メーデー、愛してる
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次の日も勝己クンがエントランスで待っててくれた。何時に向かえばいい?とか聞いてたらそっちに10時に行くとだけ返事が来てた。毎回申し訳ないなと思ったけど今日は真っ直ぐ勝己クンの家に行くわけではないみたい。どこ行くんだろってついて行くと昨日と場所は違うけど同じクリームたっぷりの飲み物の写真が。
「これ!昨日の!」
「今日は家だからな。かまわねぇ」
「ありがとうー!ここにもあったんだねぇ」
早速店内に入ってメニューを見せてもらう。たくさんあって迷うけどいちごの美味しそうだなぁ……これしてみよ。
「決めたんか」
「うん!勝己クンは?」
「あー……アイスコーヒー」
「すみません!このストロベリーのとアイスコーヒー下さい!」
「チョコソース追加おすすめしてますがいかがですか?」
「えっチョコレート!?ぜひ!お願いします!」
「それではお会計875円になります」
バックから財布を出していると勝己クンの腕が伸びてきた。手には1000円札が。驚いている間にあれよあれよと会計は終わっていつも間にか飲み物も受け取っていた。……え?
「勝己クン!?私の方が高いし払うよってか勉強会ありがとうで奢りたいんだけど!」
「うっせだぁってろいんだよ」
そのままずかずか元の道に戻ってしまうからついて行く他ない。渡された飲み物を一口試してみる。甘くてなんだか優しい味がした。
そして勝己クンの部屋で勉強していた。私は古文と錬金術、勝己クンはよく分かんないけどいろいろ。私は古文を教えてもらってる。基本的には自分で頑張るけどそんな感じで過ごしていた。出かける前だった光己サンが持ってきてくれたお菓子とかつまみながら。
「おい」
「………………」
「おい!」
「んぇ!?ごめん!なに!?」
気づいたら何故か隣に勝己クンが座っていて腕を掴まれていた。ん?向かい合ってなかったっけ?
「おめぇよぉ……ほいほい男の部屋くんなよ……」
「えっ勉強したいって呼んだの勝己クンじゃん……?」
「ちげぇっ!危機感持てや!」
「えぇ理不尽……」
呼んだのそっちじゃんとか思いながらとりあえず腕を掴まれてるからペンを手放しておく。危機感……?てかこんな近いの慣れないんだけど……勝己クンから甘い匂いがする。なんとなく恥ずかしくなって顔が熱くなる。勝己クンの赤い瞳が真っ直ぐ私を見つめてくる。逸らすのも違うかと思ってどうにか見つめ返すけどこれどういう状況!?
「好きだ。付き合え」
「…………え?」
勝己クンの耳が少し赤くなっている。けど表情は至って真面目だ。からかってる訳じゃなさそう。
「えっと……私は…………だめ……だと思う」
「却下」
「却下!?拒否権は!?」
「ねぇ。つか惚れさせる」
「好き……かどうかはイマイチ分かってないけど嫌いじゃない……もし好きだとしても私は…………好きになってもらえない」
「どーゆーこった」
私は……咎人だ。禁忌を犯した。それは許されないこと。そんな私を好きになってくれたのは嬉しいしそれが勝己クンなのも嬉しい。でも…………嫌われたくない。でも勝己クンが知らないままなんてダメだと思う。
「私が……どんな事してきたか、言ってないことがあるの。これを……知ってからまた言って欲しい。でも嫌われたくない。ごめん勝手で」
「嫌いになるとかありえねぇな。言ってみろよ」
「っ……せめて心の準備したい……言うならちゃんと話す。それで嫌われてしまっても仕方ないと思う」
「わーったよそれだけ待ってやる。でもずっとは待つつもりねぇからな」
「わかった……ごめんね……」
「んな辛気くせぇ顔させたくて言ったんじゃねぇわ。もう逃げられねぇよ?覚悟しとけや」
そう言うと勝己クンはいつもみたいに悪そうな顔をして笑った。かっこよくて胸がなんだかちょっと痛く?なった気がした。よく分からなくて胸に手を当てて見るけどなんともない。そんな私の腕をやっと勝己クンは離してくれてそのまま立ち上がった。飯行くぞって。財布だけバックに入れて私も勝己クンについて玄関まで行った。
気にしてみると勝己クンが車道を歩いてくれてることや歩く速さを合わせてくれてること、そういう小さな気遣いに初めて気づいた。そして今も何が食べたいか聞いてくれてる。
「うーん…………勝己クンのおすすめ!」
「あ?ねぇよんなもん」
「えー……あっ!あそこおいしそう!どうかな?」
「パスタか……いいぞ」
