メーデー、愛してる
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Side 相澤
都内某所 倉庫にて
「イレイザーヘッド!もうすぐ突入するが、準備はいいか?」
頭の中で作戦の確認をしていると今回の事件を担当している塚内さんから声をかけられた。
「ああ、問題ない」
ここ最近巷を賑わせていた強盗集団がこの倉庫にたてこもっている。ご丁寧なことに人質に子どもまで。
「よし、プロヒーロー達も集まってきた事だ。5分後の23時には決行する。全員配置に…………ッ!?」
その時、倉庫からバチバチと赤い閃光のようなものがあふれだした。
ヴィランの個性は声を奪うものや壁を壊す刃物を出すとかそういうのばかりだったはず。子どもは指が伸びる個性。こんな光が溢れるはずがない。
「っ!今すぐ突入だ!!総員警戒を怠るな!」
指示に合わせて正面のドアをぶち破り個性を消すためヴィランを視界に入れた……はずだった。
そこには黒いパーカーを着た人物がヴィランと交戦していた。深く被ったフードからは月明かりに照らされた金色の髪しか分からないがそんな人物は今回のヴィランリストにはいなかった。
ふと壁を見ると人質だった男の子がキラキラした瞳で眺めている。ヒーローだと思っているのだろう。ひとまずあのパーカーはヴィランではなさそうだ。
「遅くなって悪かった……怪我あるか?」
子どもに声をかけるとびっくりした顔をして首を横に振った。
「縛られてたけどあのヒーローが助けてくれたんだよ!僕は平気だよ!おじさん!」
おじさん……おじさんって年齢なのか俺はもう……。
それはさておき保護担当は別にいる。そいつに任せよう。
「すぐにヒーローが来るからな。待っててくれ」
子どもが大きく頷いたのを確認してすぐに戦いに参加しようと向かう。
「More enemy? ……Shit!」
明らかな殺気を向けられる。英語……?
「I'm not a villan. I'm a pro hero. I got your back! (敵じゃねぇ。俺はプロヒーローだ。あとは任せろ。)」
「I'll trust you for now(今は信じてやる)」
警戒は解かれてないが俺への殺気はなくなり俺もそいつもヴィラン確保に集中した。
正直に言おう。パーカー野郎は強かった物凄く。俺が必要ない程に。……全員殺してしまいそうな程に。
「Thank you for your help. By the way, what are you doing here? Who are you?(助かった。それでここで何してる?お前は誰だ?)」
「I……am……………(私は……)」
そう口にしたその時、パーカー野郎は倒れた。
Side ハロルド
目を開けると真っ白な世界が広がっていた。
さて、人造人間 に殺されたかと思ったがどうやら生きている。エドやアル、大佐達はどうなったんだろう?そもそもここは……?
まだまともに動かない頭で状況を把握しようと首を捻る。どうやら病院のようだ。点滴を刺されている。書いてあるもの的に変なものは入ってなさそう。そんなことを考えていると病室の扉が開いた。
「あら!良かった目が覚めたんですね!担当医を呼んでまいりますね!」
「……What?(はい?)」
何かよく分からないことを言われたと思ったらその人はすぐにどこかへ行ってしまった。困ったな、ここはどこだ?言葉が通じない。
しばらくすると先程の女性に白衣の男、それに小汚い黒い服の男が現れた。
「日本語は話せるか?」
「Excuse me?(なんです?)」
「……I asked can you understand Japanese but……(日本語は分かるかと聞いたんだが……)」
「Never heard that language before. Anyway, where am I?(そんな言語は聞いたことがないな。それよりここは?)」
冷静に、まず状況を把握したい。隙は見せるな。プロヒーローだとか言っていたが、何者か不明だ。敵か味方かまずはそこからだ。
「Never heard Japanese? What's your name? Where are you from? Why were you there that night?(日本語を知らない?お前名前は?どこから来た?なぜあの倉庫にいた?)」
「……If you want to ask something isn't it a manner that introduce yourself first?(何か聞きたいなら先に名乗るのが礼儀では?)」
「Well, that's ture. I'm a pro hero, Eraser Head and my name is Shota Aizawa. So any other questions?(それもそうだな。俺はプロヒーローのイレイザーヘッド、相澤消太だ。他に質問は?)」
