メーデー、愛してる
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合宿2日目、今日から本格的な強化合宿が始まる。
「今合宿の目的は全員の強化及びそれによる仮免の取得だ。フォーサイトは昨日言った通りだからさっさと始めとけ。爆豪、こいつを投げてみろ」
そう言われて私はそそくさと傍にあるテーブルに移動する。勝己クンはくたばれ!とか叫びながらボールを投げていた。たぶんあの感じ変わってないんだろうなぁ……。さぁて私は別だ。個性じゃないからね。テーブルに持ってきたノートや本を広げる。創りたいのは空間転移の錬金術。これができたらものすごく強くなれると思うの。私が移動できたらそれはもう。このテーブルは誰も使う予定はないだろうし思いっきり広げさせてもらおう。
「あれれー?特待生様は特訓しなくていいのかなー?昨日も無視されたし!B組なんて目じゃないってことかい?」
「……ん?貴方はえっと……B組の子だよね?はじめまして私はハロルド・フォーサイト。昨日も目が合ったね!ごめんねまだ日本語聞きとるの上手じゃないんだ。無視しちゃってたんだねごめん」
「物間!何絡んでるんだよ……ってすごいねこのメモの量……特訓してるじゃん。ほら!邪魔しないで行くよ!」
物間クンということが分かって女の子に連れていかれてるのに手を振っておいた。さぁ私は続きしなきゃ。早くできるようにならなきゃ。
ノートに書くのも面倒になって床に枝で書いた錬成陣の横に理論を展開しだしたところでしょーたサンに呼ばれた。そろそろ訓練らしい。いやでもあとちょっと考えたらもしかしたらできるかもしれないなんて続けていたらしょーたサンに首根っこを持たれて引きづられてしまった。残念だ。続きはまた後でしよう。基本的に錬金術や武器はなしで体術の向上の為にしょーたサンと1対1で戦っていく。時々ブラキンせんせやプッシーキャッツのみなさんも混ざってくれた。一対多の練習もしたいから有難い。
そんなこんなで今日の特訓は終わった。ご飯を食べるスペースは私が散らかしたノートや本で溢れてたから急いで片付ける。これからみんなでカレーを作るらしい。世話を焼いてくれるのは昨日までだったというわけだ。
「ハルー!こっち火つけれるー?」
「はいはーい!つけれるよ!」
みんなで分担して野菜を切ったりお米を炊いたりしてた。勝己クンの手際が良すぎてみんなびっくりしてたけど。家でもご飯作ってるもんね勝己クン。意外だなんて言われてキレてるのらよくわかんないけど。なんて思いながら作業を進めるとついに出来たカレー。それぞれよそって食べるととても美味しかった。こう食堂のとは違う、疲れきった中でみんなで作ったからこその美味しさな気がする。
そして続く3日目も変わらず特訓は続いた。違うことは夜に行われる肝試し。肝試しってなんだかよく分からないけれどみんなが喜んでたからきっと楽しいものなんだなって思った。くじ引きで2人1組を決めて私は8番目。緑谷クンと一緒だ。
「よろしくね!緑谷クン!」
「あっフォーサイトさん!よろしくね!」
「おいクソデク!!代われ!」
勝己クンは2番で轟クンと一緒みたい。とはいえくじで決まったことだから変わることなく肝試しは始まった。次々にペアが森の中に入っていく。
「緑谷クン緑谷クン。ちょっといい?」
「どうしたの?」
「肝試しってびっくりさせ大会のこと?」
「ああそっか!初めてか!肝試しは幽霊とかお化けとかがいるような所に行ってする度胸試しみたいなものだよ!」
「それじゃあお化けがいるってこと?」
「ううん。それでB組の子たちがお化け役になって脅かしてくるんだよ」
「そういうことね!」
なんて話しているとどこからか焦げくさい臭いと煙が。その時、2人のヴィランが突如現れた。ご機嫌よろしゅう、雄英高校と。自分はステインの意志を継ぐ者と。そしてもう1人、口調が女の人のような男の人。マンダレイが指示は出したと言ったその時、緑谷クンが何かを知ってると言って走り出した。私も動かなきゃ。できることをするんだ。
「マンダレイ!私火消してきます!!」
「フォーサイトさん!?」
その場で上空に飛び上がって火の手が広がっている場所を把握する。1番酷いところに急いで向かって酸素を減らして火を消していく。青い炎って……あっついな……なんて考えながらどんどん消していく。
