メーデー、愛してる
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それからついに来た演習試験当日。バスに乗って試験会場の向かうと多くの先生がいた。ん……?ロボット無双じゃないな?これ。そう思ってしょーたサンの方見てると捕縛布の中から校長先生が出てきた。どうやら試験内容の変更らしい。ヴィラン戦闘が活性化する中、対ロボットは合理的ではないと。
「というわけで2人1組で教師1人と戦闘をしてもらう。尚、ペアと相手の先生は既に決定済みだ」
次々にペアが発表されて行く。勝己クンは緑谷クンと……これは……大変そうだ。って……あれ?私名前呼ばれたかな?そう思ってしょーたサンの方を見る。みんなも不思議に思ったらしく私としょーたサンを見てる。
「フォーサイトは……1人だ。それに相手は俺とマイク、それにオールマイトさんだ」
「……は?」
「……正直に言おう。お前本気出してないだろう?USJ以降。というか身内だと思うと本気で挑めないんだろう。やめろそれ。そんなことじゃ壁にぶつかれないし壊せない」
「それでプロヒーロー3人はやり過ぎだと思いますけど?」
「2年前のお前を知ってるからな。こっちも全力でかからないとと思っているんだ。あぁそれと悪いが俺たちがお前の友人、親友、好きな奴でも家族でもいい。大事な人を殺そうとしてると思ってかかってこい。とりあえず試験説明終わらせるぞ」
「ちょっと!?相澤くん!?!」
意味がわからない。プロヒーロー3人?嘘だろ。それも家族を殺そうとしてるって……。とにかく試験は30分でカフスをかけるか誰かがステージから脱出すればクリアだ。私以外の10組は一斉スタートで私はその後。ハンデとしてモニタールームで戦い方を見ていていいらしい。全員終わって10分後くらいから私の試験はスタートだ。それまでに覚悟を決めとけ……と。そして先生のハンデとしては全員体重の半分の重りをつけること。これで先生たちも動きにくくなってるというわけだ。戦うことも視野に入れさせるためだろう。
「それでもハルのヤバくない!?特待生ってこんな違うの!?」
「ロボット無双と思ってたのにこの差よ…………。というか、家族目の前で殺された私に、殺そうとする奴らから守れって?煽ってんの?相澤先生」
「おい……」
「…………………………え?」
珍しく心配そうに勝己クンが声をかけてながら先生を睨んでる。勝己クンはだいたい知ってるから気にもなるか。それにクラスがザワついたし先生も驚きを隠せないでいた。そういえばいない事しか言ってなかったっけ?そんな気がしてきた。一人で生きてきたとだけ言った気がするなぁ……。やらかしたなこれは。聞いたことあるのはUSJで私のそばにいた緑谷クン、轟クン、切島クンそれに勝己クンにオールマイトくらいだろう。勝己クン以外、詳しくは言ってないけど。
「…………悪い。じゃ済まないな。後で話させてくれ。それじゃ全員移動!フォーサイトはリカバリーガールとモニタールームに」
そうしてみんなの試験が始まった。みんなそれぞれ奮闘してる。私は特に相澤先生、マイク先生、オールマイト先生のを見ないと行けない。脳内でできる限りの対策を考える。試験会場もわからない以上明確な作戦は作れないけれど考えられるものは考えておく。銃も遠距離用のライフルなんかは使いにくそうだな。そんなもの組み立ててる間にオールマイトあたりが飛んできそうだ。背中のライフルをリカバリーガールに預かってもらう。
「悪いね……止められなかったよ。教師のする事じゃないと言ったんだけどねぇ」
「いいですよ。説明してなかったですし。というかここまで煽られたんですもの。倍以上にして返してやる」
「あんたも気をつけなさいね」