「……What is pro hero? Which country is here?(プロヒーローって何?この国はどこ?)」
また言われた。プロヒーロー。何なんだそれはそもそも当たり前のように言うがヒーローなんてそんなもの。それとここがどこか国単位で聞かないと。他になにかあるか……?いつも以上に頭が回らない。
「I'll explain about hero later. And here we are in Japan.(ヒーローのことは後から説明しよう。そしてここは日本だ)」
……日本?とは??聞いたこともない国名に頭の中はハテナだらけだ。
すると男は何かを見せてきた。その薄い板には地図のようなものが書いてある。なんだその板。
「What's this? Is it a map?(なにこれ?これが地図?)」
「This is a world map.(世界地図だよ。)」
「Are you kidding? I never saw a map like this before……and……where is Amestris? (嘘でしょ?こんな地図見たことない……それにアメストリスはどこ?)」
「Amestris? I never heard that country. (アメストリス?聞いたことない国だな)」
信じられない……アメストリスは有名な軍事国家だ。ついこないだまで紛争があったような国だ知られてないわけがない。
途方に暮れながらも情報を集めて行くうちに信じられない、信じたくないような結論が見えてきた。
「Am I…… come to a different world?(異世界にでも来たっていうの?)」
「……That's hard to believe but, make sense(信じられないが辻褄は合うな)」
この世界には個性というものが当たり前のようににあるらしい。性格とかそんなのではない、なにかしらの能力を人類の8割が持っている。火を操れたり、スーパーパワーだったり空を飛べたり…………そんなもの、個性なんてアメストリスではなかった。あったのは錬金術だけ。人造人間 なんてのもいたけどあれはイレギュラーだ。なんだそりゃ、じゃああの倉庫?のヤツらが変わってたのも納得だ。ここでは変わってないわけなんだから。
そしてそしてびっくりすることに私は死にかけてたらしい。まあそうだろうな「人造人間 」と戦ってたんだから。というか死ぬ覚悟はしてた。犠牲なくみんなを守るなんて無理な話だ。倉庫のヤツらは弱かったから大丈夫だったが血を流しすぎて倒れてこの病院、という訳らしい。それでも2日間目を覚まさなかったらしいが。連れてきてくれたこの男には感謝だ。元の世界で私がどうなっているのかとても、とてつもなく気になるがそれは後で考えよう。今すぐ帰りたいけど最悪の場合を想定して、ここで最低限暮らしていけるようにしないとだ。
「So, what's your name?(それで名前は?)」
「My name is……(私の名前は……)」
呑気に自己紹介からしていたが、2日間眠っていた間にこの男とあの場にいた警部?達と私の身元が不明なことやもし保護者がいない場合はどうするかなど話し合って粗方決めていたらしい。本人の意思丸無視だが、とりあえず必要なものは戸籍と仕事だ。お金がないと生きては行けない。
「Is there any job I can do? I was in the army in my home country. So I'm not a hero but, maybe I can help you. Also I can do some paperwork too……if in English though.(私にもできる仕事はない?元々軍に所属してたから貴方の手伝いができると思うわ。もちろん書類とかもできるわ……英語ならだけど)」
「Army……? Whatever, you look underage so you have to be with adult. By the way, how old are you?(軍だって……?仕事の心配より未成年なら保護する人が必要だ。お前いくつだ?)」
「I'm 13 now(13歳よ)」
「OK. You can choose to come and live with me or go to the police. Which do you want to choose?(そうか。なら俺と来るか警察の保護下になるか選べるがどっちがいい?)」
「Umm……Can I go with you? I don't know about police and I don't think you're bad person(んー…貴方といてもいい?警察はよく分からないし貴方悪い人じゃなさそうだもの)」
