メーデー、愛してる
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1次試験をクリアして控え室に行くと先に終わってた勝己にキレられた。勝手に行くなとか来るのがおせぇとかたくさん言ってたからごめんねってしておいた。正直仕方ないって思ってるけど。そのままみんなと話してる中、轟クンを見る鋭い視線に気づいた。どこからだろうと探してみると朝挨拶した元気な彼から。どうして?とは思ったけどいちいち言うことじゃないなと思ってそのままにしといた。2次試験は被災現場でバイスタンダーとして救助演習をするらしい。仮免を取得したとして災害に居合わせた場合どう動くかをみる試験。それもフィールドには要救護者のプロとかいう不思議な人達がいるから助けないとだそうだ。フィールドを見た時に、神野を思い出した。助けることの出来なかった大勢がいることを私は後から知った。そんな状態には二度となりたくない。そう思いながら頑張ろうって気合を入れる。それから士傑高校の人たちが勝己を訪ねてきていた。なにやら士傑の生徒が喧嘩を売っていたみたいで勝己が勝ったからいいらしい。そして轟クンが朝の彼だった。あんたらが嫌いだとそう言ってすぐに去ってしまった。その時、警報が鳴り響いた。
「始まりね」
「1人でも多くの命を救い出すこと!!START!!」
「勝己!私1番被害が酷いところ向かうから!なんかあったら呼んでね!」
「怪我したら殺す!」
「はーい!!あっその前に!」
1番近くの都市部ゾーンにみんなで差し掛かった所で地面を簡単に練成する。脆そうな所は倒れたビルで補強してこれ以上崩れないようにする。
「ここら辺は崩れないようにしたよ!救護者を集める場所にでもしてね!じゃ!」
これは……殲滅戦以降の戦後処理に似てる。イシュヴァールだけで済まなかった被害地域にロイと一緒に回ってたあの頃。私たちは別にヒーローじゃなかった。あくまで被害総額の算出のため。だけど出来ることはしたはずだ。まだ慣れてなかった手パン練成で建物を直したり、怪我した人の応急処置のやり方を学んだのはその頃。ここは医療のレベルが違うから勉強し直さないとだけど、最低限わかってるはず!1番酷そうなエリアについてまずは地盤の確認。そして安全な場所の確保。遠くから別の生徒たちが走ってきているのが見えた。よかった他にもいる。
「どなたかいませんか!?」
「うわぁぁぁぁぁぁん!!たすけてぇ!!」
声が聞こえた方に急いで向かう。頭から血を流した女の子が泣いていた。すぐに駆け寄って話を聞く。奥の瓦礫に両親が埋まってしまったみたい。出血は多いけど頭からだし意識もしっかりしている。手持ちのキットで頭の傷を抑えて確保したスペースに女の子を連れていく。後から来た人達に安全な場所の確保はしたこと、その範囲、全体的に要救護者を集めてる場所など簡単に伝えた。お互い簡単に個性の説明をしてから役割分担を。私はすぐに女の子の両親の元へ急いだ。瓦礫の隙間から力の抜けた腕が見える。私のやることは救護者の元までの道の確保。あとは他に適任の個性がいる。
「大丈夫ですか!?」
瓦礫を退かして道を創ったら救護者の意識の確認。それからすぐに別のところに向かおうとした時、爆発音が聞こえた。
「ヴィランかよ!?」
「それも救護施設の近く……!」
「戦闘得意な子ここいる!?応援行ける人!」
「すみません!道の確保お願いしてもいいですか!?私いけます!」
「君はあの……!希望の光の子!お願い!ヴィランを止めて!」
「了解です!」
音が聞こえた方に氷の道を練成して滑るように向かう。視線の先には壊れた壁に多くのヴィランが。ボスみたいなのには轟クンが応戦してる。なら私は!
