メーデー、愛してる
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学校に戻って数日後、ナイトアイ事務所が学校に訪ねてきた。インターン組が先に帰ってしまったから。未来を変えてくれてありがとうと頭を下げられてしまった。それから私だけ目を怪我したままだから心配されてしまった。時間を取ってくれてありがとうとナイトアイ事務所のみんなが帰る時、ナイトアイサンと私だけ少し残って話した。どうやら私はナイトアイサンの予知に出てこなかったらしい。だから未来を全員が負けてしまう未来を変えてくれたと。もしかしたら私がこの世界の人じゃないからかもとふと思ったけど言うことでもないなと思って皆さん無事で良かったですと微笑んだ。
それからの学校生活は比較的平和だった。まず、インターンは学校とヒーロー事務所との話し合いの結果、様子見になった。とはいえ私は人造人間 関連のことがあるから送り迎え付きで警視庁と寮を往復している。警視庁では見えていない分ホークスがサポートしてくれて有難かった。それから、学校では勝己がそばに居てくれた。ご飯を食べるのが難しく感じているとサンドイッチやおにぎりとかいったものを作ってくれた。それに包帯も変えてくれたり過保護かな?というくらいサポートしてもらった。とても快適な1週間だったから怪我するのも悪くないななんてこぼすと次怪我したらぶっ殺すと怒られてしまった。
そしていつの間にか9月も終わり、10月になった。エリちゃんはようやく落ち着いてきたみたいだけど精神的には不安定なようで面会はできない。エリちゃんの個性は額の角から放出されるようで今は小さくなったらしい。
「コノ定積分ヲ計算セヨ。正解ノワカル者ハ挙手ヲ」
黒板の前に立っているエクトプラズム先生が見せた問題はまだ習っていないような難しい問題だった。いつもならすぐに手を挙げるヤオモモも止まっている。後ろの緑谷クンからはブツブツガリガリと必死に計算している様子が伝わってくる。私は頭の中で答えを出す。多分合ってる……?手を挙げようとすると後ろから勢いよく席を立つ音が聞こえ緑谷クンが答えていた。結果は不正解、結局ヤオモモが正解していた。ついていけないことはないけどどの科目も急にレベルが上がったように感じる。
それに最近、青山クンがよく緑谷クンにチーズをあげているのを見る。今まであまり関わっているところを見た事がなかったから珍しいこともあるなーなんて見ていた。
「ねぇハルの錬金術で私の酸凍らせられるかな!?」
「えーどうだろー……ずっとは無理かもだけど少しなら維持できるかも?」
「ならハルもプロになったらチーム組もー!麗日がねぇ私を浮かせてねぇ!私が酸の雨を作ってねぇハルに固めて貰ってアラレみたいにする!私を瀬呂のテープで操作するんだよ!口田と障子と耳郎が偵察ね。チーム・レイニーデイ」
「エグない?」
「オー」
「おー?」
「俺たちは!?」
「いらない」
そんな他愛もない話ができるのを幸せに感じる。プロになったらか……どうなるんだろう?そんな先のことまで考えたことなかった。目先のことに夢中で。もしプロになれるならみんなとチーム組むのも楽しそうだけど勝己と一緒にヴィランに対峙したいななんて勝手に夢を膨らませた。
「それでは今日も必殺技の向上に努めていきましょー」
必殺技……星の標 の向上かなぁなんて考える。他の技も考えないと。そこで切島クンからサンドバッグにしてくれと声がかかったけど緑谷クンは遠慮しておいた。私は――転移からの攻撃で良ければ寧ろお願いしたいと言うと問題ないから頼む!と頭を下げられた。緑谷クンは何するんだろうなと思って横にいる緑谷クンを見ているとその間に勝己がやってきた。
「ちったぁ進んだンかよ」
「全然だ」
「全っ然かよ!!俺より上行くんじゃねぇのかぁ!?」
喧嘩したおかげか2人の会話が前ほど嫌なものではなくなっていた。なんだか勝手に嬉しくなってしまう。微笑ましげに見ていると勝己に何にやにやしとんだ!行くぞ!と切島クンの元に連れていかれた。
「切島クン攻撃のタイミングはいつでもいいの?」
「おう!いつでも好きな時にどこからでも来てくれ!」
「わかった!」
早速攻撃を始めている勝己と砂藤クンを横目に右足でリズムをとる。まずは近距離での練習。私にとっては次の瞬間切島クンの後ろに来ていた。勝己と砂藤クンの位置を見るに少し時間が犠牲になってそうだ。見てすぐ行動じゃだめだな転移は。振り上げていた足をそのまま勢いをのせて切島クンにぶつける。硬化した切島クンには効かずに防御されてしまった。反応が早い。私が遅かった?転移した場所とこの場所の距離を考える。
