メーデー、愛してる
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次の日、寝不足気味だけどついに楽しみの授業が始まった。学校の授業ってこんななんだななんてわくわくにこにこ受けてたら隣の男の子に物凄く楽しみだったんだなって話しかけられた。瀬呂クンというその子にとっては思っていたより普通で残念だったみたい。こういう授業が普通なんだな。
お昼は女の子みんなとランチラッシュのご飯を食べた。これまたほっぺが溶けちゃんじゃないかってくらい美味しくって表情筋が緩みっぱなしだった。響香に美味しそうに食べるねって言われたけどそりゃあね!こんなに美味しいんだから。
素敵な昼ご飯も終わって午後の授業が始まる。なんだか、午前と違ってみんなソワソワしてるように見えた。次の授業は確か……ヒーロー基礎学。
「私が!普通にドアから来た!!」
オールマイトサンがバァンと登場してクラスがどよめく。ナンバーワンヒーローを目の前にみんな嬉しそうだ。今日の授業内容は戦闘訓練。入学前に申請したヒーロースーツを着て行うらしい。壁から出てきたケースを手に更衣室へ向かった。
ところで、私の二つ名は彗星の錬金術師。空気中の水蒸気を固めて彗星みたいに炎を纏うスピードで落とす広範囲攻撃をしたことからついた名だ。やったことはえげつなかったかなと今更ながら思うけど二つ名は可愛くて気に入ってる。
何が関係するかって?ヒーロースーツには星を散らせた理由っていうそれだけだよ。私は無個性だから背中や足にホルスターをつけて銃やナイフなど武器を仕込ませてもらってる。個性なんてそんな色んなもの持ったやつに錬金術だけで挑もうとは思わない。流石に銃弾は死なないようなやつだけど。
それにしてもヒーロースーツかっこいいな。なんだからSFの世界にいるみたいだ。三角の小さいヘッドセットにゴツめのゴーグル、黒のショート丈のシャツに同じ色のキュロット。スリットが入っていてかわいい。上からは黒のフードの大きなパーカーを、裏地が赤で素敵だ。足元は左足だけ長いニーソでアシメになっていて好きだ。靴はゴツめのミリタリーブーツで靴底や中身はこれまた赤色。シャツの襟やスカート、パーカーにはたくさんの星が流れてるみたい。服のワンポイントとかも赤で統一されていてこのデザイン考えた人にお礼を伝えたいくらいだ。あとで手紙出せるか聞いてみよう。最後は腰にポーチをつけて完成。ポーチには簡単な救急キットは弾薬、焔の錬金術を使う時の手袋など入れて置いた。
「ハル、すごいかっこいいねスーツ。ゲームにいそう!似合ってる!」
「響香のもロック!って感じでかっこいいね」
戦闘訓練、楽しみだ。
「さぁ!始めようか有精卵ども!」
グラウンド・βで行う戦闘訓練はペアを作ってヒーローとヴィランに分かれて行うらしい。ヒーローは核の回収かヴィランの拘束、ヴィランは核を守りきるかヒーローの拘束が勝利条件だ。まだみんなの個性は把握してないし誰と組んでも作戦をしっかり立てないと。対戦相手、チームメイトはくじで決めるそうだ。
「先生!このクラスは21人なので1人余りますわ!」
「もちろん!それについても考えてあるさ!そこで!フォーサイト少女!」
「えっはい?」
いきなり名前を呼ばれて視線が集まる。えっなんかしたっけ?
