メーデー、愛してる
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日は変わって今日のヒーロー基礎学は救助訓練らしい。訓練場は遠いらしくバスで向かう。バスの中で梅雨ちゃんが緑谷クンの個性をオールマイトサンみたいだと言っていて私もそうだなって思った。梅雨ちゃん鋭い。
「派手で強えっつったらやっぱ轟と爆豪、それにフォーサイトだな」
「爆豪ちゃんはキレてばっかだから人気出なさそう」
「んだとコラ出すわ!!」
その後誰かが勝己クンに言ったクンを下水で煮込んだような性格と誰かに言われていてツボに入ってしまった。面白すぎる。笑いをどうにか堪えていると勝己クンにバレてキレられた。
そして着いた訓練場のUSJにはしょーたサンに13号せんせ、オールマイトサンの3人が居るはずだったみたいだけどなぜかオールマイトサンはいなかった。そこから13号せんせのお小言が1つ2つと増えながらも聞いていた。どんな個性も人を救えるけど人を殺せる力でもあるという。そんな話を聞いていると殺気を感じた。
「……っ!しょーたサン!!!」
「一かたまりになって動くな!」
ヴィランだ。広場の中心に黒いモヤが現れたと思ったら中からたくさんの人が出てきた。
「……あれはヴィランだ」
しょーたサンが広場に向かい大勢のヴィランと戦っている間、私たちは黒いモヤのせいで色んな場所に飛ばされた。私は……しょーたサンからは少し離れた広場の隅。そこで待ち受けていた黒い外套をすっぽり被った男と交戦していた。こいつ……知ってる気がする…………でもあいつは……死んだはず。男は錬成光を出して爆発を起こした。
「あぁ!いい音だぁぁぁああ!!!」
爆風で男の外套が飛んでいく。そこに現れた顔には見覚えしかなかった。
「紅蓮の……!どうしてここに!?プライドに取り込まれたはずじゃ!?」
「その通りですよ。取り込まれて足掻いて、死んだと思ったらここに居たんですよ」
ふとしょーたサンの方に目を向けるとしょーたサンが黒い脳みそ丸出しの生き物にやられていた。そしてなぜか肘が砕けている。
「……しょーたサンっ!」
「よそ見はダメでしょう?彗星の」
黒い怪物、脳無に腕を潰されてしまっているしょーたサンを見ていられなくて走り出す。走り出した先を爆発されてこける。その間に脳無のそばにいた手だらけの男、死柄木弔の隣に黒いモヤの男、黒霧が現れた。立ち上がって、足止めをしながら彼らの話を聞くと1人逃げられたらしい。きっと応援を呼んでくれる。それまで持ち堪えれば……!
「ゲームオーバーだ……けども、その前に平和の象徴としての矜持を少しでもへし折って帰ろう」
死柄木はそう言うと梅雨ちゃんに向かって手を伸ばす。あれはダメだ……!間に合えない……!そう思ったけど彼の個性は発動しなかった。緑谷クンが男に殴りかかっている間にしょーたサンに駆け寄る。あぁ、練丹術も習っておけばよかった。止血も私には出来ない。持ち合わせの簡単な救急セットで出来るだけ傷が酷くならないように固定していく。脳無が緑谷クンを襲おうとしたその時、希望の声が聞こえた。
「もう大丈夫、私が来た!」
ヴィランの目がオールマイトサンに集まっている間にしょーたサンを出来るだけ遠くに運ぶ。そしてオールマイトサンは緑谷クンたちを一瞬で救ってしまった。
「皆入口へ!相澤くんを頼んだ、意識がない」
「梅雨ちゃんたち、相澤せんせのことお願い。私もここに居るから」
緑谷クンが何やらオールマイトサンに伝えてる。梅雨ちゃんに私も一緒に行こうと言われたがキンブリーがいる以上みんなの傍には行けない。オールマイトサンは早速脳無と戦っている。どうやら全然効いていないらしい。キンブリーはいつの間にか死柄木の隣に立ってにやにやしている。オールマイトサンは脳無にバックドロップをかまそうとしたが黒霧のワープのせいで怪我をしてしまった。
「……っ!オールマイトサン!」
オールマイトサンを助けようと走り出した時、緑谷クンも走り出した。間に合え……!平和の象徴が負けるなんて事態いやだ……!すると後ろから爆破音が響いてきた。
