爆豪勝己
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私の両親と幼なじみの両親は仲がいい。それも物凄く。突然夕ご飯を一緒に食べるとか言い出すくらいには。私とその隣にいる幼なじみの爆豪勝己はまるで姉弟のように育ってきた。5つ歳下のこの可愛い弟はいつしか生意気になった。ねぇちゃんねぇちゃんと後ろをくっついて回っていたのが懐かしい。ねぇちゃんなんて呼んでくれてたのはもう遠い昔だけど。勝己が小学校に上がるくらいの時にはもうクソ姉貴になっていた。姉でいられるだけ嬉しかったな。そういえばもうおいとかてめェとしか呼ばれてない気がする。それにいつの間にか見下ろしていた目線は同じになることはほぼなく見上げることになっていた。
「あーあ昔はあんなにかわいかったのになぁ〜!小生意気な男の子って感じで!いつの間にこんな生意気でしかなくなったの勝己は」
「るっせいつの話しとんだ!」
「あーあーお口も悪くなっちゃって」
今私は大学生で、勝己は見事夢だった雄英に通ってる。それで寮に入った勝己に、少し遠くの大学の為に家を出た私たちが会う頻度はぐんと減っていた。それまで勝手に部屋を行き来していたのもあって初めの頃はなんとなく寂しかった。両親より先に寂しさを勝己に感じていた。そんなに一緒にいたんだなぁなんて感傷に浸っていたのもなんだか懐かしい。
「そういえば雄英はどう?勝己がまだ中学の時に私家出ちゃったから知らないんだよね」
「おばさんに聞いてんだろ」
「それは光己さんから流されたことだから。勝己から聞きたいな」
「……別にふつーだわ。んなことより傘なんで持ってねェんだよ」
「いやぁいけると思ったんだけどなぁ降ってきたねぇ」
今日実家に帰ったのはお母さんに勝己が寮から帰ってきてるから一緒にご飯食べるよと呼び出されたから。まぁどうせ明日は休みだしと帰るやいなや材料買ってきてと放り出された。隣の家を見ると聞き慣れた叫び声に爆破音が。あーあーまたやってると見ていると赤い瞳と目が合った。
「チッ!おめェのせいかよクソが」
「はいはいほらお菓子買ってあげるから行くよ。どうせ夕ご飯の材料でしょ?こっちで食べるんだから光己さん気にしなくていいのにー」
「ガキ扱いすんな!!」
そんな言い合いをしながら家出た時は重い雲で空は覆われていただけなのに。スーパーを出た今は土砂降りだ。あーあーと思いながらどうしようかと外を眺める。それでさっきの会話に戻る。流石に濡れて帰るのもなぁと思いながら勝己に話題を振ってみていた。案の定大した返事は返ってこなかったけれど。止む様子のない雨を眺めながらどうしようかと考える。わざわざ比較的近い距離にある家に帰るために傘を買うのもなぁと思うけど今日は勝己がいる。ヒーロー志望の彼に濡れて帰ってほしくない。風邪なんか引いて授業に出れないなんてなってほしくないから。傘買いにに戻るか。
「んぶっ!?」
「ハッだせぇ」
「ちょっと勝己!なんで後ろに!?」
「あ?傘いんだろ。帰っぞ」
「え!?買ったの?今から私が買おうと思ったのに!いくらだった?姉ちゃんに任せなさい」
「るっせ。大した値段じゃねぇよ」
「あーもうほんと生意気。じゃあちょっと待ってて私のも買ってくるから」
「あ?入ればいいだろ」
「いやいや勘違いされちゃうよー?もう勝己は高校生だしさ。こーんな美人なお姉ちゃんと相合傘なんてね!とそれは冗談として買ってくるねー」
勝己に背を向けてスーパーの中へ戻る。入ろうとしたその時、後ろから腕を引かれて止められる。もう何?と文句を言おうとしたけどそんな暇もなくずんずん進んでいく。いやちょっと待ってとか傘買えてないとかいろいろ言うのに止まってくれない。そのまま片手で傘を開いて肩を引かれる。急に近くなった距離になんだか緊張してしまう。勝己は弟なのに。
「……勘違い?上等だわ」
「えっちょっ勝己?冗談よね?」
あまりにも小さい声に雨音で聞き逃すところだった。ちょうど肩を引かれて距離がほぼなくなったのもあって聞こえた。
「……くっそが!!」
「えっえっ?勝己?」
「この際だから言ってやる!俺はもうおめェのこと姉貴だなんて思ってねぇからな」
まさかの言葉に立ち止まってしまう。え?勝己が?私のことをもう姉だと思ってない?ショックでどう受け止めたらいいのかわからない。だって、勝己は、ずっとわたしのかわいい弟で。それはどうやら一方通行だったみたいで。立ち止まってしまった私の前に勝己が傘を差したまま立つ。
「おめェが鈍感だからかなんなんか知らねェけど。ガキ扱いはもううんざりだ」
「勝己……?」
「ぜってぇ惚れさせる。覚悟しとけ茜」
「は!?え!?え!?!」
「ここまで言わねェと伝わんねェとか信じらんねェ……。頭冷やしてェから先かえっわ。傘使えよ」
「えっ!?いやちょっと勝己!?」
