メーデー、愛してる
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そんなこんなでアメストリスに戻れることもなく2年くらいが経った。話が進みすぎだって?ほら、テンポって大事じゃん?それで今は15歳。ハイスクールに通える年齢だ。ちゃんと歳もとって生きている。
さて、簡単にこれまでの生活を簡単に教えようじゃないか。2年間なにがあったか、そして明日は何の日か。
あの病室で1日過ごした私は次の日にはしょーたサンとひざしクンというしょーたサンの友達に連れられてある家に来ていた。こう高そうなマンションだ。しょーたサンと同じマンションの下の階に住まわせてくれるらしい。なんでも年頃の女子が会って間もない男と住むのは如何なものかと話した結果、丁度空いていた下の階にというわけだ。
ここで暮らすんだな……なんて考える暇もなくしょーたサン達に連れられてリビングで世界の違いや常識の擦り合わせ、私の今までを話した。
アメストリスは錬金術が発達していたこと、わたしはそこで国家錬金術師として軍に所属していたこと、個性なんてものはなかったこと……。軍に所属していた事を言うと2人にこの世界では13歳の子どもは普通軍に所属なんてしないこと、ミドルスクールに通うはずと言われた。そりゃ私だって通えたら通ってた。学校なんて知識を増やせるとても楽しそうな場所行かないわけがない。だからちゃんと生きるために軍に入ったと私の世界のためにも伝えておいた。普通は通うはずだと。……まぁ家族がいないとかそんな詳しいことは何も伝えてないけど。
それと、2人は錬金術というものは知らないらしい、というかインチキ科学のようなものだと思っていたようだ。失礼な等価交換の法則に基づいた立派な科学なのに。この世界では実現出来なかったんだろう。錬金術は個性ではないこと、一種の学問のようなものだと懇切丁寧に教えた。
そして、個性のことを沢山聞いた。スーパーパワーや自然のものを操れたりとかそんな個性が私にもあったなら人造人間 との戦いにもっと貢献出来たかも……なんてもう何百回も考えた。が、そう上手くも行かないのが現実。この世界はこの個性のせいでヴィランが増加したみたいだ。そんなヴィランを捕まえて人々の平和を守るのがヒーロー、という訳らしい。プロヒーローってのはちゃんとヒーロー免許持ってますよーということ。だからあの時伝えてくれたんだな。私は持ってなかったけど個性使ってないしいいだろう。
そしてなによりびっくりしたのはしょーたサンからヒーローにならないかと誘われたことだ。しょーたサンのおかげでいろんなプロヒーローに会わせてもらって凄いななんてエドみたいな人もいるななんて少し憧れた矢先にだった。あの場にいた警察やヒーロー、しょーたサンの友達のひざしクンにも向いてるなんて言ってくれたらしい。そこで個性にはまだ分かってないものもあること、あくまで可能性にしか過ぎないけれど、アメストリスに帰してくれるような個性があるかも、会えるかもしれないとそんなこと言われたら目指すしかないじゃないか。2年経っても変わらない。エドやアル、大佐たちの無事を知りたい。死にかけてたとか知らない。絶対に帰る。何があろうと。
そこで、しょーたサンがハイスクールには通えるように警察と学校とか?に相談してくれて晴れて明日は日本1番のヒーロー科のある雄英高校を受験する。偏差値79超えの超難関らしいがこの2年で物凄く勉強した。しょーたサンやひざしクンにエレメンタリー……小学校で勉強するであろうことから全部もうこれでもかというくらい。
英語は話せてるし問題ない、錬金術は科学だから物理や数学のような教科もできた。世界史や日本史は物語みたいなものと思えば面白かった。何が問題って国語だよ。漢字って何?ひらがなカタカナまでなんでいる??3つも使ってるとか日本人凄すぎる。この世界でも世界一難しい言語なんて言われてるらしいし大変な所に来てしまったと何度も思った。
それでもなんとかというか高校内容まで予習できるレベルにまでなった。超難関らしいけど国家錬金術師の試験にも通っているんだきっと大丈夫……国語以外。最低限話せるようにはなったし褒めて欲しいものだ。
「はぁーー試験なんて久しぶりだよ……ほんと国家資格以降初めてだわ……」
さぁあとは寝るだけだ。スマホを片手に寝室へ向かう。アメストリスにはなかったことスマホとかネットとか2年ですっかり使いこなせるようになってしまった。とっても便利でダメになってしまいそう。今はまだ仲良くなったヒーローや警察の人しか登録されてないけど高校に通えるなら友達と使ってみたい。こんな呑気なことを考えてしまうなんて私もこの世界に慣れてしまったのかな。
いつもより早いけど布団に入って目覚ましをかける。
きっと大丈夫。たくさん勉強したもの。
「おやすみ、世界」