リカバリーガールと話すと少し落ち着いた。イラつきは治まらないけど。轟クンとヤオモモのチームが1番早くモニタールームに来ていた。けど私に話してる余裕はない。それに実はクラスメイトの中に家族が殺された人がいましたーとか知ったら気まずくもなるだろう。それから少しずつみんなが戻ってくるけどモニタールームは静かなままだ。そして勝己クンたちの試験が終わっていた。2人とも保健室に運ばれていた。……後で行こうかな。30分がたった。2組だけクリア出来ずに時間が来てしまった。さて、あと10分で私の試験だ。このステージだったらまずこう動いてこのステージだったら…………。
「やめだ。考えるのやめよう」
モニタールームから保健室に向かう。そのベッドの1つで勝己クンが気絶したまま寝ていた。勝手にダメかな……とか思いながら手を握らせてもらう。
「ほんっとひどいよなぁ生徒の傷抉りにくるとか……勝己クンもお疲れ様。クリアおめでとう」
「……おわったんか?」
「ごめん起こした?」
「ちげぇ。それよりお前の終わったんか」
「今からだよ」
「……行くんだろ合宿。勝ってこいや」
「勝己クンに言われたら勝たなきゃだなぁ……。あっこれ預かってくれない?壊したくないから」
首からいつもかけてるロケットと腰の銀時計を外して勝己クンの横に置く。私の宝物。アメストリスから持ってこれた数少ない物たちだ。他にも持ってきたかったなぁ……。
「それじゃ行ってくる」
「さっさとクリアしてこいや」
「もちろんよ」
バスに乗って来た会場は森だった。うんまぁ悪くない。さっきマイク先生気絶してたのにまたこことか可哀想。ともあれ言われた位置について準備をする。銃も確認したしナイフもある。あとで剣も創ろうかな。
「それでは!スタート!」
「イェェェア!!どこだフォーサイトー!!」
開始早々マイク先生のボイスが聞こえてくる。うるさいなぁ。でもまぁこのままマイク先生を止めに行くのは普通すぎる。止めたいのは本当だけど、その間に他2人が来るのは避けたい。適当に歩きながらいろんな所を錬成して罠を創る。うーむ意外と誰にも会わないな。こっちから行くか。
「Hey! How's it going? (やっほ!調子どうよ?)」
相澤先生の背後から一気に近づいて殴りかかる。うーむ流石プロヒーロー。簡単に避けられてしまう。まぁこれなら避けられるか。できるだけ爆発させてオールマイトも呼び寄せたい。と思っていたら右から気配が。勢いよく後ろに下がって距離をとる。呼ぶ手間が省けた。オールマイトが来てくれた。
「You told me to do this seriously right? You guys didn't find me so…… I came for you! (本気でやれって言ったのそっちだろ?見つけてくれないから来ちゃったよ!)」
地面を錬成して2人を捕まえる。オールマイトはそのスーパーパワーで壊せるけど相澤先生はそうもいかない。土だから長時間は持たないけど大人しくしていてもらおう。オールマイトも数秒くらいは足止め出来るだろうし。とその時、相澤先生がチラッと別の方向を見た。マイク先生がそっちなんだな?ブラフの可能性もあるけどうるさいから先に捕まえるに越したことはない。ここにせっかく2人集めたんだしね。
2人がどうにか土から抜けようとしてまだ出れてないことを確認してからその場を離れる。そしてさっき相澤先生が見た方向に突き進んだ。声は消せるのか分からないからいろんな錬成をボイスが来る度に試してみる。おかげで直撃で耳が痛い。鼓膜が破れそうだ。でも……向き的にもこっちにいるんだろうな。音は波だから……波を止めてしまえばいい。そしたら空気なくしたいけど……無理だな。口塞ご。粘着力あるのがあれば完璧だったけど……ないものは仕方がない。木でマスクみたいなものを作って顎を動かさないようにする。あとははめるだけ。真正面から行っちゃうか。
「Got you a present! (プレゼントあげる!)」
