メーデー、愛してる
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目を開けると屋敷の前にいた。あぁ夢だなってすぐに分かる。そのまま屋敷に入る気にもならず、なんとなく近くにある家族のお墓がたてた丘に向かった。
「ボク、未だにハルが死んだなんて思えないんだよ兄さん。横で今まで通り笑ってる気が良くするんだ」
黄色に近い、私とは違う金色の短髪の青年が家族のお墓の前でそんな事を口にしていた。そのすぐ横には同じ髪色の、長い髪を後ろで1つにまとめている青年がポケットに手を入れたまま立っている。
「エドと……アル?」
「オレもだよ。オレたちばっかり助かってハルを助けられなかった……なのにまだいる気がするんだ。そこに死体を埋めたのに。いつだってさ、大丈夫だよ、エドとアルならできるって言ってくれて……今でも言ってくれてる気がするんだ」
私の声に反応することなくエドは言葉を紡いだ。どうやら私は干渉できないみたい。目の前にいるのに声をかけられなくてもどかしい。
「ハルってさ……オレのことヒーローみたいだってよく言ってくれてただろ?オレからしたらハルの方がヒーローだったわ」
「ボクもそう思うよ……。ハルはボクたち兄弟のヒーローだよ」
エドとアルの前に目を向けると3つだったお墓は4つになっていた。それぞれ綺麗にされていて、たくさんのお花が飾られている。こっちてはどのくらい経ったのか分からないけれど綺麗にしてもらってて嬉しかった。
「エド、アル。私ヒーローになるよ。本物のヒーローに。エドみたいにヒーローになりたいって思ってたんだけど……もうヒーローって思ってもらえてたなんて自信ついちゃうな」
私の言葉は届くことがない。そのまま風に攫われていくんだろう。それでも彼らの後ろから声をかけると振り向いてくれた。鎧じゃない、アルの顔を初めて生で見た。嬉しいなぁ本当に元に戻れたんだね。一緒にご飯食べれなくてごめんね。
「やっぱいる気がするんだよなぁ……。不思議すぎる。もし生きてるならどこかで幸せに生きてほしい」
「うんそうだね。もしかしたらこれも読んでくれるかもよ?ハルのことだからどこかにいるならボクたちの心配して戻ってきそうだもん」
「ははっ!違いないな!……オレたち科学者なのにこんな非現実的なこと考えるなんて今までじゃ有り得なかったな」
そう言ってアルとエドはそれぞれ持っていたバックから便箋を取り出す。その便箋には私の名前が。そして2人は私の名前が書いてあるお墓に置いた。
「じゃあまたな。アメストリスに帰ってきた時には必ず来るからな」
「もちろんボクもね」
そう言って手を振って帰っていってしまった。出来ることなら話したかったけど……元気そうで安心した。2人が置いていった封筒に触れる。すると砂のようになってどこかへと消えていってしまった。……なんとなく大丈夫な気がする。きっとあとで読める。そう思いながら自分のお墓と供えられたお花を見ていると後ろから声がかかった。
「もうフォロワーが5人もいるなんてすごいわ、ヒーローシリウス!」
「オールマイト?とかいう凄いヒーローのサポートもしたんだろ?もっと増えちゃうな!それとエンヴィーに気づくのも早かった!流石俺の妹!」
「お母様!お父様にレイも!」
「……だがあの闘い方は良くないな自己犠牲でヒーローは勤まらん。生きて守ってこそだ」
それからは前と同じように屋敷に戻ってから話し続けた。それで気づいたことは死にかけると家族に会えるんじゃないかって、ここは死後の世界と近いところに位置してそうだってこと。だから……もう来ないようにするって約束した。そう何度も死にかけてはいられない。寂しいけどこの時間は奇跡なんだ。幸せな奇跡。次会う時は死んだ時、だからだいぶ先になるねって涙が溢れたけど笑いかけた。みんなも優しく笑い返してくれる。これでもかってくらいキスもハグもしてもらった。そんな時遠くから声が聞こえてきたような気がしたんだ。
「あら……お友達が待ってるみたいよハル。そっちでは随分と時間が経ってしまったみたい」
「俺の分までフォーサイトとしてみんなを守ってね!」
「そうよハル。大丈夫貴方は私たちの誇りで誰よりもフォーサイトの名に、騎士道なんて古いけれど人を守れる子よ」
「私もっと誇れるヒーローになるね。だから……見てて欲しい」
「もちろんだ。では無事でいろよ。ハロルド・フォーサイト。民のヒーローになれ」
「はい!!」
お父様に笑いかけたのを最後に私の意識は浮上した。みんなの声が近くに感じた。あぁ戻れたんだなって思ったんだ。
目が覚めてからはすぐに検査で忙しくて見れてなかったけど……手紙が届いどこかにあるはず。サイドテーブルの引き出しを片っ端から開けていくと、便箋が2つ入っていた。