「すっっっげぇ!!!フォーサイト今何したんだ!?」
「ん?空間転移の錬金術だよ」
「前やってたやつか!すげぇな!?」
「この間やっとできるようになったんだよー」
「おめぇそれ腕ちぎれたヤツかよ」
「あー前にね。もうちぎれないよ見ての通り」
「ちげれたらやらせねぇわ」
そのままこの錬成陣でここ変えたから大丈夫だよと説明しようとと裾を少しめくるといきおいよく手首を握られ止められた。
「……勝己?」
「何めくっとんだ!痴女!」
「はぁ!?痴女じゃない!」
その後は切島クンの硬化強化じゃなくて私と勝己の戦闘訓練みたいになってしまった。セメントス先生に結局止められたけど。喧嘩っ早いの直さないとだなぁと思う。楽しくてなんで戦ってたか忘れた。スッキリした顔で授業終わりに勝己に腕を引かれて服めくんな!アホ!と言われてやっとあぁそう言えばそうだったと思い出すレベルだった。気をつけるよと伝えると満足したのか次したらぶっ殺すとだけ言われる。そしてそのままみんなと更衣室に向かった。
「見て見てー!見ててー!」
声が聞こえて視線を向けるとミナがすごい動きをしていた。ブレイクダンスというダンスらしくていつものミナの動きはここから来てるんだななんて思う。
「ヒーロー活動にそのまま活きる趣味はいいよな!強い!趣味といえば耳郎のもすげぇよな!」
「ちょっやめてよ」
「ありゃプロの部屋だね!正直かっ……!?」
「マジでやめて」
上鳴クンの目の前に響香のイヤホンジャックが。少し頬は染めてるけど本当に嫌みたい。なんでだろう?
「私、響香の趣味大好きなのに。かっこよくて」
キーンコーンカーンコーン
「文化祭があります」
「「「「「「「ガッポォォォォイ!!」」」」」」」
「ぶんか……さい?」
「文化祭!!」
「ガッポいの来ました!!」
「何するか決めよ!!」
教室が沸いた後切島クンがこのご時世にいいのかと声を上げる。なにやら楽しげなイベントということは分かった。その声に対して文化祭はヒーロー科以外が主役のイベント。そのため例年とは異なってごく一部の関係者を除いて学内だけでの文化祭となるらしい。それから次々に何をするかの案が上がる。メイド喫茶や腕相撲大会、ビックリハウスにお勉強会といろんな案が上がってた。勝己はデスマッチとか言っていてすぐに消されていた。いろんな案は出るけれど結局まとまらず決まらなかったら公開座学となってしまった。
それから寮に帰ってからもみんなで何をしようか相談していた。私も近くのソファに座って話は聞いている。帰ってからすぐに文化祭について調べたからどんなものかは分かったはずだ。みんなヒーロー科は迷惑をかけっぱなしだからみんなが楽しみる場にしたいと言ってる。そんな素直に楽しんでもらえるといいけど……。そこで轟クンが1つの動画を流す。みんな一体感があってとても楽しそうな空間だ。ダンスに関してはミナが教えられると手を上げる。そこで上がるのは音楽の話。注目が集まったのは横にいた響香だ。
「えっ何!?ウチのは本当只の趣味だし……表立って自慢できるモンじゃないつーか……」
「私、響香の歌大好きよ。楽器も上手だし!こういうの私参加したことないからよく分からないけど響香の音楽はぴったりだと思う!」
部屋で何度も聞かせてもらったいろんな曲。それがこの画面の中みたいに流れたら幸せだと思う。私はだけど。でもみんなが薦めるってことはきっとみんなも私と同じこと思ってると思う。
「そっそれなら!ハルがボーカルしてよ!」
「ボーカル?どれ?」
「歌ってる人」
「……えっ!?なんで!?響香のが上手いじゃん!」
「ウチはハルの歌が好き!」
「ハルの歌ってあんまり聞いたことないような……?」
「おいおい誰でもやれるなら俺がやりてぇよぉ!ボーカルモテんだろ!」
「いいから!ほら!ハル歌ってみてよ!」
「……本気?」
「本気!」
いつの間にかみんなの視線が私たちに集まってしまっている。響香に教えてもらった曲しか歌えないしえーと不満を顔に出して響香を見てもワクワクした顔で見つめ返されるだけ。仕方ないななんて思いながら息を吸った。
「♪ Standing on the open shore, in a world of disarray. 'Cause the chaos is a warm embrace ……」
響香に教えてもらった唯一の曲を口ずさむ。周りの反応はなんだか怖いから響香を見ながら歌う。ある程度歌ってから止めると沈黙が流れた。
これは…………失敗したな。
ハルに歌わせたのはCytusⅡという音ゲーのBullet waiting for meというかっっっこいい曲です!もしよかったら聞いてくださいー!
