メーデー、愛してる
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体育祭の次の日は休みになった。右腕はあの後サポート科が使ってるとかいう工房を使わせて貰ってどうにか直した。ウィンリィに教えて貰っててよかった。そしてそのまましょーたサンやひざしクンと帰ってまた美味しいものを食べさせてくれた。その時アメストリスに帰るのは諦めてないけど、ちゃんとヒーローなりたいって話をしたらひざしクンが物凄く喜んでくれたんだ。そして私ならなれるって。しょーたサンも頑張れよって言ってくれた。
そして今日はお買い物だ。お出かけなんて今までほとんどしたことなかったから、近くにあるという大きなショッピングモールに行ってお買い物して帰りに食材を帰って帰ろうと思ってる。気分はルンルンで家を出た。
いつも通り駅に向かおうとすると道にいつもは見ない猫がいた。なんとなく後ろからついて行ってみるとか小さな公園が。こんな所に公園があるなんて初めて知った。猫は公園にあるベンチに丸まっていて、私も横に座って空を眺めた。買い物もいいけど明日も休みだしな。ボーッとするのもいいかもしれない。
「ハロルドくん?」
公園の入口からどこかで聞いたような声が聞こえてきた。もう何年も聞いていなかったような……どこか懐かしいそんな声。ゆっくり視線を向けると…………ホーエンハイムさんがいた。
「ホーエンハイムさん……?本物?」
「ははっまさか本当に会えるなんてな。昨日の戦い見て君が来てることを知ったんだ」
昔と変わらず朗らかに笑うホーエンハイムさん。信じられなかった。まさか本当にに会えるなんて。でもエドたちは?大佐は?どこまで知ってるのか分からないけれど、少なくとも私が人造人間 にやられた時は無事だったはず。少しは新しいことが分かるはずだ。
「あの時はバカ息子を、エドとアルを救ってくれてありがとう。礼をずっと伝えたかった」
「こんなのでも護衛ですからね。当たり前ですよ」
それからあのあとどうなったのかたくさん教えてくれた。聞きたいような聞きたくないようなでも知りたい。あの後私がいなくなってからエドたちは無事お父様、フラスコの中の小人 を吹っ飛ばしたらしい。戦いの途中でアルは自分を錬成して腕が壊れたエドに腕を返して、エドは戻った腕で殴り飛ばしたらしい。さすがエドすごいなぁ。そして大佐は強制的に真理を開かされたらしく失明。けどドクターマルコーからもらった賢者の石でどうにかなるらしい。その後エドは錬金術を犠牲にアルを取り戻した。今では旅に出て錬金術の研究を続けてるみたい。なんだ……全部終わったんだ…………幸せかな?みんな。
「私の息子たちが本当に世話になった。ずっと護衛をしてくれて、最後までずっと守ってもられっぱなしでなんもしてやれなかったって言われたよ。オレたちに付き合わせてばっかりでハルを幸せに出来なかったって」
「え?そんな事を?私は……エドたちが目的を達成できて、幸せならそれでいいのに。私を家族だって、親友だって言ってくれただけで幸せだったのにだって私は……」
ずっと迷子だったから。レイに生きろと言われて死なないようにだけ生きてた。目的なんて、やりたいことなんてある訳がなかった。ただ死なないようにしてた。それがエドたちに会って変わった。エドたちの目的が私の目的に。それで死ぬならそれはそれでいいとも思ったんだ。そんな彼らが今では平穏に生きてる。そう思うと涙が出てきた。良かった本当に……!少しは手伝えてたかな。力になれてたならもうそれ以上の事はない。
「それで君の……ハロルドくんのことなんだけど…………」
「なんでしょう?」
「私もなんだけど君も……アメストリスにはもう帰れない。そして私はもうすぐ消える」
「…………え?」
「最後の闘いの後……エドとアルが目覚めてから、君の死体が出てきたらしい。あのお父様がいた地下からほど近い所に」
「……………………」
「私はあの後リゼンブールに帰ってトリシャの……妻の墓の前で尽きたはずだったんだ。そしたらここにいて君を見つけた。私は君にあの後のことを伝えないとと思って探してたんだが……伝えきれたからか、消えそうだよ」
「じゃあ私はここから帰れても……死体ってことですね…………ははっそれは困るなぁ話せないじゃん……」
唖然として涙が一瞬止まったけど、一瞬だけで止まることはなかった。ボロボロ涙が零れる。帰れないのかぁ…………。
「私が言うのも無責任だけれど、この世界のヒーローとかいうものはハロルドくんのようなものだと思ったよ。もし、なりたいんだったら今度こそ、君がなりたいものに君の夢を幸せを掴んで欲しい。ここにどれくらいいれるかわからないけれど。昨日の体育祭?とても楽しそうに見えたよ」
「昨日やっとヒーローなりたいって思ったんです。そしてエドたちも助けれるように。でも私は家族を見殺しにした。そして禁忌を犯した。それでもヒーローなれますかね……?そしてエドたちが恋しい会いたい……っ!」
エドに会いたい。アルに会いたい。大佐にリザにみんなに会いたい。もう会えない。涙が止まらない。もう戻れないの?本当に?死んだの?信じられない私今動いてるのに。生きているのに。本当に生きてる?