「こんにちは雑魚の皆さん。こっから先は行かせませんよ?」
黒いスーツを着た同じような格好の人たちと救護施設の間に立つ。煽ってヴィランの目標は私に。右腕の機械鎧 を刃に錬成して構える。後ろの人たちが避難し終えるまで絶対に行かせない!
ヴィランは腕から何かを撃ってきている。地面に着いたそれに触れるとセメントだった。なら問題ない。分解しちゃえばいい。いろんなところから来る攻撃をいなしながら拘束する方法を考える。そこで火柱が奥で上がったのが見えた。轟クンとあの坊主の子が言い合いをしてる。え?ふざけてる??この状況で?炎が飛ばされてこっちに流れてくる。左手を振って水蒸気で多いながら近くの酸素を減らした。ここも酸素が減ったから酸欠になる。緑谷クンの叫び声が聞こえた。その手には男の人が。あの炎に巻き込まれかけたんだろう。何してんだよってほんとだよ私も言いたい。そして2人が突破されて私たちの方にボスが向かってきた。ほんっとにふざけてるね!?目の前にいたヴィランからセメントを撃ってた道具を奪う。そしてそのままボスに向かって撃った。腕に1発、他ははずれた。私には使えなくてセメント銃はもう外して捨てる。
「どいてろ」
ボスの音波でやられてた朝話した真堂サンが一気に地面を割った。足止めは完了。そのうちに緑谷クンは残りの救護者を助けに走った。私はそのままここで他のヴィランに応戦する。奥ではボスが火柱に包まれていた。さっきこっちから減らした酸素を送り込んでより火力を上げる。それを見たヴィランたちが慌て出す。どうやら乾燥に弱いそうだ。その間に地面を錬成して足を固める。そこに緑谷クンもやって来て一緒に戦い始めた。どんどんA組の子たちかやって来る。緑谷クンがボスに向かって蹴りを入れる。その時、警笛のような音が鳴り響いた。
「これにて仮免試験全工程終了となります!!!」
合否はこの場出てるらしい。着替えたりして待っていればいいそうだ。A組に幸い怪我人はおらずみんなとそわそわしながら待つ。できることは全部やったはず。その時目の前が霞んだ気がした。
「おい」
「勝己?どうしたの」
「お前顔色悪ぃぞ。なにしやがった」
聞かれて考えてみても特に思い当たる節がない。うーんと首を捻って考える。攻撃はいつも通りしてたしいつも違うことは……。
「あっ炎」
「あ?」
「救護施設の方に炎が流れてきて酸素そこら辺から減らしてその後あのヴィランを閉じこめるためにそこに集中させたから酸欠のままなのかも?」
「悪い俺のせいか」
轟クンにキレる勝己を抑えながら大丈夫だよと轟クンに声をかける。ただヴィランいるのに喧嘩はやめてねって言っておいた。分かってるだろうけどこっちだって怪我しかけてる。今回は2人のせいで怪我した人はいなかったからいいけどいたら問題しかない。
「えー皆さん長いことお疲れ様でした。これより発表を行います」
試験官の放送が聞こえてモニターの前に集まる。合格者の発表の前に採点方式についての説明があった。試験官の人たちと救護者の人たちからの二重の減点方式らしい。そしてモニターに名前が表示された。自分の名前を急いで探す。五十音順だから……?どこだどこだ……フォーサイト……!あった!