「おー本当に消されてくとは。お前がフォーサイトだな?金髪碧眼だし合ってんだろ」
「……誰?この炎の人?」
「正解。これは俺の個性。俺も焼けるけどなぁ」
「……冷やしとく?氷あげるよ」
左手を振って現れたツギハギの男の周りに氷の塊を作り出す。男は1つだけ手に取ってそのまま個性で水蒸気に変えてしまった。
「流石ヒーロー志望。お優しいこったなぁ?」
その瞬間青い炎が飛んできた。そしてどこかにいたであろう脳無も。今は銃も剣もない。一旦戻って取ってくればよかった……!少し考えればヴィランがいる事くらいわかったはずなのに!出来ることはこいつらをみんなの元に行かせないこと。できるだけ避けていく。脳無に炎の攻撃で範囲が広くて避けきれない。そしてそのまま広がりかける炎をできるだけ消していく。個性は使ってないから攻撃してもいいのに全然入らない。その時急な現れたもう1つの気配に対応しきれなくて首に何かを刺される。
「いったあ……なにし……た……の…………」
「悪いね。少し寝ててくれ」
シルクハットに仮面が見えたと思ったら意識が途切れた。
Side 緑谷
「A組B組総員――プロヒーローイレイザーヘッドの名に於いて戦闘を許可する!そして生徒のかっちゃんとフォーサイトさん!なるべく戦闘は避けて単独では動かないこと!」
そう伝言してテレパスをしてもらって、かっちゃんとフォーサイトさんを守らないとってマスキュラーも倒せたしできると思ったんだ。それなのに……かっちゃんを守りながら歩いてたはずなのに、いつの間にかかっちゃんも常闇くんもいなくなっていた。どうにかみんなで追いついてあのヴィランが持ってたビー玉を取り返したと思ったのに…………。
「来んな、デク」
ヴィランに首を掴まれていたかっちゃんの目が忘れられない。ぐったりとして意識のないフォーサイトさんの姿が目に焼き付いている。手を伸ばせば届く距離にいたのに助けられなかった……!
生徒40名の内ヴィランのガスによって意識不明の重体15名。重・軽傷者11名、無傷で済んだのは13名。そして行方不明者2名。プロヒーローも1名重体に1名行方不明。こうして僕たちの林間合宿は最悪の結果で幕を閉じた。
「今合宿の目的は全員の強化及びそれによる仮免の取得だ。フォーサイトは昨日言った通りだからさっさと始めとけ。爆豪、こいつを投げてみろ」
そう言われて私はそそくさと傍にあるテーブルに移動する。勝己クンはくたばれ!とか叫びながらボールを投げていた。たぶんあの感じ変わってないんだろうなぁ……。さぁて私は別だ。個性じゃないからね。テーブルに持ってきたノートや本を広げる。創りたいのは空間転移の錬金術。これができたらものすごく強くなれると思うの。私が移動できたらそれはもう。このテーブルは誰も使う予定はないだろうし思いっきり広げさせてもらおう。
「あれれー?特待生様は特訓しなくていいのかなー?昨日も無視されたし!B組なんて目じゃないってことかい?」
「……ん?貴方はえっと……B組の子だよね?はじめまして私はハロルド・フォーサイト。昨日も目が合ったね!ごめんねまだ日本語聞きとるの上手じゃないんだ。無視しちゃってたんだねごめん」
「物間!何絡んでるんだよ……ってすごいねこのメモの量……特訓してるじゃん。ほら!邪魔しないで行くよ!」
物間クンということが分かって女の子に連れていかれてるのに手を振っておいた。さぁ私は続きしなきゃ。早くできるようにならなきゃ。
ノートに書くのも面倒になって床に枝で書いた錬成陣の横に理論を展開しだしたところでしょーたサンに呼ばれた。そろそろ訓練らしい。いやでもあとちょっと考えたらもしかしたらできるかもしれないなんて続けていたらしょーたサンに首根っこを持たれて引きづられてしまった。残念だ。続きはまた後でしよう。基本的に錬金術や武器はなしで体術の向上の為にしょーたサンと1対1で戦っていく。時々ブラキンせんせやプッシーキャッツのみなさんも混ざってくれた。一対多の練習もしたいから有難い。
そんなこんなで今日の特訓は終わった。ご飯を食べるスペースは私が散らかしたノートや本で溢れてたから急いで片付ける。これからみんなでカレーを作るらしい。世話を焼いてくれるのは昨日までだったというわけだ。