私の両親と幼なじみの両親は仲がいい。それも物凄く。突然夕ご飯を一緒に食べるとか言い出すくらいには。走っていった勝己と私の手に持っている袋の中身は今日の夕ご飯になる材料たち。明らかに濡れている右肩。いつも通りお母さんたちはお喋りに夢中で私と勝己がご飯作ることになりそう。さぁどんな顔をして勝己に会えばいいんだろう?ひとまずこの不覚にも火照ってしまった頬を冷やさないといけない。
「あーあ昔はあんなにかわいかったのになぁ〜!小生意気な男の子って感じで!いつの間にこんな生意気でしかなくなったの勝己は」
「るっせいつの話しとんだ!」
「あーあーお口も悪くなっちゃって」
今私は大学生で、勝己は見事夢だった雄英に通ってる。それで寮に入った勝己に、少し遠くの大学の為に家を出た私たちが会う頻度はぐんと減っていた。それまで勝手に部屋を行き来していたのもあって初めの頃はなんとなく寂しかった。両親より先に寂しさを勝己に感じていた。そんなに一緒にいたんだなぁなんて感傷に浸っていたのもなんだか懐かしい。
「そういえば雄英はどう?勝己がまだ中学の時に私家出ちゃったから知らないんだよね」
「おばさんに聞いてんだろ」
「それは光己さんから流されたことだから。勝己から聞きたいな」
「……別にふつーだわ。んなことより傘なんで持ってねェんだよ」
「いやぁいけると思ったんだけどなぁ降ってきたねぇ」
今日実家に帰ったのはお母さんに勝己が寮から帰ってきてるから一緒にご飯食べるよと呼び出されたから。まぁどうせ明日は休みだしと帰るやいなや材料買ってきてと放り出された。隣の家を見ると聞き慣れた叫び声に爆破音が。あーあーまたやってると見ていると赤い瞳と目が合った。
「チッ!おめェのせいかよクソが」
「はいはいほらお菓子買ってあげるから行くよ。どうせ夕ご飯の材料でしょ?こっちで食べるんだから光己さん気にしなくていいのにー」
「ガキ扱いすんな!!」
そんな言い合いをしながら家出た時は重い雲で空は覆われていただけなのに。スーパーを出た今は土砂降りだ。あーあーと思いながらどうしようかと外を眺める。それでさっきの会話に戻る。流石に濡れて帰るのもなぁと思いながら勝己に話題を振ってみていた。案の定大した返事は返ってこなかったけれど。止む様子のない雨を眺めながらどうしようかと考える。わざわざ比較的近い距離にある家に帰るために傘を買うのもなぁと思うけど今日は勝己がいる。ヒーロー志望の彼に濡れて帰ってほしくない。風邪なんか引いて授業に出れないなんてなってほしくないから。傘買いにに戻るか。
「んぶっ!?」
「ハッだせぇ」
「ちょっと勝己!なんで後ろに!?」
「あ?傘いんだろ。帰っぞ」
「え!?買ったの?今から私が買おうと思ったのに!いくらだった?姉ちゃんに任せなさい」
「るっせ。大した値段じゃねぇよ」
「あーもうほんと生意気。じゃあちょっと待ってて私のも買ってくるから」
「あ?入ればいいだろ」
「いやいや勘違いされちゃうよー?もう勝己は高校生だしさ。こーんな美人なお姉ちゃんと相合傘なんてね!とそれは冗談として買ってくるねー」
勝己に背を向けてスーパーの中へ戻る。入ろうとしたその時、後ろから腕を引かれて止められる。もう何?と文句を言おうとしたけどそんな暇もなくずんずん進んでいく。いやちょっと待ってとか傘買えてないとかいろいろ言うのに止まってくれない。そのまま片手で傘を開いて肩を引かれる。急に近くなった距離になんだか緊張してしまう。勝己は弟なのに。
「……勘違い?上等だわ」
「えっちょっ勝己?冗談よね?」
あまりにも小さい声に雨音で聞き逃すところだった。ちょうど肩を引かれて距離がほぼなくなったのもあって聞こえた。
「……くっそが!!」
「えっえっ?勝己?」
「この際だから言ってやる!俺はもうおめェのこと姉貴だなんて思ってねぇからな」
まさかの言葉に立ち止まってしまう。え?勝己が?私のことをもう姉だと思ってない?ショックでどう受け止めたらいいのかわからない。だって、勝己は、ずっとわたしのかわいい弟で。それはどうやら一方通行だったみたいで。立ち止まってしまった私の前に勝己が傘を差したまま立つ。
「おめェが鈍感だからかなんなんか知らねェけど。ガキ扱いはもううんざりだ」
「勝己……?」
「ぜってぇ惚れさせる。覚悟しとけ茜」
「は!?え!?え!?!」
「ここまで言わねェと伝わんねェとか信じらんねェ……。頭冷やしてェから先かえっわ。傘使えよ」
「えっ!?いやちょっと勝己!?」
私の両親と幼なじみの両親は仲がいい。それも物凄く。突然夕ご飯を一緒に食べるとか言い出すくらいには。走っていった勝己と私の手に持っている袋の中身は今日の夕ご飯になる材料たち。明らかに濡れている右肩。いつも通りお母さんたちはお喋りに夢中で私と勝己がご飯作ることになりそう。さぁどんな顔をして勝己に会えばいいんだろう?ひとまずこの不覚にも火照ってしまった頬を冷やさないといけない。