そのまま見つけたお店に入ってそれぞれパスタに私は紅茶、勝己クンはコーヒーを頼む。今回こそ絶対に払う!と思いながら出てきたパスタにほっぺが落ちそうになる。
「ここ払わせてね勝己クン」
「あ?んなことさせっかよ」
「お礼くらいさせてよーお願いお願いお願い!!」
「わーったから!残り食え!」
「よっしゃ!」
それから無事私が払うことが出来て勝己クンの家に帰る。それからまた勉強に戻った。そもそも勉強しに来てるからね。なぜか勝己クンは横に座ってるけど。そして私はもう錬金術の研究をしてるけど。今は空間転送とか出来ないかなって考えてる。移動系を増やしたい。もし出来たら足にでもタトゥーいれれば手パンしなくて済むかな?その為にもこれは完成させないと。…………それにアメストリスに飛ばせるかも知れないし手紙くらい。そのためにもまず同じ空間、目視できる距離を。ノートに思いつく限りの理論を組み立てては崩して試してみてまた組み立てて……と永遠に続けてた。
「……なにやってんだそれ」
「ん?これ?空間転移の錬金術考えてる」
「んなことできんのか」
「見たことも聞いたこともないね!でも全ては0からの発見だからがんばるよ」
「あっそ」
「ハロルドちゃん!夕ご飯よかったら食べて……ってなんであんたたち横並びでしてんの。やりくにくそうよ」
いきなりドアが開いたかと思ったら光己サンだった。いつの間にか帰ってきてたみたい。あれよあれよという間に夕ご飯も頂くことになってしまった。今回は作るのも手伝う。ハンバーグをこねながらお米を炊く。私の家に炊飯器はないから初めて使った。
「お前……炊飯器初めて見たとか言わねぇよな」
「見たことはある!使ったことはなかったけど」
「米食わねぇんか?」
「アメストリスはパンが基本だったからなぁ……こう自分で炊いて食べようとは思ったことないかな。好きだけどね」
「主食パンやったんか。腹たまんねぇだろ」
「そんなことないけどなぁ」
そんなしょうもない話をしながらできたご飯を食べる。今回もとっても美味しかった。いつか光己サンや勝サンにも何か返したいな。そんなこと子どもは気にしなくていいなんて言われたけど。私たちも話聞けて楽しいからいいのよってほんとうにいい人すぎる。そしてまたぜひ食べに来てねと誘われてしまった。今度こそお菓子かなにか持っていこう。勝己クンに光己サンたちの好みでも聞いておこうかな。
勝己クンに送ってもらって家に帰ってからもいつもと変わらず筋トレや錬金術の研究をして明日の学校に備えて早めに寝た。
「これ!昨日の!」
「今日は家だからな。かまわねぇ」
「ありがとうー!ここにもあったんだねぇ」
早速店内に入ってメニューを見せてもらう。たくさんあって迷うけどいちごの美味しそうだなぁ……これしてみよ。
「決めたんか」
「うん!勝己クンは?」
「あー……アイスコーヒー」
「すみません!このストロベリーのとアイスコーヒー下さい!」
「チョコソース追加おすすめしてますがいかがですか?」
「えっチョコレート!?ぜひ!お願いします!」
「それではお会計875円になります」
バックから財布を出していると勝己クンの腕が伸びてきた。手には1000円札が。驚いている間にあれよあれよと会計は終わっていつも間にか飲み物も受け取っていた。……え?
「勝己クン!?私の方が高いし払うよってか勉強会ありがとうで奢りたいんだけど!」
「うっせだぁってろいんだよ」
そのままずかずか元の道に戻ってしまうからついて行く他ない。渡された飲み物を一口試してみる。甘くてなんだか優しい味がした。
そして勝己クンの部屋で勉強していた。私は古文と錬金術、勝己クンはよく分かんないけどいろいろ。私は古文を教えてもらってる。基本的には自分で頑張るけどそんな感じで過ごしていた。出かける前だった光己サンが持ってきてくれたお菓子とかつまみながら。
「おい」
「………………」
「おい!」
「んぇ!?ごめん!なに!?」
気づいたら何故か隣に勝己クンが座っていて腕を掴まれていた。ん?向かい合ってなかったっけ?
「おめぇよぉ……ほいほい男の部屋くんなよ……」
「えっ勉強したいって呼んだの勝己クンじゃん……?」
「ちげぇっ!危機感持てや!」
「えぇ理不尽……」
呼んだのそっちじゃんとか思いながらとりあえず腕を掴まれてるからペンを手放しておく。危機感……?てかこんな近いの慣れないんだけど……勝己クンから甘い匂いがする。なんとなく恥ずかしくなって顔が熱くなる。勝己クンの赤い瞳が真っ直ぐ私を見つめてくる。逸らすのも違うかと思ってどうにか見つめ返すけどこれどういう状況!?