ボイスのせいでついに鼓膜が破れたけど無視だ。そのまま顎を殴って口を閉じさせる。それからマスクをつけて錬成して外せないようにした。このままカフスも着けたかったけどさすがプロヒーロー。そうはさせてくれない。マスクはそのまま肉弾戦が始まる。早く捕まえないと残り2人が来ちゃうんだよ……!マスク先生の攻撃を避けながらカフスを片手に応戦する。後ろに2人気配を感じた所で安堵からか隙ができた。その瞬間カフスをかける。
「Got one! And…… you guys are too fast. My plan was move for here, but……whatever. (これで1人!んで来るの早すぎなんだよなぁ。ここから移動したかったのに……まぁいいや)」
駆けつけてきた2人の姿は少しボロボロだった。私が張った罠にかかったんだろう。想定通り。とはいえ相澤先生はさっき捕まえてもよかったな……でもそれだとつまらないからやっぱりいいや。オールマイトが殴りかかってくるのを壁を錬成して防御する。土だからすぐに壊されてしまう。金属が欲しいなぁやっぱり。…………ってことで練習に使わせてもらいますよ、ホーエンハイムさん。
2人から勢いよく距離をとって左眼に指を突っ込む。2人とも驚いたようでその場で止まってしまっていた。ここで倒せばいいのにね。左眼を取り出して機械鎧 に打ちつけて割る。中からは赤い半液体が。そう、賢者の石。ホーエンハイムさんから切り札にともらっていたもの。結局使えずに死んじゃったけど。賢者の石を口に含んで先生たちを見やって挑発的に笑いかけた。
次の瞬間には相澤先生の捕縛布が飛んできて腕に巻き付く。そのまま相澤先生の元に連れていかれる。相澤先生のそばに来た所で捕縛布を分解。そしてその手にカフスを。捕縛布を再構築してレイピアに。物質違うのに本当にできるもんなんだな。あとはオールマイトだけだ。足を1歩踏み出して自分の立っているところを盛り上げて上に向かう。賢者の石いいなぁ。材料最悪だけど。手パンなしってこんな感じか。それに等価交換の法則丸無視できるのは最強すぎ。そのまま空気を固めて飛び込む。左腕をいきおいよく掴まれて有り得ない方向に。たぶん折れた。それに動揺したその隙にオールマイトの足場を凍らせる。ノーモーションで錬成して足場を作りながら空中を動き回る。左腕が動かないから銃を取り出して近距離でぶちかます。
「そんな事ができるなんて聞いてないぞ!フォーサイト少女!」
「You didn't ask me. (聞かれなかったからね)」
持っていた銃を捨てていつかのように右手をオールマイトの顔の前にもっていく。爆破されると思って防御しようとしたその時足場の氷を一気に広げて腕まで固めた。慌てて壊そうとするその腕にカフスをつけて……終わりだ。
「フォーサイトさん!条件達成!!」
レイピアにした捕縛布を元に戻して、そばに居たマイク先生のマスクも分解する。
「お……ありがとよ」
「……………………」
マイク先生にお礼を言われたけどそれどころじゃない。賢者の石を片付けたい。オールマイトは……自分で氷壊してたしもういいか。賢者の石をしまうためポケットに手を入れて探すけど……割ったんだったやらかした。代わりにポーチの中の小瓶を取り出して近くに机を錬成して置いておく。口の中から賢者の石を出して小瓶に入れてしまえばOKだ。
特に先生たちと会話することなくモニタールームに戻る。中に入ると勝己クンが歩いてきた。
「ほらよ」
「Thanks」
手元に戻ってきたロケットを首からかけて、銀時計をなんとかポケットにいれてからチェーンを繋げる。
「おい…………大丈夫か」
「Uhh…………だいぶマシ大丈夫。ただ……今なら守れたかもなんてアホなこと考えちゃうよ。それに腕折れたし」
「フォーサイト…………悪かった知らずに…………」
「…………私も詳しく説明してなくてごめんなさい。あの時は可哀想な子だと思われたくなかったの。それにオールマイトサンの表情から相澤先生がそんなこと言うとは思ってなかったって感じですかね?私もムキになってごめんなさい」