「どけっ!邪魔だ!」
勝己クンが黒霧殴りつけ、氷の子が脳無の下半身を凍らせた。その隙にオールマイトサンは脳無から距離をとる。勝己クンはそのまま黒霧を拘束している。バキバキに割れたと思った脳無は超再生の個性も持っていて、身体が再生してしまっていた。そして脳無はそのまま勝己クンの元へ動いた。
「っ!危ない……!」
自分の後ろで爆破を起こして距離を縮める。なんとか勝己クンを突き飛ばしたその時、肋が折れる音が聞こえると同時に吹き飛ばされる。あーくそ動きにくくなった。でも倒れてる場合じゃない。早く戻らなきゃ。あの変態は私が倒す。
「ダメだ、逃げなさい」
ヴィランの元になんとかオールマイトサンがみんなにそう伝えていた。プロの本気を見ていなさいと。
「オールマイトサン、あの変態は私が相手するので」
「おっと酷いですね、人を変態なんて。それでは私も殺人鬼と呼びましょうか?」
その場の空気が固まったように感じた。打って変わって沈黙が流れる。視線の集まり方がすごい。
「……なんのこと?自己紹介でもしてるの?」
「彗星の錬金術師とか呼ばれてたらしいなぁお前。なんとかって部下を上司と一緒に焼き殺したんだろう?お前にそっちは似合わない。俺の仲間になれ」
「……マリア・ロス少尉のこと?そこの変態から聞いたの?」
キンブリーに視線を向けると勝ち誇ったようにニヤニヤしていた。あぁこいつ死んだから来てくれたこと知らないんだなんて思いながら勢いよく中指を立てた。
「ばーか!少尉は生きてるし今はアメストリスでエドたちの手伝いしてるはずだよ!偽情報掴まされたね!」
べーっと舌を出して煽ると死柄木が首を掻きながらキンブリーに文句を言っていた。そのまま帰ってくれお願いだ。
「なんだ。その噂は本当だったんですね。つまらない。でも家族を殺したのは本当でしょう?」
呼吸が止まった。違う、殺してない。あの時エドと確認したんだ。あの骨は誰のか分からないものだった……でも…………あぁもうやめてくれ。逃げたい。
「……私の家族を殺したのは、あの日家に押し入ってきた人たちだけど?今は牢獄にいるはずの」
こいつは何処まで知っている?冷静に、冷静になれ。早く帰りたい。ここじゃダメだ。あれは本当にレイじゃなかった?本当に?
「しかしその右腕が動かぬ証拠でしょう?」
そうキンブリーが言うと右腕で爆発が起きた。服が破れて機械鎧 が鈍く光る。ほんっと嫌がらせが好きだなぁこの人。みんなの視線が痛い。
「兄の……レイモンド?でしたっけ?見殺しにした挙句に…………ねぇ?ぜひ次回にでも詳しく聞かせてください。今回はオールマイトとやらを殺しに来ただけなので」
「うるっさいなぁ。じゃあ変態は私と遊べよ。どうせエンヴィーにでも聞いたんでしょ?レイのこと。変態の脳みそにレイのことが入ってるなんて虫唾が走るから殴らせて欲しい」
うるさいうるさい。こんな時エドならどうしてたかなぁ。すぐ煽ってた気もするけど。オールマイトサンを殺すとかレイのこととか本当に鬱陶しい。
「そんなつれないこと言わないで下さいよ。全部知りたいんです。貴方が強いから、こんなに脆そうなのに。そういうのって……壊したくなるでしょう?」
「……っ!かかってこいよド三流!格の違いを見せてやる!」
「はははっ!やっぱりいいなお前!尚更欲しくなった!脳無、黒霧は平和の象徴を、キンブリーは彗星ちゃんをやれ。俺は残りをあしらう」
Side 緑谷
目の前の光景が信じられなかった。オールマイトは1発1発全力でラッシュを叩き込んでいて、フォーサイトさんはヴィランに向かって地面をトゲに変えたり銃で応戦したりととても同じ歳の女の子とは思えない動きをしていた。するとオールマイトがPlus Ultra!!と叫びながら脳無を吹っ飛ばした。スゴすぎる。ショック吸収を無かったことにした。それを見たフォーサイトさんは口元だけ笑いながらヴィランに攻撃を続ける。
「さっきから錬成がおかしいんだけど!?法則無視してんだろ!」