「ねぇ!!」
勝己の叫び声が聞こえたと思ったら轟クンの方に喧嘩してた人が頭下げに来てた。まぁ2人とも落ちたんだろう。勝己は……口が悪いからなぁ。上鳴クンに暴言改めよ?って言われてて余計目の角度がおかしくなってた。
「おいハル」
「うん。待たないよ。さっさと追いついてきて」
「はっ!上等!」
そう答えた勝己の顔はどこか焦っているようだった。無意識だろうけど彼の視線の先には合格を噛み締めている緑谷クン。このまま終わるとは思えないななんて考えているとプリントが配られた。採点内容が書かれているらしい。受け取った私の点数は……94点ヤオモモと同じだ。それからも説明は続いて最後には不合格者の説明に入った。特別講習を受けた後にテストで結果を出したら仮免を貰えるらしい。その話を聞いて勝己の顔を勢いよく見てしまった。相変わらずの凶悪顔でやる気に満ちた表情をしていた。目が合った時に頑張れと口パクで伝えると当たり前だと言うように笑ってた。
試験会場の外はもうオレンジ色に染まっていた。さぁようやくヒーローになる1歩を踏み出せた。お父様お母様、レイ私頑張ってるよ。空を見上げて家族が見守ってくれてることを願った。
「始まりね」
「1人でも多くの命を救い出すこと!!START!!」
「勝己!私1番被害が酷いところ向かうから!なんかあったら呼んでね!」
「怪我したら殺す!」
「はーい!!あっその前に!」
1番近くの都市部ゾーンにみんなで差し掛かった所で地面を簡単に練成する。脆そうな所は倒れたビルで補強してこれ以上崩れないようにする。
「ここら辺は崩れないようにしたよ!救護者を集める場所にでもしてね!じゃ!」
これは……殲滅戦以降の戦後処理に似てる。イシュヴァールだけで済まなかった被害地域にロイと一緒に回ってたあの頃。私たちは別にヒーローじゃなかった。あくまで被害総額の算出のため。だけど出来ることはしたはずだ。まだ慣れてなかった手パン練成で建物を直したり、怪我した人の応急処置のやり方を学んだのはその頃。ここは医療のレベルが違うから勉強し直さないとだけど、最低限わかってるはず!1番酷そうなエリアについてまずは地盤の確認。そして安全な場所の確保。遠くから別の生徒たちが走ってきているのが見えた。よかった他にもいる。
「どなたかいませんか!?」
「うわぁぁぁぁぁぁん!!たすけてぇ!!」
声が聞こえた方に急いで向かう。頭から血を流した女の子が泣いていた。すぐに駆け寄って話を聞く。奥の瓦礫に両親が埋まってしまったみたい。出血は多いけど頭からだし意識もしっかりしている。手持ちのキットで頭の傷を抑えて確保したスペースに女の子を連れていく。後から来た人達に安全な場所の確保はしたこと、その範囲、全体的に要救護者を集めてる場所など簡単に伝えた。お互い簡単に個性の説明をしてから役割分担を。私はすぐに女の子の両親の元へ急いだ。瓦礫の隙間から力の抜けた腕が見える。私のやることは救護者の元までの道の確保。あとは他に適任の個性がいる。
「大丈夫ですか!?」
瓦礫を退かして道を創ったら救護者の意識の確認。それからすぐに別のところに向かおうとした時、爆発音が聞こえた。
「ヴィランかよ!?」
「それも救護施設の近く……!」
「戦闘得意な子ここいる!?応援行ける人!」
「すみません!道の確保お願いしてもいいですか!?私いけます!」
「君はあの……!希望の光の子!お願い!ヴィランを止めて!」
「了解です!」
音が聞こえた方に氷の道を練成して滑るように向かう。視線の先には壊れた壁に多くのヴィランが。ボスみたいなのには轟クンが応戦してる。なら私は!