「ハルー!こっち火つけれるー?」
「はいはーい!つけれるよ!」
みんなで分担して野菜を切ったりお米を炊いたりしてた。勝己クンの手際が良すぎてみんなびっくりしてたけど。家でもご飯作ってるもんね勝己クン。意外だなんて言われてキレてるのらよくわかんないけど。なんて思いながら作業を進めるとついに出来たカレー。それぞれよそって食べるととても美味しかった。こう食堂のとは違う、疲れきった中でみんなで作ったからこその美味しさな気がする。
そして続く3日目も変わらず特訓は続いた。違うことは夜に行われる肝試し。肝試しってなんだかよく分からないけれどみんなが喜んでたからきっと楽しいものなんだなって思った。くじ引きで2人1組を決めて私は8番目。緑谷クンと一緒だ。
「よろしくね!緑谷クン!」
「あっフォーサイトさん!よろしくね!」
「おいクソデク!!代われ!」
勝己クンは2番で轟クンと一緒みたい。とはいえくじで決まったことだから変わることなく肝試しは始まった。次々にペアが森の中に入っていく。
「緑谷クン緑谷クン。ちょっといい?」
「どうしたの?」
「肝試しってびっくりさせ大会のこと?」
「ああそっか!初めてか!肝試しは幽霊とかお化けとかがいるような所に行ってする度胸試しみたいなものだよ!」
「それじゃあお化けがいるってこと?」
「ううん。それでB組の子たちがお化け役になって脅かしてくるんだよ」
「そういうことね!」
なんて話しているとどこからか焦げくさい臭いと煙が。その時、2人のヴィランが突如現れた。ご機嫌よろしゅう、雄英高校と。自分はステインの意志を継ぐ者と。そしてもう1人、口調が女の人のような男の人。マンダレイが指示は出したと言ったその時、緑谷クンが何かを知ってると言って走り出した。私も動かなきゃ。できることをするんだ。
「マンダレイ!私火消してきます!!」
「フォーサイトさん!?」
その場で上空に飛び上がって火の手が広がっている場所を把握する。1番酷いところに急いで向かって酸素を減らして火を消していく。青い炎って……あっついな……なんて考えながらどんどん消していく。
「おー本当に消されてくとは。お前がフォーサイトだな?金髪碧眼だし合ってんだろ」
「……誰?この炎の人?」
「正解。これは俺の個性。俺も焼けるけどなぁ」
「……冷やしとく?氷あげるよ」
左手を振って現れたツギハギの男の周りに氷の塊を作り出す。男は1つだけ手に取ってそのまま個性で水蒸気に変えてしまった。
「流石ヒーロー志望。お優しいこったなぁ?」
その瞬間青い炎が飛んできた。そしてどこかにいたであろう脳無も。今は銃も剣もない。一旦戻って取ってくればよかった……!少し考えればヴィランがいる事くらいわかったはずなのに!出来ることはこいつらをみんなの元に行かせないこと。できるだけ避けていく。脳無に炎の攻撃で範囲が広くて避けきれない。そしてそのまま広がりかける炎をできるだけ消していく。個性は使ってないから攻撃してもいいのに全然入らない。その時急な現れたもう1つの気配に対応しきれなくて首に何かを刺される。
「いったあ……なにし……た……の…………」
「悪いね。少し寝ててくれ」
シルクハットに仮面が見えたと思ったら意識が途切れた。
Side 緑谷
「A組B組総員――プロヒーローイレイザーヘッドの名に於いて戦闘を許可する!そして生徒のかっちゃんとフォーサイトさん!なるべく戦闘は避けて単独では動かないこと!」
そう伝言してテレパスをしてもらって、かっちゃんとフォーサイトさんを守らないとってマスキュラーも倒せたしできると思ったんだ。それなのに……かっちゃんを守りながら歩いてたはずなのに、いつの間にかかっちゃんも常闇くんもいなくなっていた。どうにかみんなで追いついてあのヴィランが持ってたビー玉を取り返したと思ったのに…………。
「来んな、デク」
ヴィランに首を掴まれていたかっちゃんの目が忘れられない。ぐったりとして意識のないフォーサイトさんの姿が目に焼き付いている。手を伸ばせば届く距離にいたのに助けられなかった……!
生徒40名の内ヴィランのガスによって意識不明の重体15名。重・軽傷者11名、無傷で済んだのは13名。そして行方不明者2名。プロヒーローも1名重体に1名行方不明。こうして僕たちの林間合宿は最悪の結果で幕を閉じた。