りぼゆめ
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今から15分前に透けた白い白い網目模様の布が視界を遮った、向こう側に見えるは鏡に写ったわたし。チークも助けて頬はピンク色、鏡に向かって微笑み掛けてみる。うーん固いなぁ、こうかな?ああ変な顔。透けた布越しに百面相、似合う表情が見つからない。
大きくなったわね、なんてお母さんと鏡越しに目が合った。ウェディングドレスが此処まで似合わないなんて、なんて冷やかしにもねぇ。と頷いてしまった。白い白いウェディングドレス、憧れは形になった訳だけど似合う似合わないなんて考えた事が無かったのよ。でもねお母さん、これ彼が選んでくれたの。お母さんは似合わないけど綺麗だよ、と言った
「お父さんは?」
「トイレだって。きっと泣いてるのよ」
お母さんの言葉に、沢田くんと京子ちゃんの結婚式を思い出した。
その時に沢田くんのお父さんもトイレに行っていて、子供の結婚式で泣かない親なんて居ないのよ。って沢田くんのお母さんが目にハンカチを当てながら言ってたっけ。うちのお父さんもトイレットペーパーで鼻をかんでいるのかな、想像して少し笑えた。
「(何笑ってるんだ?)」
「(ふふ、内緒)」
目と目で交わす会話。視界を遮っていたヴェールを捲り綺麗だな、と彼が言った。そんな彼だってタキシード姿が板に付きすぎて何時もより格好良いのに、そんな彼に綺麗なんて言われて頬が熱くなった(あっ何時もかっこいいけど!)
ウェディングベルが鳴る、誓いのキス、笑顔。私たちの世界はこれからまた始まるんだ。そう、二人だけを乗せて
何より愛おしくてたまらない。
(なまえ)(なぁに?)(あ‥愛してるぜぇ)(!‥うん!)(な、なに泣くんだぁ!?)(嬉し泣きですぅー!ぐすっ)
070808