「……クソチビ?」
公園の入口からまた声が聞こえた。顔を上げると勝己クンが訝しげにこっちを見ていた。ベンチに座る私にその前に立つホーエンハイムさん。何を思ったのかズカズカやって来てホーエンハイムさんを押しのけた。
「てめぇクソジジイ!こいつに何しやがった!!」
「ん?あぁ君は昨日ハロルドくんと戦っていた……すまない名前は忘れた」
「んなこたぁどうでもいいんだよ!なんでこいつ泣いてんだよ!!」
「ホーエンハイムさん。私大丈夫ですよ。トリシャさん……でしたっけ?待ってるなら悪いですし。……ね?」
「……知り合いかよクソチビ」
「…………すまないハロルドくん。どうか幸せに」
そう言ってホーエンハイムさんは公園を出ていった。勝己クンと私だけが公園に残る。私の涙は止まらない。勝己クンは横に立ってどこか見ながら頬をかいている。
「ごめんね勝己クン。ありがとう。私は大丈夫だよ」
「そうは見えねぇんだよ。なんだったんだあのジジイ」
「ねぇ勝己クン…………」
「あぁ?」
「私……死んじゃったんだって」
「…………は?」
「エドたちは生きてるし、助かったのは嬉しいけど……私もレイと同じところに行きたかったなぁ」
拭っても拭っても涙は止まることを知らない。あぁどうやって止めるんだっけ。止め方が分からない。前に泣いたのはレイの隣でだもの。10年ぶりくらいに泣いてる。私の涙腺まだあったんだななんて思う。
呆然とそんな事を考えているといきなり手を掴まれて立たされた。そのままずんずん進んでいく。というか勝己クンはなんであそこに居たんだろう?近かったのかな。今どこ向かってるんだろ?手を引っ張られるがままについて行くとどこかの家に着いた。勝己クンはそのまま家に入って目配せされて私も靴を脱ぐ。リビングを通り2階へ。リビングに居た女の人が勝己クンに何か叫んだと思ったら物凄くびっくりした顔をしてた。2階につくと部屋に通してくれた。
「……あそこで泣くよりマシだろ。俺はここいるが話したいなら話せばいいしいやならそこにでも座ってろ」
いつもより声が優しい勝己クンに少しずつ気持ちは落ち着く。涙は変わらず止まらないけど。そして勝己クンの服を引っ張った。
「話……聞いてくれる?たぶん嘘みたいだけど…………私にとってはほんとで全てだった話」
それから家族が殺されたこと。軍人になったこと、身体を取り戻そうとする兄弟護衛をしていたこと。そして……国を救おうとする手伝いをしたこと。幸せだった。ずっと走ってるような感覚だった。私のぐちゃぐちゃな話を勝己クンはずっと聞いてくれた。これまで自分で話したことなんてないと思う。だから余計話すの下手だったろうけど最後まで聞いてくれた。……それでも私は私の罪は話せなかったけれど。まだ誰かに、言う勇気はない。それでもここまで人に話せたのは初めてだ。
「だから……生きてるからには帰って親友を、エドをアルを助けたくてずっと帰り方を探していたの。2年間ずっと。その方法を探すためにヒーローになろうとしてた。でも……死んじゃったって。彼らを守れたのは嬉しいけど…………戻れなくなっちゃった」
「……どう見ても生きてんだろ。今ここで。死んでるとかわかっかよ。んなわけねぇだろ。触れるしな」
そう言った勝己クンの手が私の頬を触れた。暖かい手だ。甘い匂いが少しして、安心するような大きな手。
「そっかぁ……生きてるか……ここでは…………それなら私もヒーローに…………エドみたいなアルみたいな…………誰かを救える人に…………みんな許してくれるかなぁ…………」
まぶたが重くなってくる。意識が途切れる瞬間当たり前だなれんだろ。って声が聞こえてきた。
そして今日はお買い物だ。お出かけなんて今までほとんどしたことなかったから、近くにあるという大きなショッピングモールに行ってお買い物して帰りに食材を帰って帰ろうと思ってる。気分はルンルンで家を出た。