「お見事、正解ですよ」
ニヤリと笑ったヴィランの口には赤い石が。石からはなんだか禍々しいものを感じた。そしてオールマイトには時間が残されていない。もうすぐトゥルーフォームに戻ってしまう。このままヴィランに撤退して欲しかったけどそうもいかないみたいだ。死柄木がオールマイトに突っ込んでいく。僕だけが……僕しか秘密を知らないんだ!助けないと!そう思って飛び出した時、ヴィランの手が撃たれた。増援が来たみたいだ。そしてヴィランたちを捕まえることはできず、ワープして逃げてしまった。
Side ハロルド
あの後先生が沢山来てくれてなんとか助かった。生徒は安否確認のためゲート前に集合らしく、オールマイトサンが気になるけどどうにか身体を動かして集合する。みんなの視線が右腕に集まってる気がする。説明……しないとだなぁ。とりあえずすぐに事情聴取ともいかないようで教室に戻ることになった。先生たちは命に別状はないけど入院、緑谷クンは骨折したけど保健室で充分らしい。けど……
「ほぼ全員無事か」
「塚内さんすみません」
流れを切るようで申し訳ないけど手を挙げた。
「どうした?フォーサイトさん」
「肋が何本かイッちゃってるんですけど私も保健室でいいですか?」
「……!?どうして早く言わなかった!今すぐ行きなさい!!」
「えぇ怒られた……」
「ハル!?肋!?肋折れたの!?大丈夫??!?ついて行こうか??」
「ありがとう響香大丈夫だよー動けてるしね」
そして私は保健室に用事があるらしい塚内さんと一緒に移動した。というか塚内さんが背負ってくれた。保健室はもう人がいっぱいだったらしくリカバリーガールが来てくれて仮眠室で治癒してもらう。今回はペッツを貰って休んでから家に帰った。
やっぱり嫌な予感ほど当たるものはない。……殺人鬼か……否定なんてできない。犯した過ちは一生消えないんだ。
「派手で強えっつったらやっぱ轟と爆豪、それにフォーサイトだな」
「爆豪ちゃんはキレてばっかだから人気出なさそう」
「んだとコラ出すわ!!」
その後誰かが勝己クンに言ったクンを下水で煮込んだような性格と誰かに言われていてツボに入ってしまった。面白すぎる。笑いをどうにか堪えていると勝己クンにバレてキレられた。
そして着いた訓練場のUSJにはしょーたサンに13号せんせ、オールマイトサンの3人が居るはずだったみたいだけどなぜかオールマイトサンはいなかった。そこから13号せんせのお小言が1つ2つと増えながらも聞いていた。どんな個性も人を救えるけど人を殺せる力でもあるという。そんな話を聞いていると殺気を感じた。
「……っ!しょーたサン!!!」
「一かたまりになって動くな!」
ヴィランだ。広場の中心に黒いモヤが現れたと思ったら中からたくさんの人が出てきた。
「……あれはヴィランだ」
しょーたサンが広場に向かい大勢のヴィランと戦っている間、私たちは黒いモヤのせいで色んな場所に飛ばされた。私は……しょーたサンからは少し離れた広場の隅。そこで待ち受けていた黒い外套をすっぽり被った男と交戦していた。こいつ……知ってる気がする…………でもあいつは……死んだはず。男は錬成光を出して爆発を起こした。
「あぁ!いい音だぁぁぁああ!!!」
爆風で男の外套が飛んでいく。そこに現れた顔には見覚えしかなかった。
「紅蓮の……!どうしてここに!?プライドに取り込まれたはずじゃ!?」
「その通りですよ。取り込まれて足掻いて、死んだと思ったらここに居たんですよ」
ふとしょーたサンの方に目を向けるとしょーたサンが黒い脳みそ丸出しの生き物にやられていた。そしてなぜか肘が砕けている。
「……しょーたサンっ!」
「よそ見はダメでしょう?彗星の」
黒い怪物、脳無に腕を潰されてしまっているしょーたサンを見ていられなくて走り出す。走り出した先を爆発されてこける。その間に脳無のそばにいた手だらけの男、死柄木弔の隣に黒いモヤの男、黒霧が現れた。立ち上がって、足止めをしながら彼らの話を聞くと1人逃げられたらしい。きっと応援を呼んでくれる。それまで持ち堪えれば……!