「それよりあんた早く保健室行きな!まず腕治さないとでしょ!話は後さね!」
そうして試験は全部終わった。私はリカバリーガールに連れられて治癒してもらった。ずっと考えても仕方がない。しょーたサンも悪気があった訳じゃないだろうし。今日説明したかったけど採点とかで忙しそうだからまた今度だ。今日の結果は後日発表だ。
「というわけで2人1組で教師1人と戦闘をしてもらう。尚、ペアと相手の先生は既に決定済みだ」
次々にペアが発表されて行く。勝己クンは緑谷クンと……これは……大変そうだ。って……あれ?私名前呼ばれたかな?そう思ってしょーたサンの方を見る。みんなも不思議に思ったらしく私としょーたサンを見てる。
「フォーサイトは……1人だ。それに相手は俺とマイク、それにオールマイトさんだ」
「……は?」
「……正直に言おう。お前本気出してないだろう?USJ以降。というか身内だと思うと本気で挑めないんだろう。やめろそれ。そんなことじゃ壁にぶつかれないし壊せない」
「それでプロヒーロー3人はやり過ぎだと思いますけど?」
「2年前のお前を知ってるからな。こっちも全力でかからないとと思っているんだ。あぁそれと悪いが俺たちがお前の友人、親友、好きな奴でも家族でもいい。大事な人を殺そうとしてると思ってかかってこい。とりあえず試験説明終わらせるぞ」
「ちょっと!?相澤くん!?!」
意味がわからない。プロヒーロー3人?嘘だろ。それも家族を殺そうとしてるって……。とにかく試験は30分でカフスをかけるか誰かがステージから脱出すればクリアだ。私以外の10組は一斉スタートで私はその後。ハンデとしてモニタールームで戦い方を見ていていいらしい。全員終わって10分後くらいから私の試験はスタートだ。それまでに覚悟を決めとけ……と。そして先生のハンデとしては全員体重の半分の重りをつけること。これで先生たちも動きにくくなってるというわけだ。戦うことも視野に入れさせるためだろう。
「それでもハルのヤバくない!?特待生ってこんな違うの!?」
「ロボット無双と思ってたのにこの差よ…………。というか、家族目の前で殺された私に、殺そうとする奴らから守れって?煽ってんの?相澤先生」
「おい……」
「…………………………え?」
珍しく心配そうに勝己クンが声をかけてながら先生を睨んでる。勝己クンはだいたい知ってるから気にもなるか。それにクラスがザワついたし先生も驚きを隠せないでいた。そういえばいない事しか言ってなかったっけ?そんな気がしてきた。一人で生きてきたとだけ言った気がするなぁ……。やらかしたなこれは。聞いたことあるのはUSJで私のそばにいた緑谷クン、轟クン、切島クンそれに勝己クンにオールマイトくらいだろう。勝己クン以外、詳しくは言ってないけど。
「…………悪い。じゃ済まないな。後で話させてくれ。それじゃ全員移動!フォーサイトはリカバリーガールとモニタールームに」
そうしてみんなの試験が始まった。みんなそれぞれ奮闘してる。私は特に相澤先生、マイク先生、オールマイト先生のを見ないと行けない。脳内でできる限りの対策を考える。試験会場もわからない以上明確な作戦は作れないけれど考えられるものは考えておく。銃も遠距離用のライフルなんかは使いにくそうだな。そんなもの組み立ててる間にオールマイトあたりが飛んできそうだ。背中のライフルをリカバリーガールに預かってもらう。
「悪いね……止められなかったよ。教師のする事じゃないと言ったんだけどねぇ」
「いいですよ。説明してなかったですし。というかここまで煽られたんですもの。倍以上にして返してやる」
「あんたも気をつけなさいね」
