「だからその手を捕まえる」
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終わったそうです、それを聞いたのは風見さんの口からだった。
その頃私は協力者になりたてのあの頃のようなひきこもりハッキング生活を謳歌していた。テレビやネットで最低限の情報は入るけど、最初の内は世間から妙に切り離されたような感覚が寂しかったのを覚えている。たぶん「安室さんの彼女」の設定で街をうろついたあの頃の感覚が抜けていなかったからだろうと思う。時々ポアロの安室さんモードの胡散臭い笑顔やハムサンドの美味しさ、自分でも知らなかったくらい私好みに入れてくれるコーヒーの味が懐かしくなった。ハムサンドは前にレシピを教えてもらっていたので何度か自分で作ってみた。材料も揃えて教わった通りに、なのに何度作っても不思議とそんなに美味しくなかった。
そんな何度目かの失敗ハムサンドを齧っていた時だった。額に絆創膏、頬に擦り傷を作った風見さんがやってきたのは。その姿と表情で私は何となく察した。きっと終わったんだ、と。
通称・黒ずくめの組織、かつての同級生たちが文字通り命を懸けて成し得たかったのはその組織の壊滅。各国共同の壊滅作戦は国民の多くどころか組織の人間すらそうと知らない間に開始していた。それは数ヶ月前のこと、私がここに連れてこられた日のほんの数日後のことだったという。
「……降谷くん、どうしてます?」
その答えは知っている。たぶん風見さんも知ってることに気づいてる。けれど人の口から肯定してもらいたかった。大丈夫だ、と。風見さんの首が縦に振られるのを見て私はほっと一息つく。終わったんだ、と。
その頃私は協力者になりたてのあの頃のようなひきこもりハッキング生活を謳歌していた。テレビやネットで最低限の情報は入るけど、最初の内は世間から妙に切り離されたような感覚が寂しかったのを覚えている。たぶん「安室さんの彼女」の設定で街をうろついたあの頃の感覚が抜けていなかったからだろうと思う。時々ポアロの安室さんモードの胡散臭い笑顔やハムサンドの美味しさ、自分でも知らなかったくらい私好みに入れてくれるコーヒーの味が懐かしくなった。ハムサンドは前にレシピを教えてもらっていたので何度か自分で作ってみた。材料も揃えて教わった通りに、なのに何度作っても不思議とそんなに美味しくなかった。
そんな何度目かの失敗ハムサンドを齧っていた時だった。額に絆創膏、頬に擦り傷を作った風見さんがやってきたのは。その姿と表情で私は何となく察した。きっと終わったんだ、と。
通称・黒ずくめの組織、かつての同級生たちが文字通り命を懸けて成し得たかったのはその組織の壊滅。各国共同の壊滅作戦は国民の多くどころか組織の人間すらそうと知らない間に開始していた。それは数ヶ月前のこと、私がここに連れてこられた日のほんの数日後のことだったという。
「……降谷くん、どうしてます?」
その答えは知っている。たぶん風見さんも知ってることに気づいてる。けれど人の口から肯定してもらいたかった。大丈夫だ、と。風見さんの首が縦に振られるのを見て私はほっと一息つく。終わったんだ、と。