「好きだ。付き合え」
「…………え?」
勝己クンの耳が少し赤くなっている。けど表情は至って真面目だ。からかってる訳じゃなさそう。
「えっと……私は…………だめ……だと思う」
「却下」
「却下!?拒否権は!?」
「ねぇ。つか惚れさせる」
「好き……かどうかはイマイチ分かってないけど嫌いじゃない……もし好きだとしても私は…………好きになってもらえない」
「どーゆーこった」
私は……咎人だ。禁忌を犯した。それは許されないこと。そんな私を好きになってくれたのは嬉しいしそれが勝己クンなのも嬉しい。でも…………嫌われたくない。でも勝己クンが知らないままなんてダメだと思う。
「私が……どんな事してきたか、言ってないことがあるの。これを……知ってからまた言って欲しい。でも嫌われたくない。ごめん勝手で」
「嫌いになるとかありえねぇな。言ってみろよ」
「っ……せめて心の準備したい……言うならちゃんと話す。それで嫌われてしまっても仕方ないと思う」
「わーったよそれだけ待ってやる。でもずっとは待つつもりねぇからな」
「わかった……ごめんね……」
「んな辛気くせぇ顔させたくて言ったんじゃねぇわ。もう逃げられねぇよ?覚悟しとけや」
そう言うと勝己クンはいつもみたいに悪そうな顔をして笑った。かっこよくて胸がなんだかちょっと痛く?なった気がした。よく分からなくて胸に手を当てて見るけどなんともない。そんな私の腕をやっと勝己クンは離してくれてそのまま立ち上がった。飯行くぞって。財布だけバックに入れて私も勝己クンについて玄関まで行った。
気にしてみると勝己クンが車道を歩いてくれてることや歩く速さを合わせてくれてること、そういう小さな気遣いに初めて気づいた。そして今も何が食べたいか聞いてくれてる。
「うーん…………勝己クンのおすすめ!」
「あ?ねぇよんなもん」
「えー……あっ!あそこおいしそう!どうかな?」
「パスタか……いいぞ」
そのまま見つけたお店に入ってそれぞれパスタに私は紅茶、勝己クンはコーヒーを頼む。今回こそ絶対に払う!と思いながら出てきたパスタにほっぺが落ちそうになる。
「ここ払わせてね勝己クン」
「あ?んなことさせっかよ」
「お礼くらいさせてよーお願いお願いお願い!!」
「わーったから!残り食え!」
「よっしゃ!」
それから無事私が払うことが出来て勝己クンの家に帰る。それからまた勉強に戻った。そもそも勉強しに来てるからね。なぜか勝己クンは横に座ってるけど。そして私はもう錬金術の研究をしてるけど。今は空間転送とか出来ないかなって考えてる。移動系を増やしたい。もし出来たら足にでもタトゥーいれれば手パンしなくて済むかな?その為にもこれは完成させないと。…………それにアメストリスに飛ばせるかも知れないし手紙くらい。そのためにもまず同じ空間、目視できる距離を。ノートに思いつく限りの理論を組み立てては崩して試してみてまた組み立てて……と永遠に続けてた。
「……なにやってんだそれ」
「ん?これ?空間転移の錬金術考えてる」
「んなことできんのか」
「見たことも聞いたこともないね!でも全ては0からの発見だからがんばるよ」
「あっそ」
「ハロルドちゃん!夕ご飯よかったら食べて……ってなんであんたたち横並びでしてんの。やりくにくそうよ」
いきなりドアが開いたかと思ったら光己サンだった。いつの間にか帰ってきてたみたい。あれよあれよという間に夕ご飯も頂くことになってしまった。今回は作るのも手伝う。ハンバーグをこねながらお米を炊く。私の家に炊飯器はないから初めて使った。
「お前……炊飯器初めて見たとか言わねぇよな」
「見たことはある!使ったことはなかったけど」
「米食わねぇんか?」
「アメストリスはパンが基本だったからなぁ……こう自分で炊いて食べようとは思ったことないかな。好きだけどね」
「主食パンやったんか。腹たまんねぇだろ」
「そんなことないけどなぁ」
そんなしょうもない話をしながらできたご飯を食べる。今回もとっても美味しかった。いつか光己サンや勝サンにも何か返したいな。そんなこと子どもは気にしなくていいなんて言われたけど。私たちも話聞けて楽しいからいいのよってほんとうにいい人すぎる。そしてまたぜひ食べに来てねと誘われてしまった。今度こそお菓子かなにか持っていこう。勝己クンに光己サンたちの好みでも聞いておこうかな。
勝己クンに送ってもらって家に帰ってからもいつもと変わらず筋トレや錬金術の研究をして明日の学校に備えて早めに寝た。