呵を切っちゃった。それどころか睨みつけるし大口叩くしもう印象は最悪。上鳴先輩や切島先輩と違ってそこまで話してない爆豪先輩に。どうしようと俯いていると視界に上履きが映る。
「やらせてやるよ。あとで要望書持ってきたる。本気で出来んなら指名するから本気でやれ。そうじゃねェならコロス。わーったか」
驚いて顔を上げると不敵に笑う爆豪先輩が。嘘……と口から言葉が溢れ落ちる。嘘じゃねェわと答える声が聞こえる。本当に?私にやらせてくれるの?
「やっっったーーー!ありがとうございます爆豪先輩!!男に二言はないですからね!!!」
「るっせェ!言わんわ!」
「よかったなぁ!やらせてもらえて!かっこよかったぞ!」
「切島先輩ー!ありがとうございます!」
「いやかっちゃん怖すぎでしょ……瀬呂シス可哀想……OKしたからまだいいけど」
「るっせアホ面!出来ねェやつに頼む方がどっちも危ねェだろアホ」
「いやーまさか爆豪に頼むとはね……切島辺りかと思ってた」
「切島先輩サポートアイテム要らないし……ってか兄ちゃん!」
キッと今度こそ怒って兄ちゃんを睨みつける。それだけで何となく分かったのか気まずそうな顔をしながらわざとらしく首を傾げてきた。
「ん?なに?」
「私もうヒーローなりたいって思ってないからね?その選択を後悔もしてない。私はサポート科に来れて、本当に良かったと思ってるから。兄ちゃんが辛そうな顔しないで」
「ごめん……分かってんだけどさ。忘れられねーのよ」
「ん?どうしたんだ?」
「私、昔兄ちゃんと一緒にヒーローなるって泣いちゃってたので……そのせいですね」
「妹思いじゃん瀬呂く〜ん!」
「あーもううるさい上鳴」
「妹思いはいいと思うぞ!俺は!」
「はいはいわかったからもう」
「ふはっ!兄ちゃん楽しそうでよかった。ならわたし戻るからまた後で!爆豪先輩よろしくお願いします!」
「……おー」
やっと触りたかったアイテムに触れる楽しさと難しいことに挑戦できる嬉しさからスキップしそうになりながら私はクラスメイトの元に戻った。
「はぁあやっぱ瀬呂シスかわいいなー今度ご飯誘っていーい?お兄ちゃん♡」
「気持ち悪いからやめて」
「辛辣っ!」
「つーかばくごーにしちゃ珍しいな。実力みてねーだろ」
「あ゛?るっせ別にいーだろ」
「なぁ爆豪」
「んだよしょうゆ顔。文句あっか」
「いや……俺の妹だからな?」
「バカにしてんのかてめェは!知っとるわ!」
「まだやらねーからなって言いてーだけ」
「は?何言っとんだお前」
「なーんでもー。ほらさっさと準備すっぞー」