リカバリーガールと話すと少し落ち着いた。イラつきは治まらないけど。轟クンとヤオモモのチームが1番早くモニタールームに来ていた。けど私に話してる余裕はない。それに実はクラスメイトの中に家族が殺された人がいましたーとか知ったら気まずくもなるだろう。それから少しずつみんなが戻ってくるけどモニタールームは静かなままだ。そして勝己クンたちの試験が終わっていた。2人とも保健室に運ばれていた。……後で行こうかな。30分がたった。2組だけクリア出来ずに時間が来てしまった。さて、あと10分で私の試験だ。このステージだったらまずこう動いてこのステージだったら…………。
「やめだ。考えるのやめよう」
モニタールームから保健室に向かう。そのベッドの1つで勝己クンが気絶したまま寝ていた。勝手にダメかな……とか思いながら手を握らせてもらう。
「ほんっとひどいよなぁ生徒の傷抉りにくるとか……勝己クンもお疲れ様。クリアおめでとう」
「……おわったんか?」
「ごめん起こした?」
「ちげぇ。それよりお前の終わったんか」
「今からだよ」
「……行くんだろ合宿。勝ってこいや」
「勝己クンに言われたら勝たなきゃだなぁ……。あっこれ預かってくれない?壊したくないから」
首からいつもかけてるロケットと腰の銀時計を外して勝己クンの横に置く。私の宝物。アメストリスから持ってこれた数少ない物たちだ。他にも持ってきたかったなぁ……。
「それじゃ行ってくる」
「さっさとクリアしてこいや」
「もちろんよ」
バスに乗って来た会場は森だった。うんまぁ悪くない。さっきマイク先生気絶してたのにまたこことか可哀想。ともあれ言われた位置について準備をする。銃も確認したしナイフもある。あとで剣も創ろうかな。
「それでは!スタート!」
「イェェェア!!どこだフォーサイトー!!」
開始早々マイク先生のボイスが聞こえてくる。うるさいなぁ。でもまぁこのままマイク先生を止めに行くのは普通すぎる。止めたいのは本当だけど、その間に他2人が来るのは避けたい。適当に歩きながらいろんな所を錬成して罠を創る。うーむ意外と誰にも会わないな。こっちから行くか。
「Hey! How's it going? (やっほ!調子どうよ?)」
相澤先生の背後から一気に近づいて殴りかかる。うーむ流石プロヒーロー。簡単に避けられてしまう。まぁこれなら避けられるか。できるだけ爆発させてオールマイトも呼び寄せたい。と思っていたら右から気配が。勢いよく後ろに下がって距離をとる。呼ぶ手間が省けた。オールマイトが来てくれた。
「You told me to do this seriously right? You guys didn't find me so…… I came for you! (本気でやれって言ったのそっちだろ?見つけてくれないから来ちゃったよ!)」
地面を錬成して2人を捕まえる。オールマイトはそのスーパーパワーで壊せるけど相澤先生はそうもいかない。土だから長時間は持たないけど大人しくしていてもらおう。オールマイトも数秒くらいは足止め出来るだろうし。とその時、相澤先生がチラッと別の方向を見た。マイク先生がそっちなんだな?ブラフの可能性もあるけどうるさいから先に捕まえるに越したことはない。ここにせっかく2人集めたんだしね。
2人がどうにか土から抜けようとしてまだ出れてないことを確認してからその場を離れる。そしてさっき相澤先生が見た方向に突き進んだ。声は消せるのか分からないからいろんな錬成をボイスが来る度に試してみる。おかげで直撃で耳が痛い。鼓膜が破れそうだ。でも……向き的にもこっちにいるんだろうな。音は波だから……波を止めてしまえばいい。そしたら空気なくしたいけど……無理だな。口塞ご。粘着力あるのがあれば完璧だったけど……ないものは仕方がない。木でマスクみたいなものを作って顎を動かさないようにする。あとははめるだけ。真正面から行っちゃうか。
「Got you a present! (プレゼントあげる!)」
ボイスのせいでついに鼓膜が破れたけど無視だ。そのまま顎を殴って口を閉じさせる。それからマスクをつけて錬成して外せないようにした。このままカフスも着けたかったけどさすがプロヒーロー。そうはさせてくれない。マスクはそのまま肉弾戦が始まる。早く捕まえないと残り2人が来ちゃうんだよ……!マスク先生の攻撃を避けながらカフスを片手に応戦する。後ろに2人気配を感じた所で安堵からか隙ができた。その瞬間カフスをかける。