「君は戦闘経験があるな!私と1対1でデモンストレーションがてらやってみないか!?もちろんハンデはつけよう!」
「あー……そしたら偶数でチーム分けられますもんね……わかりました。いいですよオールマイトサン」
「協力感謝するよ!じゃあみんな!ここからくじを引いてくれ!」
爆発クンは自分もオールマイトサンと戦いたかったらしく手のひらを爆破させながらもの凄いいきおいで睨まれた。こっわ。
無事くじでチーム分けが終わってからオールマイトサンと訓練に使うビルへ向かった。こちらの様子はどこかにあるカメラとマイクでA組の皆にも共有されてるらしい。そして今回、なんとヴィランをオールマイトサンがする。なんだか申し訳ないけど決まったことだから何も言わない。
「それでは!スタート!」
ヤオモモの合図が聞こえて、銃に弾を込めたりナイフの確認をあらかたしてからビルに足を踏み入れた。それと拘束用のテープは自分の腕につけておく。
さて、ナンバーワンヒーローに真正面から挑んで勝てるわけもない。ハンデとしてオールマイトさんが個性を使わないとはいえ、だ。ビルの中には入らないで窓から中を確認出来るように氷で足場を作って飛んでいく。
1、2階クリア、3階は見えないところがあるな、壁が壊されてる。4階もだ。5階はクリア。3か4階にいるなら2階から行こう。窓から慎重にビルの中に入る。下への逃げ道を壁を錬成してなくしながら上へ進む。3階に上がると瓦礫が多かった。崩れないようにどかしながら1つずつ部屋を調べていく。3階はあと1つとなった所で横の壁が殴り壊された。急いで受身をとって避ける。
「来たな!ヒーロー!」
奇襲をかけるつもりが奇襲をかけられたのは痛すぎた。急いで床を脆い素材に錬成して下の階へ落とす。脆くしたぶん上の階を錬成して強化する。核は上にあるだろう。このまま核を触りに行っても確実に追いつかれる。仕方ないから私も下の階に飛び降りて瓦礫を錬成してオールマイトサンの周りを固める。
「ごめんなさい!冷たいかと!」
ついでに氷で固めてから4階まで一気に自分の立ってる床だけを錬成して登る。4階の壁を全部柱に変えて核を探す。
「あった」
「あの程度で私が止まると思うなよ!」
後ろから大振りのパンチが。ギリギリで避ける。来るの早過ぎないか?ホルスターに入れていたナイフを片手に応戦するけど……んだこれ強すぎる!!核が危ないから核までの道に何枚も壁を作ってとりあえず守る。距離を置いて銃を構えたくてもすぐに詰められる。本当に隙がない。手加減なんてしてくれてないな。
「どうしたフォーサイト少女!避けてばかりでは勝てないぞ!」
「知ってます!よ!!」
今まで距離ばかりとろうとしていたが、反対に一気に距離を詰める。右手にさっと手袋をつけてオールマイトサンの目の前で小さな爆発を起こす。その時できた隙を利用して懐へ入り込み手首にテープをかけた。
「……ヒーローチーム!WIN!ですわ!!」
「油断しましたね?オールマイトサン。私も虚はつけますよ」
「ははっまさか目の前で爆破されるとは思わなかったよ……これは使えそうな手だね。小さな爆破なら相手も傷つけない」
「ありがとうございます」
尻もちをついているオールマイトサンに手を貸して一緒にビルからでる。さぁこれからはヒーローの卵たちを見学しようじゃないか。初っ端から不穏な空気なチームだけど。
やっぱり不穏というかめちゃくちゃに危なかった。ヴィランチームの爆発クンの個性は爆破、眼鏡クンはエンジン。対してヒーローチームのお茶子は無重力(ゼログラビティ)にもじゃもじゃクンは……わからないな。スーパーパワーとかかな?