いつも通り駅に向かおうとすると道にいつもは見ない猫がいた。なんとなく後ろからついて行ってみるとか小さな公園が。こんな所に公園があるなんて初めて知った。猫は公園にあるベンチに丸まっていて、私も横に座って空を眺めた。買い物もいいけど明日も休みだしな。ボーッとするのもいいかもしれない。
「ハロルドくん?」
公園の入口からどこかで聞いたような声が聞こえてきた。もう何年も聞いていなかったような……どこか懐かしいそんな声。ゆっくり視線を向けると…………ホーエンハイムさんがいた。
「ホーエンハイムさん……?本物?」
「ははっまさか本当に会えるなんてな。昨日の戦い見て君が来てることを知ったんだ」
昔と変わらず朗らかに笑うホーエンハイムさん。信じられなかった。まさか本当にに会えるなんて。でもエドたちは?大佐は?どこまで知ってるのか分からないけれど、少なくとも私が
「あの時はバカ息子を、エドとアルを救ってくれてありがとう。礼をずっと伝えたかった」
「こんなのでも護衛ですからね。当たり前ですよ」
それからあのあとどうなったのかたくさん教えてくれた。聞きたいような聞きたくないようなでも知りたい。あの後私がいなくなってからエドたちは無事お父様、
「私の息子たちが本当に世話になった。ずっと護衛をしてくれて、最後までずっと守ってもられっぱなしでなんもしてやれなかったって言われたよ。オレたちに付き合わせてばっかりでハルを幸せに出来なかったって」
「え?そんな事を?私は……エドたちが目的を達成できて、幸せならそれでいいのに。私を家族だって、親友だって言ってくれただけで幸せだったのにだって私は……」
ずっと迷子だったから。レイに生きろと言われて死なないようにだけ生きてた。目的なんて、やりたいことなんてある訳がなかった。ただ死なないようにしてた。それがエドたちに会って変わった。エドたちの目的が私の目的に。それで死ぬならそれはそれでいいとも思ったんだ。そんな彼らが今では平穏に生きてる。そう思うと涙が出てきた。良かった本当に……!少しは手伝えてたかな。力になれてたならもうそれ以上の事はない。
「それで君の……ハロルドくんのことなんだけど…………」
「なんでしょう?」
「私もなんだけど君も……アメストリスにはもう帰れない。そして私はもうすぐ消える」
「…………え?」
「最後の闘いの後……エドとアルが目覚めてから、君の死体が出てきたらしい。あのお父様がいた地下からほど近い所に」
「……………………」
「私はあの後リゼンブールに帰ってトリシャの……妻の墓の前で尽きたはずだったんだ。そしたらここにいて君を見つけた。私は君にあの後のことを伝えないとと思って探してたんだが……伝えきれたからか、消えそうだよ」
「じゃあ私はここから帰れても……死体ってことですね…………ははっそれは困るなぁ話せないじゃん……」
唖然として涙が一瞬止まったけど、一瞬だけで止まることはなかった。ボロボロ涙が零れる。帰れないのかぁ…………。
「私が言うのも無責任だけれど、この世界のヒーローとかいうものはハロルドくんのようなものだと思ったよ。もし、なりたいんだったら今度こそ、君がなりたいものに君の夢を幸せを掴んで欲しい。ここにどれくらいいれるかわからないけれど。昨日の体育祭?とても楽しそうに見えたよ」
「昨日やっとヒーローなりたいって思ったんです。そしてエドたちも助けれるように。でも私は家族を見殺しにした。そして禁忌を犯した。それでもヒーローなれますかね……?そしてエドたちが恋しい会いたい……っ!」
エドに会いたい。アルに会いたい。大佐にリザにみんなに会いたい。もう会えない。涙が止まらない。もう戻れないの?本当に?死んだの?信じられない私今動いてるのに。生きているのに。本当に生きてる?