「Got one! And…… you guys are too fast. My plan was move for here, but……whatever. (これで1人!んで来るの早すぎなんだよなぁ。ここから移動したかったのに……まぁいいや)」
駆けつけてきた2人の姿は少しボロボロだった。私が張った罠にかかったんだろう。想定通り。とはいえ相澤先生はさっき捕まえてもよかったな……でもそれだとつまらないからやっぱりいいや。オールマイトが殴りかかってくるのを壁を錬成して防御する。土だからすぐに壊されてしまう。金属が欲しいなぁやっぱり。…………ってことで練習に使わせてもらいますよ、ホーエンハイムさん。
2人から勢いよく距離をとって左眼に指を突っ込む。2人とも驚いたようでその場で止まってしまっていた。ここで倒せばいいのにね。左眼を取り出して
次の瞬間には相澤先生の捕縛布が飛んできて腕に巻き付く。そのまま相澤先生の元に連れていかれる。相澤先生のそばに来た所で捕縛布を分解。そしてその手にカフスを。捕縛布を再構築してレイピアに。物質違うのに本当にできるもんなんだな。あとはオールマイトだけだ。足を1歩踏み出して自分の立っているところを盛り上げて上に向かう。賢者の石いいなぁ。材料最悪だけど。手パンなしってこんな感じか。それに等価交換の法則丸無視できるのは最強すぎ。そのまま空気を固めて飛び込む。左腕をいきおいよく掴まれて有り得ない方向に。たぶん折れた。それに動揺したその隙にオールマイトの足場を凍らせる。ノーモーションで錬成して足場を作りながら空中を動き回る。左腕が動かないから銃を取り出して近距離でぶちかます。
「そんな事ができるなんて聞いてないぞ!フォーサイト少女!」
「You didn't ask me. (聞かれなかったからね)」
持っていた銃を捨てていつかのように右手をオールマイトの顔の前にもっていく。爆破されると思って防御しようとしたその時足場の氷を一気に広げて腕まで固めた。慌てて壊そうとするその腕にカフスをつけて……終わりだ。
「フォーサイトさん!条件達成!!」
レイピアにした捕縛布を元に戻して、そばに居たマイク先生のマスクも分解する。
「お……ありがとよ」
「……………………」
マイク先生にお礼を言われたけどそれどころじゃない。賢者の石を片付けたい。オールマイトは……自分で氷壊してたしもういいか。賢者の石をしまうためポケットに手を入れて探すけど……割ったんだったやらかした。代わりにポーチの中の小瓶を取り出して近くに机を錬成して置いておく。口の中から賢者の石を出して小瓶に入れてしまえばOKだ。
特に先生たちと会話することなくモニタールームに戻る。中に入ると勝己クンが歩いてきた。
「ほらよ」
「Thanks」
手元に戻ってきたロケットを首からかけて、銀時計をなんとかポケットにいれてからチェーンを繋げる。
「おい…………大丈夫か」
「Uhh…………だいぶマシ大丈夫。ただ……今なら守れたかもなんてアホなこと考えちゃうよ。それに腕折れたし」
「フォーサイト…………悪かった知らずに…………」
「…………私も詳しく説明してなくてごめんなさい。あの時は可哀想な子だと思われたくなかったの。それにオールマイトサンの表情から相澤先生がそんなこと言うとは思ってなかったって感じですかね?私もムキになってごめんなさい」
「それよりあんた早く保健室行きな!まず腕治さないとでしょ!話は後さね!」
そうして試験は全部終わった。私はリカバリーガールに連れられて治癒してもらった。ずっと考えても仕方がない。しょーたサンも悪気があった訳じゃないだろうし。今日説明したかったけど採点とかで忙しそうだからまた今度だ。今日の結果は後日発表だ。