Side 相澤
ハロルドを初めて家に送ったあの日、彼女のことを知った。
ハロルドから聞いた話はまるでコミックだった。幼い頃ら1人で生きていかくために戦場にも立ったことがあると聞いた。詳しくは聞けてないが右腕の機械鎧 とかいうものも、左眼が義眼なのもそのころかららしい。いつか……話してもらえるような立場になりたいと柄にもなく思う。そして聞けば聞くほどこの世界とは違っているように感じた。その中でも特に錬金術に関してだ。
未だに理解しきれてないが、錬金術というものをハロルドが来てから初めて使えるものと知った。卑金属を、簡単に言うと他の金属から金を作り出す金儲けのものかと思っていた。山田も同じだったらしく聞いたら怒られて物凄く語られた。初めて感情見せたな……とか今は思えるがその時はそんな余裕もないくらい難しい話をされた。
「なぁ相澤、錬金術……分かったか?」
「いや……なんとなくしか分からないな……」
ハロルドを送ったあとに山田も俺の家に来た。まぁ話がわからなかったからだろうが。
錬金術とは、物質を理解し分解し再構築するものだ。簡単に言うとだが。そこには等価交換の法則がありこれを破ることはできない。つまり、1の物からは1の物、そこに木箱があるなら形を変えて椅子にすることは可能だがあくまで同じ分量の木材しか使えない。あとは化学反応を起こして火を付けたり水を氷に変えたり冷やして空気を固めるなんてことも出来るらしい。そしてそれを行うには錬成対象を理解して、錬成陣を用いて錬成するらしい。
ハロルドは錬成陣が必要な時もあるし得意なものに関しては錬成陣なくとも錬成できるらしい。それで国家錬金術師になったと、人間兵器として生きてきたと自嘲したように言った。そんな過酷は世界で生きてきたのなら、この世界では少しは平穏に生きて欲しい。いつ帰ってしまうか知れないが、山田も俺もそんなことを2人で勝手に思ってしまうくらいには気にかけていた。
「学校通わせてぇな。普通の暮らしをしてほしい。ここに居る間だけでも」
「ああ……そうだな話してみるか」
そうして俺たちは雄英の校長や塚内さんたち警察関係の人に声をかけ始めたんだ。もちろんハロルドには落ち着いてから伝えるつもりだ。ヒーロー科でも普通科でもなんならサポート科や経営科でもなんでもいい。ヒーロー科が向いてるとは思うが。「学校」に通ってほしいなんて、思ってしまったんだ。
ちなみにハロルドには俺はしょーたサン山田はひざしクンと呼ばれているが、なんか苗字で呼ぶのは上官とかそういう相手だけらしく違和感が拭えないから名前で呼ばせてくれと言われた。さんやくんはそういうものがあると教えるとつけ出した。名前なんて呼ばれ慣れてないけどまぁ悪くないということでそのままにしてる。発音がなんだか違う気もするけどまぁ日本人じゃないし仕方ないということでそのまましてる。
元の世界に戻るまででも、もし仮に戻れないとしてもここで生きていけるようにしてやりてぇな。
さて、簡単にこれまでの生活を簡単に教えようじゃないか。2年間なにがあったか、そして明日は何の日か。
あの病室で1日過ごした私は次の日にはしょーたサンとひざしクンというしょーたサンの友達に連れられてある家に来ていた。こう高そうなマンションだ。しょーたサンと同じマンションの下の階に住まわせてくれるらしい。なんでも年頃の女子が会って間もない男と住むのは如何なものかと話した結果、丁度空いていた下の階にというわけだ。
ここで暮らすんだな……なんて考える暇もなくしょーたサン達に連れられてリビングで世界の違いや常識の擦り合わせ、私の今までを話した。
アメストリスは錬金術が発達していたこと、わたしはそこで国家錬金術師として軍に所属していたこと、個性なんてものはなかったこと……。軍に所属していた事を言うと2人にこの世界では13歳の子どもは普通軍に所属なんてしないこと、ミドルスクールに通うはずと言われた。そりゃ私だって通えたら通ってた。学校なんて知識を増やせるとても楽しそうな場所行かないわけがない。だからちゃんと生きるために軍に入ったと私の世界のためにも伝えておいた。普通は通うはずだと。……まぁ家族がいないとかそんな詳しいことは何も伝えてないけど。
それと、2人は錬金術というものは知らないらしい、というかインチキ科学のようなものだと思っていたようだ。失礼な等価交換の法則に基づいた立派な科学なのに。この世界では実現出来なかったんだろう。錬金術は個性ではないこと、一種の学問のようなものだと懇切丁寧に教えた。
そして、個性のことを沢山聞いた。スーパーパワーや自然のものを操れたりとかそんな個性が私にもあったなら