「ゲームオーバーだ……けども、その前に平和の象徴としての矜持を少しでもへし折って帰ろう」
死柄木はそう言うと梅雨ちゃんに向かって手を伸ばす。あれはダメだ……!間に合えない……!そう思ったけど彼の個性は発動しなかった。緑谷クンが男に殴りかかっている間にしょーたサンに駆け寄る。あぁ、練丹術も習っておけばよかった。止血も私には出来ない。持ち合わせの簡単な救急セットで出来るだけ傷が酷くならないように固定していく。脳無が緑谷クンを襲おうとしたその時、希望の声が聞こえた。
「もう大丈夫、私が来た!」
ヴィランの目がオールマイトサンに集まっている間にしょーたサンを出来るだけ遠くに運ぶ。そしてオールマイトサンは緑谷クンたちを一瞬で救ってしまった。
「皆入口へ!相澤くんを頼んだ、意識がない」
「梅雨ちゃんたち、相澤せんせのことお願い。私もここに居るから」
緑谷クンが何やらオールマイトサンに伝えてる。梅雨ちゃんに私も一緒に行こうと言われたがキンブリーがいる以上みんなの傍には行けない。オールマイトサンは早速脳無と戦っている。どうやら全然効いていないらしい。キンブリーはいつの間にか死柄木の隣に立ってにやにやしている。オールマイトサンは脳無にバックドロップをかまそうとしたが黒霧のワープのせいで怪我をしてしまった。
「……っ!オールマイトサン!」
オールマイトサンを助けようと走り出した時、緑谷クンも走り出した。間に合え……!平和の象徴が負けるなんて事態いやだ……!すると後ろから爆破音が響いてきた。
「どけっ!邪魔だ!」
勝己クンが黒霧殴りつけ、氷の子が脳無の下半身を凍らせた。その隙にオールマイトサンは脳無から距離をとる。勝己クンはそのまま黒霧を拘束している。バキバキに割れたと思った脳無は超再生の個性も持っていて、身体が再生してしまっていた。そして脳無はそのまま勝己クンの元へ動いた。
「っ!危ない……!」
自分の後ろで爆破を起こして距離を縮める。なんとか勝己クンを突き飛ばしたその時、肋が折れる音が聞こえると同時に吹き飛ばされる。あーくそ動きにくくなった。でも倒れてる場合じゃない。早く戻らなきゃ。あの変態は私が倒す。
「ダメだ、逃げなさい」
ヴィランの元になんとかオールマイトサンがみんなにそう伝えていた。プロの本気を見ていなさいと。
「オールマイトサン、あの変態は私が相手するので」
「おっと酷いですね、人を変態なんて。それでは私も殺人鬼と呼びましょうか?」
その場の空気が固まったように感じた。打って変わって沈黙が流れる。視線の集まり方がすごい。
「……なんのこと?自己紹介でもしてるの?」
「彗星の錬金術師とか呼ばれてたらしいなぁお前。なんとかって部下を上司と一緒に焼き殺したんだろう?お前にそっちは似合わない。俺の仲間になれ」
「……マリア・ロス少尉のこと?そこの変態から聞いたの?」
キンブリーに視線を向けると勝ち誇ったようにニヤニヤしていた。あぁこいつ死んだから来てくれたこと知らないんだなんて思いながら勢いよく中指を立てた。
「ばーか!少尉は生きてるし今はアメストリスでエドたちの手伝いしてるはずだよ!偽情報掴まされたね!」
べーっと舌を出して煽ると死柄木が首を掻きながらキンブリーに文句を言っていた。そのまま帰ってくれお願いだ。
「なんだ。その噂は本当だったんですね。つまらない。でも家族を殺したのは本当でしょう?」
呼吸が止まった。違う、殺してない。あの時エドと確認したんだ。あの骨は誰のか分からないものだった……でも…………あぁもうやめてくれ。逃げたい。
「……私の家族を殺したのは、あの日家に押し入ってきた人たちだけど?今は牢獄にいるはずの」
こいつは何処まで知っている?冷静に、冷静になれ。早く帰りたい。ここじゃダメだ。あれは本当にレイじゃなかった?本当に?