今から知らない人に会うよりもこれだけ突拍子もない私も信じれてない話を親身に聞いてくれたこの人といたい、そう思った。まぁどこ住むかのら2択以外はいろいろ勝手に決められていて説明されたけどもう疲れた。またあとで考えよう。早くエドやアル達の元へ帰りたい。夢なら明日には覚めるだろうし。
今日の所はこのまま病院で過ごして明日またこの人が迎えに来てくれるらしい。ああ、診察のせいで右腕の機械鎧 についても物凄く聞かれた。この世界には無いものらしい。平和でなによりだ。
そしてこの日はそのまま眠りについた。
明日には帰れてますように。
都内某所 倉庫にて
「イレイザーヘッド!もうすぐ突入するが、準備はいいか?」
頭の中で作戦の確認をしていると今回の事件を担当している塚内さんから声をかけられた。
「ああ、問題ない」
ここ最近巷を賑わせていた強盗集団がこの倉庫にたてこもっている。ご丁寧なことに人質に子どもまで。
「よし、プロヒーロー達も集まってきた事だ。5分後の23時には決行する。全員配置に…………ッ!?」
その時、倉庫からバチバチと赤い閃光のようなものがあふれだした。
ヴィランの個性は声を奪うものや壁を壊す刃物を出すとかそういうのばかりだったはず。子どもは指が伸びる個性。こんな光が溢れるはずがない。
「っ!今すぐ突入だ!!総員警戒を怠るな!」
指示に合わせて正面のドアをぶち破り個性を消すためヴィランを視界に入れた……はずだった。
そこには黒いパーカーを着た人物がヴィランと交戦していた。深く被ったフードからは月明かりに照らされた金色の髪しか分からないがそんな人物は今回のヴィランリストにはいなかった。
ふと壁を見ると人質だった男の子がキラキラした瞳で眺めている。ヒーローだと思っているのだろう。ひとまずあのパーカーはヴィランではなさそうだ。
「遅くなって悪かった……怪我あるか?」
子どもに声をかけるとびっくりした顔をして首を横に振った。
「縛られてたけどあのヒーローが助けてくれたんだよ!僕は平気だよ!おじさん!」
おじさん……おじさんって年齢なのか俺はもう……。
それはさておき保護担当は別にいる。そいつに任せよう。
「すぐにヒーローが来るからな。待っててくれ」
子どもが大きく頷いたのを確認してすぐに戦いに参加しようと向かう。
「More enemy? ……Shit!」
明らかな殺気を向けられる。英語……?
「I'm not a villan. I'm a pro hero. I got your back! (敵じゃねぇ。俺はプロヒーローだ。あとは任せろ。)」
「I'll trust you for now(今は信じてやる)」
警戒は解かれてないが俺への殺気はなくなり俺もそいつもヴィラン確保に集中した。
正直に言おう。パーカー野郎は強かった物凄く。俺が必要ない程に。……全員殺してしまいそうな程に。
「Thank you for your help. By the way, what are you doing here? Who are you?(助かった。それでここで何してる?お前は誰だ?)」
「I……am……………(私は……)」
そう口にしたその時、パーカー野郎は倒れた。
Side ハロルド
目を開けると真っ白な世界が広がっていた。
さて、
まだまともに動かない頭で状況を把握しようと首を捻る。どうやら病院のようだ。点滴を刺されている。書いてあるもの的に変なものは入ってなさそう。そんなことを考えていると病室の扉が開いた。
「あら!良かった目が覚めたんですね!担当医を呼んでまいりますね!」
「……What?(はい?)」
何かよく分からないことを言われたと思ったらその人はすぐにどこかへ行ってしまった。困ったな、ここはどこだ?言葉が通じない。
しばらくすると先程の女性に白衣の男、それに小汚い黒い服の男が現れた。
「日本語は話せるか?」
「Excuse me?(なんです?)」
「……I asked can you understand Japanese but……(日本語は分かるかと聞いたんだが……)」
「Never heard that language before. Anyway, where am I?(そんな言語は聞いたことがないな。それよりここは?)」
冷静に、まず状況を把握したい。隙は見せるな。プロヒーローだとか言っていたが、何者か不明だ。敵か味方かまずはそこからだ。
「Never heard Japanese? What's your name? Where are you from? Why were you there that night?(日本語を知らない?お前名前は?どこから来た?なぜあの倉庫にいた?)」
「……If you want to ask something isn't it a manner that introduce yourself first?(何か聞きたいなら先に名乗るのが礼儀では?)」