モニター室にいる私たちに彼らの声は聞こえてこないけど、圧倒的に強そうな爆発クンがとても辛そうな顔をしていた。あの二人なんかあるんだろうな……幼なじみだとか言っていたし。みんなはもじゃもじゃくんの心配をしていたけど私は爆発くんの方が気になってしまっていた。彼は強いからこそ……なんというか脆い気がする。
結果はヒーローチームの勝利。ヒーローチームの2人はボロボロでヴィランチームの2人はほぼ無傷となんとまぁ凄かった。
その後も残り4組の戦闘訓練があったけど始めの組が1番印象に残ってる。あぁでも最後の氷の個性の子も気になったな。あんな量の氷どうやって出してるんだろう?全ては等価交換のはず。ちょっと遠いけど今度聞いてみよう。
教室に帰るとみんなで反省会をしようと声をかけられた。あと個性は一体なんなんだ、と。とても参加したかったけれど今日はスーパーの特売日なんだ……!私が稼いだお金で暮らしているわけじゃないからこういうのは行かないと……!という訳で今度話を聞くことにした。帰るのは私だけじゃなくて爆発くんもさっさと帰ってたからまぁ空気的には大丈夫だろう。
私はもじゃもじゃクンにお大事に、怪我に慣れないように伝えといて欲しいと響香に頼んでから教室を後にした。
お昼は女の子みんなとランチラッシュのご飯を食べた。これまたほっぺが溶けちゃんじゃないかってくらい美味しくって表情筋が緩みっぱなしだった。響香に美味しそうに食べるねって言われたけどそりゃあね!こんなに美味しいんだから。
素敵な昼ご飯も終わって午後の授業が始まる。なんだか、午前と違ってみんなソワソワしてるように見えた。次の授業は確か……ヒーロー基礎学。
「私が!普通にドアから来た!!」
オールマイトサンがバァンと登場してクラスがどよめく。ナンバーワンヒーローを目の前にみんな嬉しそうだ。今日の授業内容は戦闘訓練。入学前に申請したヒーロースーツを着て行うらしい。壁から出てきたケースを手に更衣室へ向かった。
ところで、私の二つ名は彗星の錬金術師。空気中の水蒸気を固めて彗星みたいに炎を纏うスピードで落とす広範囲攻撃をしたことからついた名だ。やったことはえげつなかったかなと今更ながら思うけど二つ名は可愛くて気に入ってる。
何が関係するかって?ヒーロースーツには星を散らせた理由っていうそれだけだよ。私は無個性だから背中や足にホルスターをつけて銃やナイフなど武器を仕込ませてもらってる。個性なんてそんな色んなもの持ったやつに錬金術だけで挑もうとは思わない。流石に銃弾は死なないようなやつだけど。
それにしてもヒーロースーツかっこいいな。なんだからSFの世界にいるみたいだ。三角の小さいヘッドセットにゴツめのゴーグル、黒のショート丈のシャツに同じ色のキュロット。スリットが入っていてかわいい。上からは黒のフードの大きなパーカーを、裏地が赤で素敵だ。足元は左足だけ長いニーソでアシメになっていて好きだ。靴はゴツめのミリタリーブーツで靴底や中身はこれまた赤色。シャツの襟やスカート、パーカーにはたくさんの星が流れてるみたい。服のワンポイントとかも赤で統一されていてこのデザイン考えた人にお礼を伝えたいくらいだ。あとで手紙出せるか聞いてみよう。最後は腰にポーチをつけて完成。ポーチには簡単な救急キットは弾薬、焔の錬金術を使う時の手袋など入れて置いた。
「ハル、すごいかっこいいねスーツ。ゲームにいそう!似合ってる!」
「響香のもロック!って感じでかっこいいね」
戦闘訓練、楽しみだ。
「さぁ!始めようか有精卵ども!」
グラウンド・βで行う戦闘訓練はペアを作ってヒーローとヴィランに分かれて行うらしい。ヒーローは核の回収かヴィランの拘束、ヴィランは核を守りきるかヒーローの拘束が勝利条件だ。まだみんなの個性は把握してないし誰と組んでも作戦をしっかり立てないと。対戦相手、チームメイトはくじで決めるそうだ。
「先生!このクラスは21人なので1人余りますわ!」
「もちろん!それについても考えてあるさ!そこで!フォーサイト少女!」
「えっはい?」
いきなり名前を呼ばれて視線が集まる。えっなんかしたっけ?