「……クソチビ?」
公園の入口からまた声が聞こえた。顔を上げると勝己クンが訝しげにこっちを見ていた。ベンチに座る私にその前に立つホーエンハイムさん。何を思ったのかズカズカやって来てホーエンハイムさんを押しのけた。
「てめぇクソジジイ!こいつに何しやがった!!」
「ん?あぁ君は昨日ハロルドくんと戦っていた……すまない名前は忘れた」
「んなこたぁどうでもいいんだよ!なんでこいつ泣いてんだよ!!」
「ホーエンハイムさん。私大丈夫ですよ。トリシャさん……でしたっけ?待ってるなら悪いですし。……ね?」
「……知り合いかよクソチビ」
「…………すまないハロルドくん。どうか幸せに」
そう言ってホーエンハイムさんは公園を出ていった。勝己クンと私だけが公園に残る。私の涙は止まらない。勝己クンは横に立ってどこか見ながら頬をかいている。
「ごめんね勝己クン。ありがとう。私は大丈夫だよ」
「そうは見えねぇんだよ。なんだったんだあのジジイ」
「ねぇ勝己クン…………」
「あぁ?」
「私……死んじゃったんだって」
「…………は?」
「エドたちは生きてるし、助かったのは嬉しいけど……私もレイと同じところに行きたかったなぁ」
拭っても拭っても涙は止まることを知らない。あぁどうやって止めるんだっけ。止め方が分からない。前に泣いたのはレイの隣でだもの。10年ぶりくらいに泣いてる。私の涙腺まだあったんだななんて思う。
呆然とそんな事を考えているといきなり手を掴まれて立たされた。そのままずんずん進んでいく。というか勝己クンはなんであそこに居たんだろう?近かったのかな。今どこ向かってるんだろ?手を引っ張られるがままについて行くとどこかの家に着いた。勝己クンはそのまま家に入って目配せされて私も靴を脱ぐ。リビングを通り2階へ。リビングに居た女の人が勝己クンに何か叫んだと思ったら物凄くびっくりした顔をしてた。2階につくと部屋に通してくれた。
「……あそこで泣くよりマシだろ。俺はここいるが話したいなら話せばいいしいやならそこにでも座ってろ」
いつもより声が優しい勝己クンに少しずつ気持ちは落ち着く。涙は変わらず止まらないけど。そして勝己クンの服を引っ張った。
「話……聞いてくれる?たぶん嘘みたいだけど…………私にとってはほんとで全てだった話」
それから家族が殺されたこと。軍人になったこと、身体を取り戻そうとする兄弟護衛をしていたこと。そして……国を救おうとする手伝いをしたこと。幸せだった。ずっと走ってるような感覚だった。私のぐちゃぐちゃな話を勝己クンはずっと聞いてくれた。これまで自分で話したことなんてないと思う。だから余計話すの下手だったろうけど最後まで聞いてくれた。……それでも私は私の罪は話せなかったけれど。まだ誰かに、言う勇気はない。それでもここまで人に話せたのは初めてだ。
「だから……生きてるからには帰って親友を、エドをアルを助けたくてずっと帰り方を探していたの。2年間ずっと。その方法を探すためにヒーローになろうとしてた。でも……死んじゃったって。彼らを守れたのは嬉しいけど…………戻れなくなっちゃった」
「……どう見ても生きてんだろ。今ここで。死んでるとかわかっかよ。んなわけねぇだろ。触れるしな」
そう言った勝己クンの手が私の頬を触れた。暖かい手だ。甘い匂いが少しして、安心するような大きな手。
「そっかぁ……生きてるか……ここでは…………それなら私もヒーローに…………エドみたいなアルみたいな…………誰かを救える人に…………みんな許してくれるかなぁ…………」
まぶたが重くなってくる。意識が途切れる瞬間当たり前だなれんだろ。って声が聞こえてきた。