「しかしその右腕が動かぬ証拠でしょう?」
そうキンブリーが言うと右腕で爆発が起きた。服が破れて
「兄の……レイモンド?でしたっけ?見殺しにした挙句に…………ねぇ?ぜひ次回にでも詳しく聞かせてください。今回はオールマイトとやらを殺しに来ただけなので」
「うるっさいなぁ。じゃあ変態は私と遊べよ。どうせエンヴィーにでも聞いたんでしょ?レイのこと。変態の脳みそにレイのことが入ってるなんて虫唾が走るから殴らせて欲しい」
うるさいうるさい。こんな時エドならどうしてたかなぁ。すぐ煽ってた気もするけど。オールマイトサンを殺すとかレイのこととか本当に鬱陶しい。
「そんなつれないこと言わないで下さいよ。全部知りたいんです。貴方が強いから、こんなに脆そうなのに。そういうのって……壊したくなるでしょう?」
「……っ!かかってこいよド三流!格の違いを見せてやる!」
「はははっ!やっぱりいいなお前!尚更欲しくなった!脳無、黒霧は平和の象徴を、キンブリーは彗星ちゃんをやれ。俺は残りをあしらう」
Side 緑谷
目の前の光景が信じられなかった。オールマイトは1発1発全力でラッシュを叩き込んでいて、フォーサイトさんはヴィランに向かって地面をトゲに変えたり銃で応戦したりととても同じ歳の女の子とは思えない動きをしていた。するとオールマイトがPlus Ultra!!と叫びながら脳無を吹っ飛ばした。スゴすぎる。ショック吸収を無かったことにした。それを見たフォーサイトさんは口元だけ笑いながらヴィランに攻撃を続ける。
「さっきから錬成がおかしいんだけど!?法則無視してんだろ!」
「お見事、正解ですよ」
ニヤリと笑ったヴィランの口には赤い石が。石からはなんだか禍々しいものを感じた。そしてオールマイトには時間が残されていない。もうすぐトゥルーフォームに戻ってしまう。このままヴィランに撤退して欲しかったけどそうもいかないみたいだ。死柄木がオールマイトに突っ込んでいく。僕だけが……僕しか秘密を知らないんだ!助けないと!そう思って飛び出した時、ヴィランの手が撃たれた。増援が来たみたいだ。そしてヴィランたちを捕まえることはできず、ワープして逃げてしまった。
Side ハロルド
あの後先生が沢山来てくれてなんとか助かった。生徒は安否確認のためゲート前に集合らしく、オールマイトサンが気になるけどどうにか身体を動かして集合する。みんなの視線が右腕に集まってる気がする。説明……しないとだなぁ。とりあえずすぐに事情聴取ともいかないようで教室に戻ることになった。先生たちは命に別状はないけど入院、緑谷クンは骨折したけど保健室で充分らしい。けど……
「ほぼ全員無事か」
「塚内さんすみません」
流れを切るようで申し訳ないけど手を挙げた。
「どうした?フォーサイトさん」
「肋が何本かイッちゃってるんですけど私も保健室でいいですか?」
「……!?どうして早く言わなかった!今すぐ行きなさい!!」
「えぇ怒られた……」
「ハル!?肋!?肋折れたの!?大丈夫??!?ついて行こうか??」
「ありがとう響香大丈夫だよー動けてるしね」
そして私は保健室に用事があるらしい塚内さんと一緒に移動した。というか塚内さんが背負ってくれた。保健室はもう人がいっぱいだったらしくリカバリーガールが来てくれて仮眠室で治癒してもらう。今回はペッツを貰って休んでから家に帰った。
やっぱり嫌な予感ほど当たるものはない。……殺人鬼か……否定なんてできない。犯した過ちは一生消えないんだ。