「君は戦闘経験があるな!私と1対1でデモンストレーションがてらやってみないか!?もちろんハンデはつけよう!」
「あー……そしたら偶数でチーム分けられますもんね……わかりました。いいですよオールマイトサン」
「協力感謝するよ!じゃあみんな!ここからくじを引いてくれ!」
爆発クンは自分もオールマイトサンと戦いたかったらしく手のひらを爆破させながらもの凄いいきおいで睨まれた。こっわ。
無事くじでチーム分けが終わってからオールマイトサンと訓練に使うビルへ向かった。こちらの様子はどこかにあるカメラとマイクでA組の皆にも共有されてるらしい。そして今回、なんとヴィランをオールマイトサンがする。なんだか申し訳ないけど決まったことだから何も言わない。
「それでは!スタート!」
ヤオモモの合図が聞こえて、銃に弾を込めたりナイフの確認をあらかたしてからビルに足を踏み入れた。それと拘束用のテープは自分の腕につけておく。
さて、ナンバーワンヒーローに真正面から挑んで勝てるわけもない。ハンデとしてオールマイトさんが個性を使わないとはいえ、だ。ビルの中には入らないで窓から中を確認出来るように氷で足場を作って飛んでいく。
1、2階クリア、3階は見えないところがあるな、壁が壊されてる。4階もだ。5階はクリア。3か4階にいるなら2階から行こう。窓から慎重にビルの中に入る。下への逃げ道を壁を錬成してなくしながら上へ進む。3階に上がると瓦礫が多かった。崩れないようにどかしながら1つずつ部屋を調べていく。3階はあと1つとなった所で横の壁が殴り壊された。急いで受身をとって避ける。
「来たな!ヒーロー!」
奇襲をかけるつもりが奇襲をかけられたのは痛すぎた。急いで床を脆い素材に錬成して下の階へ落とす。脆くしたぶん上の階を錬成して強化する。核は上にあるだろう。このまま核を触りに行っても確実に追いつかれる。仕方ないから私も下の階に飛び降りて瓦礫を錬成してオールマイトサンの周りを固める。
「ごめんなさい!冷たいかと!」
ついでに氷で固めてから4階まで一気に自分の立ってる床だけを錬成して登る。4階の壁を全部柱に変えて核を探す。
「あった」
「あの程度で私が止まると思うなよ!」
後ろから大振りのパンチが。ギリギリで避ける。来るの早過ぎないか?ホルスターに入れていたナイフを片手に応戦するけど……んだこれ強すぎる!!核が危ないから核までの道に何枚も壁を作ってとりあえず守る。距離を置いて銃を構えたくてもすぐに詰められる。本当に隙がない。手加減なんてしてくれてないな。
「どうしたフォーサイト少女!避けてばかりでは勝てないぞ!」
「知ってます!よ!!」
今まで距離ばかりとろうとしていたが、反対に一気に距離を詰める。右手にさっと手袋をつけてオールマイトサンの目の前で小さな爆発を起こす。その時できた隙を利用して懐へ入り込み手首にテープをかけた。
「……ヒーローチーム!WIN!ですわ!!」
「油断しましたね?オールマイトサン。私も虚はつけますよ」
「ははっまさか目の前で爆破されるとは思わなかったよ……これは使えそうな手だね。小さな爆破なら相手も傷つけない」
「ありがとうございます」
尻もちをついているオールマイトサンに手を貸して一緒にビルからでる。さぁこれからはヒーローの卵たちを見学しようじゃないか。初っ端から不穏な空気なチームだけど。
やっぱり不穏というかめちゃくちゃに危なかった。ヴィランチームの爆発クンの個性は爆破、眼鏡クンはエンジン。対してヒーローチームのお茶子は無重力(ゼログラビティ)にもじゃもじゃクンは……わからないな。スーパーパワーとかかな?
モニター室にいる私たちに彼らの声は聞こえてこないけど、圧倒的に強そうな爆発クンがとても辛そうな顔をしていた。あの二人なんかあるんだろうな……幼なじみだとか言っていたし。みんなはもじゃもじゃくんの心配をしていたけど私は爆発くんの方が気になってしまっていた。彼は強いからこそ……なんというか脆い気がする。
結果はヒーローチームの勝利。ヒーローチームの2人はボロボロでヴィランチームの2人はほぼ無傷となんとまぁ凄かった。
その後も残り4組の戦闘訓練があったけど始めの組が1番印象に残ってる。あぁでも最後の氷の個性の子も気になったな。あんな量の氷どうやって出してるんだろう?全ては等価交換のはず。ちょっと遠いけど今度聞いてみよう。
教室に帰るとみんなで反省会をしようと声をかけられた。あと個性は一体なんなんだ、と。とても参加したかったけれど今日はスーパーの特売日なんだ……!私が稼いだお金で暮らしているわけじゃないからこういうのは行かないと……!という訳で今度話を聞くことにした。帰るのは私だけじゃなくて爆発くんもさっさと帰ってたからまぁ空気的には大丈夫だろう。
私はもじゃもじゃクンにお大事に、怪我に慣れないように伝えといて欲しいと響香に頼んでから教室を後にした。