そしてなによりびっくりしたのはしょーたサンからヒーローにならないかと誘われたことだ。しょーたサンのおかげでいろんなプロヒーローに会わせてもらって凄いななんてエドみたいな人もいるななんて少し憧れた矢先にだった。あの場にいた警察やヒーロー、しょーたサンの友達のひざしクンにも向いてるなんて言ってくれたらしい。そこで個性にはまだ分かってないものもあること、あくまで可能性にしか過ぎないけれど、アメストリスに帰してくれるような個性があるかも、会えるかもしれないとそんなこと言われたら目指すしかないじゃないか。2年経っても変わらない。エドやアル、大佐たちの無事を知りたい。死にかけてたとか知らない。絶対に帰る。何があろうと。
そこで、しょーたサンがハイスクールには通えるように警察と学校とか?に相談してくれて晴れて明日は日本1番のヒーロー科のある雄英高校を受験する。偏差値79超えの超難関らしいがこの2年で物凄く勉強した。しょーたサンやひざしクンにエレメンタリー……小学校で勉強するであろうことから全部もうこれでもかというくらい。
英語は話せてるし問題ない、錬金術は科学だから物理や数学のような教科もできた。世界史や日本史は物語みたいなものと思えば面白かった。何が問題って国語だよ。漢字って何?ひらがなカタカナまでなんでいる??3つも使ってるとか日本人凄すぎる。この世界でも世界一難しい言語なんて言われてるらしいし大変な所に来てしまったと何度も思った。
それでもなんとかというか高校内容まで予習できるレベルにまでなった。超難関らしいけど国家錬金術師の試験にも通っているんだきっと大丈夫……国語以外。最低限話せるようにはなったし褒めて欲しいものだ。
「はぁーー試験なんて久しぶりだよ……ほんと国家資格以降初めてだわ……」
さぁあとは寝るだけだ。スマホを片手に寝室へ向かう。アメストリスにはなかったことスマホとかネットとか2年ですっかり使いこなせるようになってしまった。とっても便利でダメになってしまいそう。今はまだ仲良くなったヒーローや警察の人しか登録されてないけど高校に通えるなら友達と使ってみたい。こんな呑気なことを考えてしまうなんて私もこの世界に慣れてしまったのかな。
いつもより早いけど布団に入って目覚ましをかける。
きっと大丈夫。たくさん勉強したもの。
「おやすみ、世界」
Side 相澤
ハロルドを初めて家に送ったあの日、彼女のことを知った。
ハロルドから聞いた話はまるでコミックだった。幼い頃ら1人で生きていかくために戦場にも立ったことがあると聞いた。詳しくは聞けてないが右腕の
未だに理解しきれてないが、錬金術というものをハロルドが来てから初めて使えるものと知った。卑金属を、簡単に言うと他の金属から金を作り出す金儲けのものかと思っていた。山田も同じだったらしく聞いたら怒られて物凄く語られた。初めて感情見せたな……とか今は思えるがその時はそんな余裕もないくらい難しい話をされた。
「なぁ相澤、錬金術……分かったか?」
「いや……なんとなくしか分からないな……」
ハロルドを送ったあとに山田も俺の家に来た。まぁ話がわからなかったからだろうが。
錬金術とは、物質を理解し分解し再構築するものだ。簡単に言うとだが。そこには等価交換の法則がありこれを破ることはできない。つまり、1の物からは1の物、そこに木箱があるなら形を変えて椅子にすることは可能だがあくまで同じ分量の木材しか使えない。あとは化学反応を起こして火を付けたり水を氷に変えたり冷やして空気を固めるなんてことも出来るらしい。そしてそれを行うには錬成対象を理解して、錬成陣を用いて錬成するらしい。
ハロルドは錬成陣が必要な時もあるし得意なものに関しては錬成陣なくとも錬成できるらしい。それで国家錬金術師になったと、人間兵器として生きてきたと自嘲したように言った。そんな過酷は世界で生きてきたのなら、この世界では少しは平穏に生きて欲しい。いつ帰ってしまうか知れないが、山田も俺もそんなことを2人で勝手に思ってしまうくらいには気にかけていた。
「学校通わせてぇな。普通の暮らしをしてほしい。ここに居る間だけでも」
「ああ……そうだな話してみるか」
そうして俺たちは雄英の校長や塚内さんたち警察関係の人に声をかけ始めたんだ。もちろんハロルドには落ち着いてから伝えるつもりだ。ヒーロー科でも普通科でもなんならサポート科や経営科でもなんでもいい。ヒーロー科が向いてるとは思うが。「学校」に通ってほしいなんて、思ってしまったんだ。
ちなみにハロルドには俺はしょーたサン山田はひざしクンと呼ばれているが、なんか苗字で呼ぶのは上官とかそういう相手だけらしく違和感が拭えないから名前で呼ばせてくれと言われた。さんやくんはそういうものがあると教えるとつけ出した。名前なんて呼ばれ慣れてないけどまぁ悪くないということでそのままにしてる。発音がなんだか違う気もするけどまぁ日本人じゃないし仕方ないということでそのまましてる。
元の世界に戻るまででも、もし仮に戻れないとしてもここで生きていけるようにしてやりてぇな。