それからの学校生活は比較的平和だった。まず、インターンは学校とヒーロー事務所との話し合いの結果、様子見になった。とはいえ私は
そしていつの間にか9月も終わり、10月になった。エリちゃんはようやく落ち着いてきたみたいだけど精神的には不安定なようで面会はできない。エリちゃんの個性は額の角から放出されるようで今は小さくなったらしい。
「コノ定積分ヲ計算セヨ。正解ノワカル者ハ挙手ヲ」
黒板の前に立っているエクトプラズム先生が見せた問題はまだ習っていないような難しい問題だった。いつもならすぐに手を挙げるヤオモモも止まっている。後ろの緑谷クンからはブツブツガリガリと必死に計算している様子が伝わってくる。私は頭の中で答えを出す。多分合ってる……?手を挙げようとすると後ろから勢いよく席を立つ音が聞こえ緑谷クンが答えていた。結果は不正解、結局ヤオモモが正解していた。ついていけないことはないけどどの科目も急にレベルが上がったように感じる。
それに最近、青山クンがよく緑谷クンにチーズをあげているのを見る。今まであまり関わっているところを見た事がなかったから珍しいこともあるなーなんて見ていた。
「ねぇハルの錬金術で私の酸凍らせられるかな!?」
「えーどうだろー……ずっとは無理かもだけど少しなら維持できるかも?」
「ならハルもプロになったらチーム組もー!麗日がねぇ私を浮かせてねぇ!私が酸の雨を作ってねぇハルに固めて貰ってアラレみたいにする!私を瀬呂のテープで操作するんだよ!口田と障子と耳郎が偵察ね。チーム・レイニーデイ」
「エグない?」
「オー」
「おー?」
「俺たちは!?」
「いらない」
そんな他愛もない話ができるのを幸せに感じる。プロになったらか……どうなるんだろう?そんな先のことまで考えたことなかった。目先のことに夢中で。もしプロになれるならみんなとチーム組むのも楽しそうだけど勝己と一緒にヴィランに対峙したいななんて勝手に夢を膨らませた。
「それでは今日も必殺技の向上に努めていきましょー」
必殺技……
「ちったぁ進んだンかよ」
「全然だ」
「全っ然かよ!!俺より上行くんじゃねぇのかぁ!?」
喧嘩したおかげか2人の会話が前ほど嫌なものではなくなっていた。なんだか勝手に嬉しくなってしまう。微笑ましげに見ていると勝己に何にやにやしとんだ!行くぞ!と切島クンの元に連れていかれた。
「切島クン攻撃のタイミングはいつでもいいの?」
「おう!いつでも好きな時にどこからでも来てくれ!」
「わかった!」
早速攻撃を始めている勝己と砂藤クンを横目に右足でリズムをとる。まずは近距離での練習。私にとっては次の瞬間切島クンの後ろに来ていた。勝己と砂藤クンの位置を見るに少し時間が犠牲になってそうだ。見てすぐ行動じゃだめだな転移は。振り上げていた足をそのまま勢いをのせて切島クンにぶつける。硬化した切島クンには効かずに防御されてしまった。反応が早い。私が遅かった?転移した場所とこの場所の距離を考える。
「すっっっげぇ!!!フォーサイト今何したんだ!?」
「ん?空間転移の錬金術だよ」
「前やってたやつか!すげぇな!?」
「この間やっとできるようになったんだよー」
「おめぇそれ腕ちぎれたヤツかよ」
「あー前にね。もうちぎれないよ見ての通り」
「ちげれたらやらせねぇわ」
そのままこの錬成陣でここ変えたから大丈夫だよと説明しようとと裾を少しめくるといきおいよく手首を握られ止められた。
「……勝己?」
「何めくっとんだ!痴女!」
「はぁ!?痴女じゃない!」
その後は切島クンの硬化強化じゃなくて私と勝己の戦闘訓練みたいになってしまった。セメントス先生に結局止められたけど。喧嘩っ早いの直さないとだなぁと思う。楽しくてなんで戦ってたか忘れた。スッキリした顔で授業終わりに勝己に腕を引かれて服めくんな!アホ!と言われてやっとあぁそう言えばそうだったと思い出すレベルだった。気をつけるよと伝えると満足したのか次したらぶっ殺すとだけ言われる。そしてそのままみんなと更衣室に向かった。
「見て見てー!見ててー!」
声が聞こえて視線を向けるとミナがすごい動きをしていた。ブレイクダンスというダンスらしくていつものミナの動きはここから来てるんだななんて思う。
「ヒーロー活動にそのまま活きる趣味はいいよな!強い!趣味といえば耳郎のもすげぇよな!」
「ちょっやめてよ」
「ありゃプロの部屋だね!正直かっ……!?」
「マジでやめて」
上鳴クンの目の前に響香のイヤホンジャックが。少し頬は染めてるけど本当に嫌みたい。なんでだろう?