「あった…………」
今すぐにでも読みたい。けど…………今ある問題を全部終わらせてからにしようとそのまましまい込んだ。
「ボク、未だにハルが死んだなんて思えないんだよ兄さん。横で今まで通り笑ってる気が良くするんだ」
黄色に近い、私とは違う金色の短髪の青年が家族のお墓の前でそんな事を口にしていた。そのすぐ横には同じ髪色の、長い髪を後ろで1つにまとめている青年がポケットに手を入れたまま立っている。
「エドと……アル?」
「オレもだよ。オレたちばっかり助かってハルを助けられなかった……なのにまだいる気がするんだ。そこに死体を埋めたのに。いつだってさ、大丈夫だよ、エドとアルならできるって言ってくれて……今でも言ってくれてる気がするんだ」
私の声に反応することなくエドは言葉を紡いだ。どうやら私は干渉できないみたい。目の前にいるのに声をかけられなくてもどかしい。
「ハルってさ……オレのことヒーローみたいだってよく言ってくれてただろ?オレからしたらハルの方がヒーローだったわ」
「ボクもそう思うよ……。ハルはボクたち兄弟のヒーローだよ」
エドとアルの前に目を向けると3つだったお墓は4つになっていた。それぞれ綺麗にされていて、たくさんのお花が飾られている。こっちてはどのくらい経ったのか分からないけれど綺麗にしてもらってて嬉しかった。
「エド、アル。私ヒーローになるよ。本物のヒーローに。エドみたいにヒーローになりたいって思ってたんだけど……もうヒーローって思ってもらえてたなんて自信ついちゃうな」
私の言葉は届くことがない。そのまま風に攫われていくんだろう。それでも彼らの後ろから声をかけると振り向いてくれた。鎧じゃない、アルの顔を初めて生で見た。嬉しいなぁ本当に元に戻れたんだね。一緒にご飯食べれなくてごめんね。
「やっぱいる気がするんだよなぁ……。不思議すぎる。もし生きてるならどこかで幸せに生きてほしい」
「うんそうだね。もしかしたらこれも読んでくれるかもよ?ハルのことだからどこかにいるならボクたちの心配して戻ってきそうだもん」
「ははっ!違いないな!……オレたち科学者なのにこんな非現実的なこと考えるなんて今までじゃ有り得なかったな」
そう言ってアルとエドはそれぞれ持っていたバックから便箋を取り出す。その便箋には私の名前が。そして2人は私の名前が書いてあるお墓に置いた。
「じゃあまたな。アメストリスに帰ってきた時には必ず来るからな」
「もちろんボクもね」
そう言って手を振って帰っていってしまった。出来ることなら話したかったけど……元気そうで安心した。2人が置いていった封筒に触れる。すると砂のようになってどこかへと消えていってしまった。……なんとなく大丈夫な気がする。きっとあとで読める。そう思いながら自分のお墓と供えられたお花を見ていると後ろから声がかかった。
「もうフォロワーが5人もいるなんてすごいわ、ヒーローシリウス!」
「オールマイト?とかいう凄いヒーローのサポートもしたんだろ?もっと増えちゃうな!それとエンヴィーに気づくのも早かった!流石俺の妹!」
「お母様!お父様にレイも!」
「……だがあの闘い方は良くないな自己犠牲でヒーローは勤まらん。生きて守ってこそだ」
それからは前と同じように屋敷に戻ってから話し続けた。それで気づいたことは死にかけると家族に会えるんじゃないかって、ここは死後の世界と近いところに位置してそうだってこと。だから……もう来ないようにするって約束した。そう何度も死にかけてはいられない。寂しいけどこの時間は奇跡なんだ。幸せな奇跡。次会う時は死んだ時、だからだいぶ先になるねって涙が溢れたけど笑いかけた。みんなも優しく笑い返してくれる。これでもかってくらいキスもハグもしてもらった。そんな時遠くから声が聞こえてきたような気がしたんだ。
「あら……お友達が待ってるみたいよハル。そっちでは随分と時間が経ってしまったみたい」
「俺の分までフォーサイトとしてみんなを守ってね!」
「そうよハル。大丈夫貴方は私たちの誇りで誰よりもフォーサイトの名に、騎士道なんて古いけれど人を守れる子よ」
「私もっと誇れるヒーローになるね。だから……見てて欲しい」
「もちろんだ。では無事でいろよ。ハロルド・フォーサイト。民のヒーローになれ」
「はい!!」
お父様に笑いかけたのを最後に私の意識は浮上した。みんなの声が近くに感じた。あぁ戻れたんだなって思ったんだ。
目が覚めてからはすぐに検査で忙しくて見れてなかったけど……手紙が届いどこかにあるはず。サイドテーブルの引き出しを片っ端から開けていくと、便箋が2つ入っていた。
「あった…………」
今すぐにでも読みたい。けど…………今ある問題を全部終わらせてからにしようとそのまましまい込んだ。