「Well, that's ture. I'm a pro hero, Eraser Head and my name is Shota Aizawa. So any other questions?(それもそうだな。俺はプロヒーローのイレイザーヘッド、相澤消太だ。他に質問は?)」
「……What is pro hero? Which country is here?(プロヒーローって何?この国はどこ?)」
また言われた。プロヒーロー。何なんだそれはそもそも当たり前のように言うがヒーローなんてそんなもの。それとここがどこか国単位で聞かないと。他になにかあるか……?いつも以上に頭が回らない。
「I'll explain about hero later. And here we are in Japan.(ヒーローのことは後から説明しよう。そしてここは日本だ)」
……日本?とは??聞いたこともない国名に頭の中はハテナだらけだ。
すると男は何かを見せてきた。その薄い板には地図のようなものが書いてある。なんだその板。
「What's this? Is it a map?(なにこれ?これが地図?)」
「This is a world map.(世界地図だよ。)」
「Are you kidding? I never saw a map like this before……and……where is Amestris? (嘘でしょ?こんな地図見たことない……それにアメストリスはどこ?)」
「Amestris? I never heard that country. (アメストリス?聞いたことない国だな)」
信じられない……アメストリスは有名な軍事国家だ。ついこないだまで紛争があったような国だ知られてないわけがない。
途方に暮れながらも情報を集めて行くうちに信じられない、信じたくないような結論が見えてきた。
「Am I…… come to a different world?(異世界にでも来たっていうの?)」
「……That's hard to believe but, make sense(信じられないが辻褄は合うな)」
この世界には個性というものが当たり前のようににあるらしい。性格とかそんなのではない、なにかしらの能力を人類の8割が持っている。火を操れたり、スーパーパワーだったり空を飛べたり…………そんなもの、個性なんてアメストリスではなかった。あったのは錬金術だけ。
そしてそしてびっくりすることに私は死にかけてたらしい。まあそうだろうな「
「So, what's your name?(それで名前は?)」
「My name is……(私の名前は……)」
呑気に自己紹介からしていたが、2日間眠っていた間にこの男とあの場にいた警部?達と私の身元が不明なことやもし保護者がいない場合はどうするかなど話し合って粗方決めていたらしい。本人の意思丸無視だが、とりあえず必要なものは戸籍と仕事だ。お金がないと生きては行けない。
「Is there any job I can do? I was in the army in my home country. So I'm not a hero but, maybe I can help you. Also I can do some paperwork too……if in English though.(私にもできる仕事はない?元々軍に所属してたから貴方の手伝いができると思うわ。もちろん書類とかもできるわ……英語ならだけど)」
「Army……? Whatever, you look underage so you have to be with adult. By the way, how old are you?(軍だって……?仕事の心配より未成年なら保護する人が必要だ。お前いくつだ?)」
「I'm 13 now(13歳よ)」
「OK. You can choose to come and live with me or go to the police. Which do you want to choose?(そうか。なら俺と来るか警察の保護下になるか選べるがどっちがいい?)」
「Umm……Can I go with you? I don't know about police and I don't think you're bad person(んー…貴方といてもいい?警察はよく分からないし貴方悪い人じゃなさそうだもの)」
今から知らない人に会うよりもこれだけ突拍子もない私も信じれてない話を親身に聞いてくれたこの人といたい、そう思った。まぁどこ住むかのら2択以外はいろいろ勝手に決められていて説明されたけどもう疲れた。またあとで考えよう。早くエドやアル達の元へ帰りたい。夢なら明日には覚めるだろうし。
今日の所はこのまま病院で過ごして明日またこの人が迎えに来てくれるらしい。ああ、診察のせいで右腕の
そしてこの日はそのまま眠りについた。
明日には帰れてますように。