「私、響香の趣味大好きなのに。かっこよくて」
キーンコーンカーンコーン
「文化祭があります」
「「「「「「「ガッポォォォォイ!!」」」」」」」
「ぶんか……さい?」
「文化祭!!」
「ガッポいの来ました!!」
「何するか決めよ!!」
教室が沸いた後切島クンがこのご時世にいいのかと声を上げる。なにやら楽しげなイベントということは分かった。その声に対して文化祭はヒーロー科以外が主役のイベント。そのため例年とは異なってごく一部の関係者を除いて学内だけでの文化祭となるらしい。それから次々に何をするかの案が上がる。メイド喫茶や腕相撲大会、ビックリハウスにお勉強会といろんな案が上がってた。勝己はデスマッチとか言っていてすぐに消されていた。いろんな案は出るけれど結局まとまらず決まらなかったら公開座学となってしまった。
それから寮に帰ってからもみんなで何をしようか相談していた。私も近くのソファに座って話は聞いている。帰ってからすぐに文化祭について調べたからどんなものかは分かったはずだ。みんなヒーロー科は迷惑をかけっぱなしだからみんなが楽しみる場にしたいと言ってる。そんな素直に楽しんでもらえるといいけど……。そこで轟クンが1つの動画を流す。みんな一体感があってとても楽しそうな空間だ。ダンスに関してはミナが教えられると手を上げる。そこで上がるのは音楽の話。注目が集まったのは横にいた響香だ。
「えっ何!?ウチのは本当只の趣味だし……表立って自慢できるモンじゃないつーか……」
「私、響香の歌大好きよ。楽器も上手だし!こういうの私参加したことないからよく分からないけど響香の音楽はぴったりだと思う!」
部屋で何度も聞かせてもらったいろんな曲。それがこの画面の中みたいに流れたら幸せだと思う。私はだけど。でもみんなが薦めるってことはきっとみんなも私と同じこと思ってると思う。
「そっそれなら!ハルがボーカルしてよ!」
「ボーカル?どれ?」
「歌ってる人」
「……えっ!?なんで!?響香のが上手いじゃん!」
「ウチはハルの歌が好き!」
「ハルの歌ってあんまり聞いたことないような……?」
「おいおい誰でもやれるなら俺がやりてぇよぉ!ボーカルモテんだろ!」
「いいから!ほら!ハル歌ってみてよ!」
「……本気?」
「本気!」
いつの間にかみんなの視線が私たちに集まってしまっている。響香に教えてもらった曲しか歌えないしえーと不満を顔に出して響香を見てもワクワクした顔で見つめ返されるだけ。仕方ないななんて思いながら息を吸った。
「♪ Standing on the open shore, in a world of disarray. 'Cause the chaos is a warm embrace ……」
響香に教えてもらった唯一の曲を口ずさむ。周りの反応はなんだか怖いから響香を見ながら歌う。ある程度歌ってから止めると沈黙が流れた。
これは…………失敗したな。
ハルに歌わせたのはCytusⅡという音ゲーのBullet waiting for meというかっっっこいい曲です!もしよかったら聞いてくださいー!
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