「こんにちは雑魚の皆さん。こっから先は行かせませんよ?」
黒いスーツを着た同じような格好の人たちと救護施設の間に立つ。煽ってヴィランの目標は私に。右腕の
ヴィランは腕から何かを撃ってきている。地面に着いたそれに触れるとセメントだった。なら問題ない。分解しちゃえばいい。いろんなところから来る攻撃をいなしながら拘束する方法を考える。そこで火柱が奥で上がったのが見えた。轟クンとあの坊主の子が言い合いをしてる。え?ふざけてる??この状況で?炎が飛ばされてこっちに流れてくる。左手を振って水蒸気で多いながら近くの酸素を減らした。ここも酸素が減ったから酸欠になる。緑谷クンの叫び声が聞こえた。その手には男の人が。あの炎に巻き込まれかけたんだろう。何してんだよってほんとだよ私も言いたい。そして2人が突破されて私たちの方にボスが向かってきた。ほんっとにふざけてるね!?目の前にいたヴィランからセメントを撃ってた道具を奪う。そしてそのままボスに向かって撃った。腕に1発、他ははずれた。私には使えなくてセメント銃はもう外して捨てる。
「どいてろ」
ボスの音波でやられてた朝話した真堂サンが一気に地面を割った。足止めは完了。そのうちに緑谷クンは残りの救護者を助けに走った。私はそのままここで他のヴィランに応戦する。奥ではボスが火柱に包まれていた。さっきこっちから減らした酸素を送り込んでより火力を上げる。それを見たヴィランたちが慌て出す。どうやら乾燥に弱いそうだ。その間に地面を錬成して足を固める。そこに緑谷クンもやって来て一緒に戦い始めた。どんどんA組の子たちかやって来る。緑谷クンがボスに向かって蹴りを入れる。その時、警笛のような音が鳴り響いた。
「これにて仮免試験全工程終了となります!!!」
合否はこの場出てるらしい。着替えたりして待っていればいいそうだ。A組に幸い怪我人はおらずみんなとそわそわしながら待つ。できることは全部やったはず。その時目の前が霞んだ気がした。
「おい」
「勝己?どうしたの」
「お前顔色悪ぃぞ。なにしやがった」
聞かれて考えてみても特に思い当たる節がない。うーんと首を捻って考える。攻撃はいつも通りしてたしいつも違うことは……。
「あっ炎」
「あ?」
「救護施設の方に炎が流れてきて酸素そこら辺から減らしてその後あのヴィランを閉じこめるためにそこに集中させたから酸欠のままなのかも?」
「悪い俺のせいか」
轟クンにキレる勝己を抑えながら大丈夫だよと轟クンに声をかける。ただヴィランいるのに喧嘩はやめてねって言っておいた。分かってるだろうけどこっちだって怪我しかけてる。今回は2人のせいで怪我した人はいなかったからいいけどいたら問題しかない。
「えー皆さん長いことお疲れ様でした。これより発表を行います」
試験官の放送が聞こえてモニターの前に集まる。合格者の発表の前に採点方式についての説明があった。試験官の人たちと救護者の人たちからの二重の減点方式らしい。そしてモニターに名前が表示された。自分の名前を急いで探す。五十音順だから……?どこだどこだ……フォーサイト……!あった!
「ねぇ!!」
勝己の叫び声が聞こえたと思ったら轟クンの方に喧嘩してた人が頭下げに来てた。まぁ2人とも落ちたんだろう。勝己は……口が悪いからなぁ。上鳴クンに暴言改めよ?って言われてて余計目の角度がおかしくなってた。
「おいハル」
「うん。待たないよ。さっさと追いついてきて」
「はっ!上等!」
そう答えた勝己の顔はどこか焦っているようだった。無意識だろうけど彼の視線の先には合格を噛み締めている緑谷クン。このまま終わるとは思えないななんて考えているとプリントが配られた。採点内容が書かれているらしい。受け取った私の点数は……94点ヤオモモと同じだ。それからも説明は続いて最後には不合格者の説明に入った。特別講習を受けた後にテストで結果を出したら仮免を貰えるらしい。その話を聞いて勝己の顔を勢いよく見てしまった。相変わらずの凶悪顔でやる気に満ちた表情をしていた。目が合った時に頑張れと口パクで伝えると当たり前だと言うように笑ってた。
試験会場の外はもうオレンジ色に染まっていた。さぁようやくヒーローになる1歩を踏み出せた。お父様お母様、レイ私頑張ってるよ。空を見上げて家族が見守ってくれてることを願った。